注文住宅の庭・アプローチ
【庭・アプローチに使われる路面材】

2025/10/20 公開

庭・アプローチ

アプローチとは、門もしくは敷地の境界部分から玄関にかけての通路エリアのことで、庭とは住宅の敷地内に設けられた建造物のない広場のことを指します。アプローチは道路からも見える部分なので、近隣の方や通行人の目につく家の顔にもなります。また、家に出入りするための通り道となるため、歩きやすさ・滑りにくさ・汚れにくさ・耐久性の高さを重視した素材を選ぶのがおすすめです。

アプローチにおすすめの路面素材の条件

  • 自転車やヒールなどが沈み込まない程度の硬さがあること
  • ベビーカーや車いす・台車などが移動しやすいように、凸凹が少なく平坦になっていること
  • 外から見られても恥ずかしくない程度の見栄えがすること
  • あまり手間をかける必要がないように、草が生えにくく頑丈なこと
  • 雨天時でも足元が汚れず、滑りにくいこと

一方、庭は人によって様々な活用方法が存在します。
下記のような使い方が考えられるため、使う場所に必要な素材をあわせていく必要があります。

庭の活用例

  • 木や植物、草花を植えるための花壇や家庭菜園スペース
  • 荷物を収納するための倉庫設置スペース
  • 洗濯物を干すための物干し台スペース
  • 子供と外遊びをするためのスペース(バーベキューや水遊び、花火、グランピングなど)
  • ペットが外遊びするためのスペース(犬小屋やドッグランなど)
  • 趣味の活動をするためのスペース(野球やゴルフやテニスの素振り、ヨガや体操、キャンプ道具やロードバイクの手入れなど)
  • 庭の風景を鑑賞して楽しむためのスペース(枯山水など)
  • 使う用途はないが、メンテナンスの手間を減らしておきたいスペース

庭におすすめの路面素材の条件

  • 足腰への負担が抑えられるクッション性があること
  • 汚れにくい、もしく遊びや作業で汚れても掃除してキレイにしやすいこと
  • 外から見られても恥ずかしくない程度の見栄えがすること
  • あまり手間をかける必要がないように、草が生えにくく頑丈なこと
  • 雨天時でも水溜りにならないように水はけが確保できていること

① 天然芝

天然芝とは芝草と呼ばれる生きた植物を使って作る芝生のことを指します。日本の庭に多く使われている芝草は高温多湿の環境に強い日本芝(夏芝)で、比較的寒さに強い西洋芝(冬芝)も存在しています。天然芝は見た目が美しく、人工芝に比べ安い費用で施工することが可能です。また、適度な柔らかさがあるため、人間やペットの足腰への負担が軽減されます。ただし、水やりや芝刈り、雑草の除草などのメンテナンス費用や手間がかかるのがネックです。また、日当たりの悪い場所でば芝は育たないため、日当たりの良い場所での施工が必須です。
なお、競馬場やゴルフ場などのスポーツ施設の芝生の場合、秋にオーバーシード(冬場に枯れる夏芝の上から、冬季でも生長する冬芝の種子を蒔くこと)により、冬でも緑の芝生を維持しています。春にはトランジション(冬芝を刈り込むことで冬芝の育成を抑え、夏芝の生育を促すことでメインの芝を切り替えること)が行われ、夏でも緑の芝生を維持しています。

天然芝

美しい天然芝というと、ウィンブルドンのセンターコートが有名だ。このセンターコートはグラウンドキーパーの手により1年かけて管理され、ウィンブルドンの大会期間中のたった2週間のみ使用される。

② 人工芝

人工芝はポリエチレンやポリプロピレン、ナイロンなどの樹脂を用い、天然芝に似せて作られた芝のことを指します。近年では人工芝の性能も上がっており、防炎・抗菌・UV・消臭・静電気防止機能のほか、水はけの良い透水性、パイルが倒れにくい復元性などを持つ人工芝も出ています。天然芝で必要なメンテナンスにかかる費用や手間が少なくて済むことが一番のメリットです。また、植物ではないため虫もつきにくく、枯れる心配もありません。デメリットとしては天然芝に比べ値段が高く、初期費用が高くつくことが挙げられます。また、人工芝は熱を逃がしにくく、日が照りつける夏日などは熱くなりすぎるため、散水したり日陰を設けるなど温度が上がりすぎないようにする工夫が必要です。

人工芝

近年では品質の高いリアル人工芝が登場し、パッと見て天然芝と人工芝を見分けるのも難しい。もちろん香りや、触感で本物との違いはあるが、あくまでお庭の見た目を美しくしたいというだけであれば、人工芝で済む場合も多い。

人工芝の歴史

人工芝が登場したのは1960年代。アメリカ、メジャーリーグのヒューストン・アストロズの本拠地「アストロドーム」での採用が初めてでした。当初は天然芝が採用されていましたが、選手のプレイに支障が出ないように屋根にシートをかぶせるようになったため、芝の生育に支障が出るようになり、人工芝が使われるようになったといわれています。この流れは日本にも普及し、後楽園球場・横浜スタジアム・阪急西宮球場・西武ライオンズ球場・平和台野球場・明治神宮野球場・藤井寺球場・川崎球場など、国内の様々な球場が人工芝化しました。しかし、開発当初の人工芝は「ショートパイル人工芝」と呼ばれる、毛足の短いパイルを用いたクッション性の低いもので、選手が競技中に擦過傷(火傷)を負ったり、足腰への負担により故障の原因となる等、スポーツ用途で使用するには問題のあるものでした。

転換期となったのは、2000年にアメリカ、メジャーリーグのタンパベイ・レイズの本拠地「トロピカーナ・フィールド」で採用された「ロングパイル人工芝」と呼ばれる人工芝の登場です。ロングパイル人工芝は毛足を5~6cmまで長くし、充填剤を表面上には見えない程度に詰めることでクッション性に優れ、高価ですが従来の欠点を補うものでした。2002年には東京ドームにロングパイル人工芝が採用され、それ以降国内の様々な球場にも採用されています。

年間を通してキレイなお庭が手軽に実現でき、防草シートと併用することで雑草対策としても効果抜群の人工芝。現在では一般家庭の庭にも採用されることが多くなってきました。なお、ご家庭に採用する場合はロングパイルの方が最も優れているというわけではありません。毛足の長い人工芝ほどクッション性に優れており、スポーツ用途には向いていますが、その分高価で掃除がしにくくなるなどの欠点があります。採用する際は自分、もしくはご家族にあったバランスのよい人工芝を選ぶとよいでしょう。

お庭の路面素材の中の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか?

③ ウッドチップ

ウッドチップは木を丸ごと一本粉砕し、2~4cm程度に細かくしたものを指します。見た目をおしゃれにする効果や、雑草の成長を防ぐ効果があります。他にも消臭効果や泥跳ね防止効果もあり、ドッグランやガーデニング目的で採用するとよいでしょう。後述するバークチップと違い、割れや欠けが多くトゲが出来やすいため、その点には注意が必要です。弱点としてはウッドチップを敷いている下は湿気がこもりやすく、原材料自体が木材であるため小さい虫の餌場や隠れ家になりやすいことが挙げられます。また、1~2年もすると自然と土に還っていくため、定期的な補充が必要になります。他にも落ち葉やゴミが風などで入り込んだ場合、ウッドチップと仕分けながら掃除しないといけません。

ウッドチップ

敷くだけで庭の雰囲気が明るく柔らかいものになるウッドチップ。ホームセンターなどで販売されている場合も多く、気軽にお試し購入できるのもポイントだ。なおホームセンターのものは小分けされており割高になる場合が多く、気に入って大量に購入する場合は、業者に依頼するとよいだろう。

④ バークチップ

バークチップは木の樹皮部分のみを粉砕し、1~10cm程度に細かくしたものを指します。樹皮のみを使用しているため、ウッドチップに比べ耐久性に優れ、虫の被害を受けづらいのが特徴です。また、角がなくて割れにくくトゲが発生しにくいため、ペットの足への負担も少なく済みます。弱点としては木の樹皮部分のみを使っているため、ウッドチップに比べ生産量が少ない分高価なことが挙げられます。またウッドチップと同様、敷いている下は湿気が籠もりやすく、虫の隠れ場になりやすいです。ウッドチップに比べ朽ちにくいですが、こちらも定期的な補充がかかせません。なお、全体をかき混ぜるなど定期的に乾燥させることで、朽ちるスピードを遅らせることが可能です。

バークチップ

ウッドチップに比べ濃い茶色をしており、敷くことで庭の雰囲気がシックになり植栽の緑が際立つバークチップ。そのためバラ園や植物園など、花を観賞する場所でもよく見かけられる。こちらもホームセンターで気軽に購入することができ、導入や撤去もしやすいため、気になる場合は試してみてもよいだろう。

⑤ 枕木

枕木とは本来、線路の下地に使われる木材のことを指します。近年では線路で実際に使用された中古の枕木ではなく、ガーデニング用に生産された疑似枕木も多く販売されています。魅力はやはり中古枕木独特のアンティーク感で、お庭に独特の雰囲気を与えることができます。また、ナラ・ニレ・タモ・セン・ケンパスなど材質の堅い広葉樹が使われているため、耐久性もあります。しかし、あくまで木という天然の素材である以上、色褪せや腐食・虫食いなどで劣化するため、定期的に防腐材が含まれる塗料を塗布を行う必要があります。また、水を含んだり、冬場に凍ると滑りやすくなるため注意が必要です。

枕木

枕木は路面の素材だけではなく、門塀・目隠し・階段・ベンチなど様々な活用が可能だ。扱い方次第で外構のオシャレ度がアップするので、うまく取り入れたい。

枕木の歴史

木の枕木は以前、鉄道会社からの廃棄品として市場に出回っており、安価に購入することができました。しかし、近年ではさまざまな理由から国内での廃枕木の発生が少なくなっており、以前に比べ価格が高騰しています。

日本に鉄道が開業したのは1872(明治5年)のことで、新橋駅(のちの汐留駅)から横浜駅(現在の桜木町駅)の間を走っていました。この時敷設された枕木にはイギリスから輸入された、防腐剤としてクレオソート油を注入した枕木が使われました。その後、枕木についての見直しが何度も行われ、まくらぎの材種・仕様・寸法および配置員数など規定が定められていきます。森林資源の豊かな日本では、防腐処理を施された耐久性の高い木の枕木が使われていくようになるのは必然のことでした。なお、昔の電柱なども同様にクレオソート油を防腐剤として使用し、黒い色をしているのが当たり前でした。

しかし、近年になって枕木の防腐剤として使われていたクレオソート油に発ガン性物質(ジベンゾ[a,h]アントラセン、ベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[a]ピレン)が含まれるということが分かり、クレオソート油及び、それらで処理された木製製品に規制基準が設けられました。さらに、鉄道の枕木の素材として木から、耐久性の高いコンクリートが使われるようになります。そのため、現在では国産の木の枕木は廃れ、入手が困難になっていきました。そのため現在では枕木といっても、枕木を模した木製品か、海外から輸入した中古枕木を指す場合が多くなりました。他にもメンテナンス性に優れたFRP・樹脂製の枕木、木に似せたコンクリート製の枕木も登場しています。木製枕木にはない魅力もありますので、枕木の導入を検討する際は、比較してみるとよいでしょう。

ちなみに『クレオソート油』と似た言葉として『木クレオソート』というものもあります。これらは全く別の物質なので、混同しないように注意しましょう。クレオソート油は、石炭を高温乾留する際に得られるコールタールを蒸留して精製される鉱物由来の物質です。タイヤ用ゴムやインク・トナーに用いられるカーボンブラックの原料に用いられたり、枕木や電柱といった屋外で使用される木材の木材防腐剤・防虫剤として使われます。一方、木クレオソートは、ブナ、マツなどを炭化する際に得られる木タールを蒸留して精製される植物由来の物質です。食あたりや水あたりといった感染性の下痢に有効であると考えられており、腸管内での水分分泌調節と、大腸の運動亢進の正常化作用をもち、正露丸の主成分となっています。

⑥ 砂利

砂利は人工的、もしくは長い年月をかけて自然の力によって細かく砕かれた石や岩のことを指します。雨のぬかぬみや泥はね防止・雑草対策だけではなく、様々な色合いの砂利を活用することで、おしゃれなお庭を演出することができます。また芝やコンクリートに比べると費用が安く、砂利が減っても自分で補充することができるなど、メンテナンスも容易です。
デメリットとしてはゴツゴツして歩きにくく、硬い地面なので転ぶと危険なので、活動するための庭に採用するには向いていません。また、ウッドチップ・バークチップと同様、落ち葉やゴミが風などで入り込んだ場合、砂利と仕分けながら掃除しないといけません。他にも砂利の色、特に白い色の砂利などは汚れが目立ち手入れが大変なので、注意が必要です。ただし、砂利の歩きにくい・飛散しやすい等のデメリットは、グラベルフィックスと呼ばれる砂利地盤安定材を導入することで、ある程度解消されます。お気に入りの砂利などがある場合は、グラベルフィックスの導入を検討してみるとよいでしょう。

砂利

写真の石は白玉砂利といわれるもので、庭を明るく見せてくれるのが特徴だ。洋風の庭ならモダンな雰囲気を、和風の庭なら静かな落ち着きのある雰囲気を演出してくれるため扱いやすい。他にも様々な砂利があるので、自分の好みに合うものを探してみよう。

⑦ コンクリート

コンクリートは「地面・砕石・コンクリート」の3層構造で、コンクリートの中に「メッシュ筋」を配することで強度を高めたものを指します。打設することで、雑草が生えなくなる、虫が隠れる場所が無くなる、雪かきや掃除が楽になる等、メンテナンスをする費用や手間を減らすことが見込めます。コンクリートの弱点としては、厚みや鉄筋の有無により上下しますが、初期費用が高いことが挙げられます。しかも、コンクリートの耐久性の高さゆえに、一度打設してしまうと撤去は容易ではないため、よく考えてから打設する必要があります。また、コンクリートのみだと温かみのない殺風景なお庭になるため、おしゃれなお庭にするためには、一部分に芝やシンボリツリーを導入するなどセンスが試されます。他にもコンクリートは日中の強い日差しの熱を伝え蓄熱する性質があるため、日差しの強い夏場などは周辺が熱気で暑く感じられます。

コンクリート

コンクリートの歴史は意外と古く、確認されている最古のものでは、スラエルにあるイフタフ遺跡(紀元前7000年前)からコンクリート版が発見されている。また西暦125年に再建されたローマのパンテオン神殿もローマン・コンクリートと呼ばれる古代のコンクリートが使われており、現代でもその姿を確認することができる。

⑧ 固まる土

固まる土とは、正式には「防草土」や「防草砂」と呼ばれるもので、真砂土や砂、ホウ酸カルシウムといった原料から作られています。敷き均した後に、水をかけるだけで締め固める事ができます。自然の土や砂の風合いを残したまま地面が固まるため、雑草が生えてくるのを防ぎながら、自然なお庭に仕上げることが可能です。また固まる土自体はホームセンターなどで売っており入手しやすく、施工も自分で行うことが可能です。デメリットとしては、コンクリート程の強度や耐久性はないため、よく歩いて通るような場所には向いていません。また、長期間での使用でひび割れや苔が生えたりするなどの劣化が起こります。固まる土は水を浸透させる機能も持ち合わせていますが、排水能力はそれほど高くないため、しっかり水勾配を取る場合などは施工技術が必要になります。

固まる土

固まる土は硬化することで雑草の成長を防止する。また、固まる土自体に雑草が苦手とするアルカリ性成分を多く含むこともその一助となっている。

⑨ レンガ

レンガとは粘土に砂や石灰を練り込み、直方体などに成型してから、乾燥させて窯で焼いた建築資材を指します。レンガ特有の赤みがかった色は酸化鉄由来のものになります。優れた耐久性と断熱性を備えており、土が原料なので環境にもやさしく、温かみを感じられる雰囲気を出すことができます。デメリットとしては表面が風化しやすいため、キレイな状態を保ち続けるのが難しいことが挙げられます。また、一般的なレンガは水を通しやすく、氷点下を下回るような地域ではレンガが含んだ水分が凍ることで徐々に内部から割れる減少が発生する恐れがあります。もし、寒冷地でレンガを採用したい場合は、吸水率の低いレンガを選択する必要があるため注意が必要です。

レンガ

東京駅や横浜赤レンガ倉庫などの建築物に使われている素材で、オシャレなのにどこか温かみのある素朴さを感じさせてくれるレンガ。なお「すき家」のほとんど全ての外壁にもレンガが使われており、これは「すき家」の創業地の横浜のシンボルである「横浜赤レンガ倉庫」をイメージしたものだ。

⑩ タイル

タイルはセラミックや石材や大理石、瓦、そしてセメントなどさまざま素材のものがあり、用途によって適する素材を選択します。タイルを敷くことで雑草対策だけでなく、高級感のあるお庭にすることができます。また、平滑な仕上がりになるため、掃除などメンテナンスもしやすくなります。ただし、ネックは費用で、コンクリートより割高になる場合が多いです。これはタイルの下地になるのはコンクリートで、コンクリートの施工費用とタイルの材料費と施工費用がかかってくるからです。また、タイルの種類によっては水に濡れると滑りやすくなるため、安全性を高めたい方は滑りにくい素材のタイルを選ぶ必要があります。

タイル

タイルはその施工費用の高さがネックだが、他の素材では出せないような高級感が魅力。ただし、タイルは昔のお風呂や学校のトイレにも使われるような素材なので、施工技術だけでなくデザイン力も問われる。施工業者選びはしっかりとしておきたいところだ。

⑪ 天然石

天然石とは自然に存在する石材を切り出したもので、おしゃれで高級感のあるアプローチにすることが可能です。さらに、色味や天然石の形を変えることで、アプローチに落ち着いたモダンな雰囲気や、石が持つ素朴な荒々しさを表現することができます。また、耐久性もありメンテナンスもしやすいのもポイントです。デメリットとしては、その費用の高さが挙げられます。また、石の種類や表面仕上げによっては滑りやすくなるため、滑りにくいものを選ぶことが重要です。

天然石

石の表面仕上げにはいくつか種類があるため気をつけたい。例えばお墓に使われるような本磨き仕上げの場合は、表面がツルツルピカピカになり滑りやすくなってしまう。石の種類によって可能な表面仕上げは異なるが、アプローチに使うなら滑りにくくなるバーナー仕上げや割肌仕上げ等ができる石を選んでおきたい。

⑫ インターロッキングブロック

インターロッキングブロックはレンガに似ていますが、こちらはコンクリートで作られたブロックになります。名称の「インターロッキング」とは「連結する、組み合う」という意味で、名称通りブロック同士が組み合うような形をしており、ブロックへの荷重を分散させる働きをしています。またコンクリートでできているため耐久性に優れ、透水性もあるためお庭の水はけ向上を狙うことも可能です。このような特徴から公共施設の路面などに使われることも多い素材です。弱点として、水勾配を取りつつ表面を平らに仕上げるには熟練の技術と手間がかかるため、その分施工費用が高めになることが挙げられます。

インターロッキングブロック

下地にコンクリートを打つ必要がないので養生期間などもなく、レンガや自然石より施工価格が安く済む場合が多い。近年ではレンガや自然石をリアルに再現したインターロッキングブロックも出ているため、レンガや自然石の代わりに採用することも考えたい。

路面の素材毎の施工費比較

素材 施工費用
天然芝 7,500~45,000円
人工芝 40,000~90,000円
ウッドチップ 15,000~20,000円
バークチップ 50,000~75,000円
枕木 60,000円~100,000円
砂利 15,000~30,000円
コンクリート 50,000~80,000円
固まる土 40,000~60,000円
レンガ 50,000~140,000円
タイル 60,000~250,000円
天然石 80,000~130,000円
インターロッキングブロック 55,000~90,000円

※5㎡を施工する場合の費用での比較。材料費や人件費は時代により変動しますので、あくまで参考程度にご覧ください。

庭・アプローチの素材選び。失敗しない比較ポイントとプロの提案

お庭やアプローチに使う素材には、芝、砂利、コンクリート、タイル、天然石など多くの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリット、そして施工費用が異なります。見た目の美しさはもちろん、メンテナンスの手間、安全性、水はけなども考慮し、ご自身のライフスタイルに合った素材を選ぶことが大切です。
タイセーハウジングでは、お客様のご希望やご予算に合わせ、建物と調和した最適な外構・お庭プランをご提案します。理想の住まいづくりについて、ぜひお気軽にご相談ください。