選ぶなら南側道路?
南側道路と北側道路のデメリットと土地選びのコツを解説!

2024/10/18 公開

選ぶなら南側道路?南側道路と北側道路のデメリットと土地選びのコツを解説!

理想の家づくりの第一歩は、適切な土地選びから始まります。南側道路と北側道路のどちらを選ぶべきか迷っていませんか? 日当たり、開放感、プライバシー、予算など、南側と北側ではさまざまな違いがあり、どちらを選ぶかで暮らしやすさが変わります。

本記事では、南側道路と北側道路それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説する他、どちらが最適なのかを見極めるコツもお伝えします。土地選びで失敗せず、理想のマイホームを手に入れるためにぜひ参考にしてください。

南側道路・北側道路とは?

土地選びで重要なのは、道路との位置関係です。南側道路とは、南側に道路が面していることを指し、北側道路は北側に道路が面していることをいいます。南側道路は日当たりの良さから人気がありますが、イメージだけで選ぶと予想外のデメリットに直面するケースもあるので注意が必要です。

土地が接する道路の位置は、間取りや住み心地に影響します。土地購入を考えている方は、南側道路と北側道路それぞれの長所・短所を理解し、ご自身のライフスタイルに合わせて慎重に選択しましょう。

南側道路の土地は、一般的に北側道路の土地よりも人気があります。日当たりや開放感など暮らしの質を高めるとされる要素が好まれるためです。南側道路の具体的なメリットを詳しく解説します。

日当たりが良い

南側道路の大きなメリットは日当たりの良さです。近くに遮るものが少ない南向きの窓から差し込む豊かな陽光は、室内を明るく照らし、爽やかな雰囲気を演出します。恵まれた日照条件で植物が育ちやすいため、緑あふれる庭を作ることも可能です。

日差しでリビングが暖かく保たれるので冬場も快適に過ごせます。自然光を効果的に活用できることで、照明や暖房の使用が減り、光熱費の節約にもつながるでしょう。

開放感が得られる

南側道路のメリットには、開放感を得やすいこともあります。南側に大きな窓を設け、庭を配置することで、室内と室外に一体感が生まれます。広々とした窓からたっぷりと光が差し込み、室内が明るく広々と感じられるでしょう。

さらに、道路側に建物がないため視界が遮られず、空や街並みを存分に眺められます。開放的な環境は、日々の暮らしに爽やかさと心地よさをもたらします。

庭やバルコニーの配置がしやすい

庭やバルコニーを理想的に配置できることも、南側道路のメリットです。南側の庭やバルコニーは日差しをたっぷり受けられるため、洗濯物が素早く乾き、家事効率が上がります。

周囲の建物に遮られることなく開放的な空間を確保できることから、バーベキューや読書などを存分に楽しめるのも魅力です。日光浴をしながらくつろいだり、家庭菜園を楽しんだりと、自然とつながる贅沢な時間を過ごせるのも、南側道路ならではの利点といえます。

南側道路には多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。短所を理解すれば、より適切な土地を選ぶことが可能です。以下で南側道路の主なデメリットを見ていきます。

土地の値段が高い

南側道路の土地は、その優れた日当たりと人気の高さから、北側道路の土地と比べて価格が高くなる傾向があります。どれほどの価格差があるかは地域や条件によって異なるため一概にはいえませんが、同じエリアでも5〜20%の価格差が生じることもあるでしょう。

このことから、決められた予算内で南側道路の土地を購入すると、家の建築費用を削らざるを得ない状況となる可能性もあります。理想の家を建てるためには、土地と建物のバランスを慎重に検討することが大切です。

通行人の視線が気になる

南側道路の土地では、LDKや庭を南側に設けるのが一般的ですが、この配置はプライバシーの問題を引き起こす可能性があります。道路を行き交う通行人の視線が気になり、庭でくつろいだり、洗濯物を干したりする際に落ち着かなくなることがあるからです。

この問題に対処するには、道路側に植栽を施したり、フェンスを設置したりするなどの工夫が必要です。プライバシーを確保しつつ、開放感を損なわないバランスの取れた外構計画が求められます。

南側道路が人気を集める一方で、北側道路にも魅力的なポイントがあります。一見デメリットに思える北側道路の特徴にも、実はさまざまな利点があることをご存じでしょうか。ここでは、北側道路の主なメリットを詳しく解説します。

土地の値段が南側道路に比べて安い

北側道路の土地は、日当たりや開放感などの面で南側道路より人気が劣ることから、同じエリアや環境で比べると、南側道路の土地より安く買える傾向があります。

土地購入費用を抑えた分を家の建築予算に回すことも可能です。例えば、より高品質な設備、デザイン性の高い外観などを採用できます。限られた予算の中で理想の家づくりを実現したい方にとって、北側道路はコストパフォーマンスの高い選択肢となり得るでしょう。

プライバシーを確保できる

北側道路の土地では一般的に南側にリビングを配置するため、道路からの視線を気にせずにプライバシーを確保できるのがメリットです。通行人の目を気にせずリビングでくつろいだり、家族との時間を過ごしたりできます。

さらに、庭やバルコニーも道路から見えない南側に配置されることが多いため、人目を気にせずリラックスできる落ち着いた空間となります。プライバシーを重視する方や、静かな環境で過ごしたい方にとって、北側道路は魅力的な選択肢でしょう。

南側全体をLDKにできる

北側道路の土地では通常は玄関が北側に配置されるため、室内の南側全体をLDKとして活用できるのがメリットになります。日当たりの良い空間を最大限に生かし、広々としたくつろぎのスペースができるでしょう。

一方、南側が道路の場合は建物の南側に玄関を設けることが多いため、やはり南側に設けるLDKの広さには制約が生じます。限られたスペースを有効に使うには、LDKをL字型にするなどの工夫が必要になるでしょう。北側道路の建物の方が、リビングの間取りの選択肢は多くなります。

北側道路には注意すべきデメリットもあります。北側道路特有の不便さや、考慮すべきポイントを解説します。

南側道路に比べて日当たりが悪い

北側道路の土地のデメリットは、南側道路に比べて日当たりが悪くなるケースがあることです。北側道路の建物は多くの場合、駐車場や玄関を配置するために南側へ寄せて建てられます。南側の隣家との距離が近くなり、隣家の高さによっては日当たりが悪く、室内が昼間でも薄暗くなることがあるでしょう。

こうした問題に対処するには、吹き抜けを設けたり、高天井にしたりする工夫が必要です。リビングを2階に配置して採光を確保するのも有効な選択肢となります。

駐車場の配置が難しい

北側道路の土地では、駐車場の配置が課題になることがあります。日当たりを確保するために建物南側に庭などの空間を設けると、道路に面する建物北側の土地が狭くなります。その結果、駐車場の配置が難しくなってしまいます。

この問題に対処するには、ビルトインガレージを採用するなど駐車場配置の工夫が必要です。複数台の駐車が必要な場合は、他の土地も選択肢として検討することもおすすめします。

南側道路と北側道路、どっちがよい?

南側道路と北側道路には、それぞれ長所と短所があります。南側道路は日当たりが良く人気がありますが、デメリットも無視できません。土地の価格が比較的高くなる傾向がある他、プライバシーの確保が難しい場合もあります。一方、北側道路は日当たりの悪さが懸念されます。ですが予算面で有利な場合が多く、窓を大きくしたり南側に庭を設けたりするなど、適切な工夫をすれば十分な採光が可能です。

土地を選ぶ際は、予算、希望の間取り、ライフスタイルなど、多角的な視点から検討することが重要です。例えば共働き夫婦で、日中に家を留守にすることが多い場合は、多少日当たりが悪くても北側道路を選び、予算を抑えるのも一案でしょう。小さい子どもがいるなら、南側道路で広い庭を確保し、思い切り遊べるスペースを作ることも考えられます。最終的にはご自身の生活に合った最適な選択を行うことが重要です。

理想の家を建てるためには、適切な土地選びが不可欠です。ここでは、失敗しない土地選びのコツを紹介します。ポイントを押さえることで、より満足度の高い土地購入が可能になります。

土地の形を確認する

土地選びでは、道路との位置関係だけでなく、土地の形も重要な要素です。例えば南側道路でも間口が狭い土地だと、屋内南側のスペースの一部は玄関に使われるためLDK部分が狭くなり、日当たりが悪くなるケースがあります。

また、道路に接する部分が細長い旗竿地だと、使い勝手や日当たりなどの面でデメリットを感じることがあるでしょう。土地を探す際は、現地で土地の形を確認し、希望の間取りが実現できるかをイメージすることが大切です。

土地・建物・外構費用を合わせた予算を確認する

家づくりでは、土地・建物・外構を含めた全体予算を事前に確認することが重要です。最初に土地だけを購入し、後から家や外構を計画すると、予想外の出費で予算をオーバーするリスクがあります。

例えば、南側道路の土地を購入してから、プライバシー確保のための目隠しフェンスなどの外構工事に、想定以上のコストを要するケースがあります。また、北側道路の土地で日当たりを改善するため、吹き抜けや窓を多く設置することになるなど、建築費が膨らむこともあるでしょう。こうした事態を避けるためには、土地選びの段階から総合的な予算計画を立てることが不可欠です。

土地と建物を同時に探す

理想の家を実現し、予算オーバーを避けるには、土地と建物を同時に探すこともポイントです。土地を先に購入してしまうと、希望の間取りが実現できなかったり、予想外の費用が発生したりして後悔するケースもあります。建物の設計や間取りをイメージしながら土地を探すことが重要です。

例えば、希望の間取りに必要な土地の広さや形状を事前に把握し、それに合う土地を探すことで、理想の住まいに近づけられます。建物目線で土地を選べば、満足度の高い家づくりが可能になるでしょう。

南側道路は日当たりが良く、LDKや庭で開放感を得られる半面、通行人の視線が気になることもあります。一方、北側道路は日当たりの悪さが懸念されがちですが、落ち着いたプライベート空間をつくれるなどのメリットもあります。重要なのは、自身が快適に暮らせるかどうかを考えることです。理想の家づくりのためには、土地と建物をセットで検討してください。

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