注文住宅の駐車場
【駐車場の種類と路面材】

2025/10/16 公開

駐車場

駐車場とは自動車や自動二輪車などの車両を駐車するための場所です。どうせ家を建てるのならと敷地内に駐車場を設置される方は非常に多く、住宅購入時に重要視される部分で、特に地方のように車が無いと生活できない場所では必須の設備となります。
まずは駐車場よりも家を優先して考えたいという方もいるかもしれませんが、駐車場は住まいと一緒に考えることが重要です。なぜなら、カーポートやガレージの設置を考えた場合、建ぺい率や容積率を住まい・駐車場の広さを考える必要があること、道路と駐車場の位置関係で駐車のしやすさや、玄関と駐車場の位置関係により駐車場へのアクセスのしやすさなどの使い勝手が変わること、駐車場の位置により、駐車場回りにあると便利な水回りや電源設備の設置位置も変わり、配水や配電回りも考える必要があることが理由として挙げられます。そのため、駐車場は住まいと一緒に考えることが必須となる設備で、住まいの設計のスタート段階でしっかりと考えておいた方がよいでしょう。
そのためにも駐車場に関する幅広い知識を蓄えておき、自分の理想の駐車場を思い浮かべられるようにしておきましょう。

建築物による駐車場の種類

一戸建てに設けられる駐車場の種類としては大きく分けて3種類あります。カーポートやガレージなどの建築物を設置せずに、駐車に必要な面積の路面の整備をしただけの駐車場となる「オープンタイプ」、屋根と壁面から成り立つ構造物で守られた駐車場となる「ガレージタイプ」、屋根と屋根を支える柱から成り立つ構造物で守られた駐車場となる「カーポートタイプ」となります。
駐車場に設置する建築物によって分けたものですが、それぞれにメリット・デメリットがあるため、一概にこれにしておけば良いというものはありません。ただし、お持ちの車の台数や種類、予算や土地の広さなどにより適した駐車場のタイプがありますので、よく確認しておきましょう。

① オープンタイプ

カーポートやガレージなどの建築物を設置せずに、駐車に必要な面積の路面の整備をした駐車場のことを指します。
イニシャルコストも低く、導入後は路面のメンテナンスをするだけなのでランニングコストも抑えられるのが特徴です。また駐車場に構造物がないため開放感があり、車の出し入れが一番しやすいタイプになります。
ただし、車が構造物で保護されていないため、日光による紫外線や熱、風雨や砂ホコリによる車へのダメージがあります。他にも車が外部に露出している都合上、盗難の危険性が高くなるため、高級車には向いていません。

オープンタイプ

オープンタイプの駐車場は車が外部のダメージを受けやすくなる。特に日光は車体へのダメージが大きいので、ボディカバーを装着させるなどの対策はしておきたい。ただし、通気性の悪いボディカバーは地面からの湿気がこもりやすくなるため、通気筒のあるボディカバーにしたり、水はけのよいコンクリートや水たまりのできにくいドライテックなど、路面の工夫もしておきたいところだ。

② ガレージタイプ

ガレージとは屋根と壁面から成り立つ構造物で守られた駐車場のことを指します。さらに分類すると、家屋とは別に独立して設置された「独立式ガレージ」、 家屋内に設置された「ビルドインガレージ」の2種類があります。
屋根と壁面により日光や風雨が遮られ、車へのダメージが一番ダメージが少なくて済みます。外部にも露出しないため、セキュリティの面でも優れており、高級車などに向いています。
しかし、台風や雪にも負けないよう頑丈な造りにする必要があり、設置費用が高価になる場合が多いです。さらに、設置には広い敷地も必要となるため、土地と予算に余裕があることが求められます。

ガレージタイプ

ガレージは車へのダメージや盗難の心配がほぼ無くなるため、車やバイク好きにはオススメの設備だ。また、駐車場としての活用だけでなく、車両いじりをするメンテナンススペース、イスやテーブルなどの調度品を設置することで自分だけの秘密基地として楽しむことも可能だ。

③ カーポートタイプ

カーポートとは屋根と屋根を支える柱から成り立つ構造物で守られた駐車場のことを指します。
ガレージに比べると簡易的な構造となっているため安価で済み、備えつけられた屋根により車を日差しや雨、雪から守ることができるのが特徴です。また、壁もないためガレージに比べ、圧迫感が抑えられます。
デメリットとしては、壁がないため横からの風雨は防げないことや、ガレージに比べ構造的に弱いことが挙げられます。台風などの悪天候時には対策が必要になることもあります。他にも外部に露出している都合上、オープンタイプと同じく盗難の危険性があります。

カーポートタイプ

カーポートを取り付ける際は、排水の位置についても確認しておきたい。近年では雨樋が目立たないように屋根や柱と一体になったものも出ているが、そのままでは雨樋からの雨水が路面を伝い汚れてしまう。雨樋からの雨水をコンパクトドレインのような排水溝で受け流せるようにしておくと、路面のメンテナンスも楽になり、見た目もキレイに保ちやすい。

ガレージとカーポートについての注意点

ガレージは固定資産税がかかるが、カーポートは固定資産税がかからない

固定資産税とは、土地や家屋、償却資産といった固定資産の所有者に課される地方税のことで、例えば、戸建て住宅などの建物やその土地、田んぼや畑、駐車場などが含まれます。では、課税対象となる建物はどのようなものかというと、下記の3つの要件を満たしたものになります。

  1. 3方向以上に壁があって屋根がある建築物(外気分断性)
  2. 基礎などで土地に固定されており、容易に移動できない建物(土地定着性)
  3. 建築物を建てた目的に応じた利用が可能な状態になっている建築物(用途性)

ガレージは構造上、123の条件を満たすため固定資産税がかかってしまいます。それに対し、カーポートは壁がなく1の条件を満たさないため固定資産税がかかりません。

建ぺい率と容積率に注意が必要

日本では、13種類の用途地域ごとに定められた「建ぺい率」や「容積率」に従い、建築物を建てなければなりません。なお、「建ぺい率」とは、敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見たときの外周で求めた面積)の割合のことで、「容積率」とは、敷地面積に対する延べ床面積(建物の各階の「床面積」をすべて足した数値)の割合のことです。
建築基準法では屋根と柱を有しているものを建築物の扱いとしているため、ガレージはもちろん、カーポートもこの建ぺい率や容積率に影響を与えます。カーポート分の面積を算入し忘れて、建ぺい率や容積率を超えてしまうと建築確認申請が通らないですし、後からカーポートを新設する場合も、原則的には建ぺい率と容積率の範囲内で造らないといけないため、注意が必要です。
なお、建ぺい率については「外壁のない部分が連続して4m以上あること」「柱の間隔が2m以上であること」「天井の高さが2.1m以上であること」「地階を除く階数が1であること」の条件を満たすことで、建ぺい率の緩和を受けられます。容積率についてはガレージやカーポートなど用途を車庫とする建築物であれば、全て緩和の対象となり、敷地内建築物の延床面積の1/5まで容積率の緩和を受けることが可能です。

ガレージやカーポートは隣地境界線ギリギリには建てないことが望ましい

隣地境界線とは敷地と隣の土地との境界を示す線のことを指します。この線は自分の土地と隣の土地とが明確に分けるため法的な有効性を持っています。とはいえ、隣地境界線を越えなければ、ギリギリまで建築物を建ててもよいというものではなく、民法234条では建築物と隣地境界線との距離は50cm以上離すことが定められています。
民法は違反しても何か罰則があるわけではありませんが、隣地境界線ギリギリにガレージやカーポートを建てた場合、雨水が隣の土地へ流れ込み、跳ねた水が隣の家の外壁を汚してしまったり、ベランダを水浸しにしてしまう可能性が考えられます。余計な隣人トラブルを避けるためにも、お互いに気持ちよく暮らすためにも気をつけると良いでしょう。

道路境界線やセットバック道路にも注意する

道路境界線とは敷地と道路の境界となる部分を指します。柱を敷地内に建てたとしても屋根部分が道路にかかってしまうと、建築基準法違反となります。最悪撤去命令が出てしまう可能性もあるので、カーポートの屋根が道路にかからないように確認するとよいでしょう。
また、セットバック道路にも注意が必要です。現在の建築基準法では道路を基準として、接道義務や容積率の算定基準、道路斜線の制限などを定めており、道路の幅員は4m(特定の指定地域では6m)以上あることが原則となっています。これは消防車や救急車などがスムーズに入れるようにし、火事や人命に対して迅速に処置できるようにするために定められています。
しかし、建築基準法が施行されたのは1950年で、当時は街中に幅員4mに満たない道路が多く存在していました。基準に満たない道路に接している住宅を取り壊すわけにはいかないため、救済措置として建築基準法42条2項で、幅員が4mない道路でも1.8m以上あれば道路とみなし、条件付きで家を建てることを許可したわけです。
この幅員が1.8m以上4m未満の道路は「2項道路」もしくは「みなし道路」と呼ばれています。「2項道路」もしくは「みなし道路」に接している住宅は、住宅を建て替えるときに接道義務を果たすため、道路に面している敷地を道路の中心線から必要な長さ分後退させ、土地の一部を提供しなければなりません。この行為を「セットバック」もしくは「私道負担」といい、これができない場合は建物を建てる許可が下りません。
このように敷地に接している道路がセットバック道路の場合、自分が所有している敷地でも、カーポートやガレージが建築できない部分が出てくるため注意が必要です。

駐車場の路面材の種類

駐車場は路面に敷く素材も重要で、地面からの湿気の量やメンテナンス性が大きく変わってきます。おおまかにでも、どのような性能の違いがあるか確認しておきましょう。

① 砂利

砂利は自然のなかで作られた丸く小さな石の集まりで、粒の大きさもある程度揃っているため見た目も美しく見えます。さらに砂利には色や粒の大きさなど様々な種類のものがあり、家や庭の雰囲気に合わせるための選択肢が豊富です。比較的安価に施工することができ、砂利の間を水が流れていくので水はけがよくなります。
一方で、砂利は角が丸いため地盤を固めにくく、タイヤの溝に入り込んだり弾き飛ばされやすいため、飛び石となって車体を傷つけてしまうことがあります。メンテナンスにも難があり、落ち葉やゴミなどが砂利の間に入り込むと、まとめて掃除することが難しいです。また、土の上に直接砂利を敷くと、砂利のすき間から雑草が生えてくるので、砂利を敷く前に防草シートを敷き込んでおきましょう。

砂利

砂利はそのまま駐車場の路面として使うと、飛び石でご近所トラブルに繋がりかねない。様々な色があり見た目が揃っているため、土間コンの目地に敷き込むなど、見た目の美しさを活かし、飛び石のデメリットを防ぐような使い方をするとよいだろう。

② 砕石

砕石は大きな岩石を粉砕機で人工的に砕いて作った石の集まりで、砂利に比べ価格を抑えることができます。駐車場に向いているのは、石の大きさが揃っていないクラッシャーランと呼ばれる砕石で、大きな砕石の間に小さな砕石や砂が入り込んで隙間を埋めてくれるため、角同士がかみ合って固定されやすくなっています。
ただし、砕石は色や大きさの種類が豊富な砂利と異なり、見た目の華やかさには欠けます。他にも、砕石には大きな砕石や砂が入り込んでいるため、砂利に比べ水はけが悪く、水たまりが出来やすくなります。砂利と同様、メンテナンス性に難があり、落ち葉やゴミなどが砕石の間に入り込むと、まとめて掃除することが難しいです。土の上に直接砕石を敷くと、砕石のすき間から雑草が生えてくるので、砕石を敷く前に防草シートを敷き込んでおきましょう。

砕石

砕石は駐車場以外にも様々な所で使われている。例えば、鉄道の線路の下にあるゴロゴロした石も、砕石の一種で「バラスト」と呼ばれており、列車の重量がかかるマクラギの固定やクッションの働きをしている。

③ コンクリート

コンクリートは砂と砂利、水などをセメントで固めたものです。戸建ての駐車場の外構で最もポピュラーなもので、非常に硬く耐久性が高いため壊れにくく、長期間利用することができます。路面が平らで自己主張が少ないため住まいの外観に合わせやすく、砂利や砕石のように飛び石の心配もありません。また、メンテナンス性も高く、砂利や砕石のように落ち葉やゴミが入り込むことや雑草が生えることがないため、お手入れを楽に済ますことができます。
しかし、施工には職人の手間がかかる分費用は高めで、車の乗り入れはコンクリートを打設してから約1~2週間はかかってしまいます。その間は別に駐車場を確保するなどの対策が必要になります。他にもその耐久性ゆえ撤去に手間と費用がかかるため、設置する場所はよく考える必要があります。

コンクリート

土間コンはメンテナンス性に優れ、長期的に安定して利用することができるため人気が高い。また、虫が隠れる場所が少なくなるため、虫嫌いな方にもオススメだ。

④ アスファルト

アスファルトとは油の精製過程にできる石油アスファルトに骨材やフィラー(石灰岩などを非常に細かく砕いた鉱物質微粉末)を混ぜて固めたものです。冷えれば固まるため、施工後数時間で使用することができ、コンクリートに比べ施工費用も安く済みます。また、砂利や砕石のように飛び石の心配もいらず、砂利や砕石のように落ち葉やゴミが入り込むことや雑草が生えることがないため、お手入れを楽に済ますことができます。
デメリットとしては、コンクリートに比べ耐久性に劣ります。また、道路の素材もアスファルトであるため、同化して野暮ったく見えてしまいがちです。

アスファルト

道路として使われる優秀な素材であるアスファルトだが、大きな駐車場や道路を作る際に発揮されるメリットの方が多く、あえて一般住宅の外構にアスファルトが採用されることは少ない。

⑤ ドライテック

ドライテックとは雨水を地中へ浸水させる透水性を備えたもので、透水性コンクリートやポーラスコンクリートといわれています。コンクリートといっても通常のものとは違い、石と石がくっついてできるコンクリートなので、石と石の間のすき間から土壌へ雨水を逃してくれる特性があります。また、ワイヤーメッシュ配筋や左官仕上げが不要なため工期が短く済みます。
ただし、ホコリや砂がドライテックの石と石のすき間に詰まると、透湿性が落ちてしまうことがあるため、ケルヒャーなどの高圧洗浄機で流し落とすなど定期的なメンテナンスが必要です。また、グレーがかったアスファルトのような見た目をしており、野暮ったく感じてしまう人もいるかもしれません。そのような場合は塗料で色味を変えてみたり、アクセントに目地を入れるなどしてデザインを工夫するとよいでしょう。

ドライテック

ドライテックは小石同士をセメントで接着させているため、セメントが乾いた後に施工するとボロボロと崩れてしまう原因となってしまう。転圧をしっかりしながらも、作業にはスピードを求められるため、ちゃんとした業者にお願いしたい。

⑥ タイル・石張り

タイルや石を敷き詰めたタイプの駐車場で、高級感のある見た目にすることが可能です。タイルや石の種類によって無限の組み合わせがあるため、自分好みの駐車場にすることができます。汚れやすさや滑りやすさなどの性能も、素材によって異なるため、よく確認してみるとよいでしょう。特にデザイン面でこだわる方におすすめです。

タイル・石張り

駐車場タイルは車両の乗り入れに対応させるため、18~20mmほどの厚みにし耐久性を上げている。普通の床タイルの場合、人が乗ることを想定して作られており、それほどの耐久性が必要ないため駐車場タイルの約半分ほどの厚みとなっている。

⑦ インターロッキングブロック

インターロッキング(interlocking)とは「噛み合わせる」という意味があり、ブロックとブロックの間に粒子の細かい砂を充填することで、ブロックにかかる負荷が分散、ブロック同士を固定させています。インターロッキングブロックの種類としては様々なサイズ・デザイン・機能があり、自分好みの駐車場にすることができます。特にデザイン面でこだわる方におすすめです。

インターロッキングブロック

公園や通りの歩道など公共の場で見かけることが多いインターロッキングブロック。タイル・石張りは高級感を出せるが、インターロッキングブロックは駐車場に柔らかく温かみのある雰囲気を出すことが可能だ。

土間コンクリートの目地について

土間コンクリートは駐車場の路面として使われることが多い素材です。でも、よく見ると直線上に黒いスリットが入っているのが分かります。オシャレにするために入れているように見えますが、実は重要な役割を持っています。
コンクリートは動いてないように見えても、実は気温・湿度によって収縮や膨張をしています。この収縮や膨張により、コンクリート内部ではコンクリート同士で引っ張ったり押し合ったりする力が働くため、ひび割れを起こします。
特に長さが5メートル以上になるとひび割れ(クラック)が発生しやすくなるため、およそ3~4メートルの間隔で目地を設けることにより、目地で膨張・収縮に対応させるわけです。逆に目地をたくさん設けてしまうとコンクリートの自重が軽くなり、コンクリート自体が動いてしまう場合があるため、適切に目地を入れることが重要です。
また、目地はデザインにこだわりを取り入れられる部分でもあります。目地を碁盤目状に入れるだけではなく、斜めに入れたり交差部分をずらすことで、オリジナリティを出すことも可能です。他にも、目地部分にコンクリートとは別の素材を入れることで装飾することも可能です。資金に余裕がある場合は、専門スタッフに相談の上で、土間コンの目地のデザインにも工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか?

駐車場の最適な大きさは?

せっかく駐車場を作るのなら、使いやすい大きさの駐車場にしたいですよね。では使いやすい駐車場とは、どれくらいのサイズになるのでしょうか?

車両自体のサイズは?

まずは、各クラスの平均的な車両サイズ(全幅×全長)を見てみましょう。

  • 軽自動車 1.48m × 3.4m
  • 小型車 1.68m × 4.5m
  • 中型車 1.7m × 4.8m
  • ワンボックス車 1.7m × 4.8m
  • 大型車 1.875m × 5.2m

どのくらいの余裕が必要か?

住まいの駐車場の場合、ただ車が収まればよいとわけではなく、車にスムーズに乗り降りしたり、片側へ移動するために横切ったり、ドアを開けたり荷物を入れたり、車を洗浄したりなどの様々な行動が必要になります。 一般的に人ひとりが歩くために必要な幅は60cmとされています。住まいの駐車場としては両サイドを人が通ることを考え、120cm以上の余裕があるとよいでしょう。車の前後も同様に人が通り抜けたりトランクを開閉して荷物を出し入れできるように、合わせて100cmほど余裕があるとよいでしょう。また、ミニバンやSUVなどにはバックドアが大きく跳ね上がる車があるため、カーポートやガレージの場合は、広さだけでなく高さにも注意が必要です。

必要な余裕を考慮した上での駐車場のサイズ

上記の車両サイズを基に、左右合わせて120cm、前後合わせて100cmの余裕をもたせた上での駐車場の適正サイズ(幅×奥行)は以下のようになります。

  • 軽自動車向けの駐車場 2.68m × 4.4m
  • 小型車向けの駐車場 2.88m × 5.5m
  • 中型車向けの駐車場 2.9m × 5.8m
  • ワンボックス車向けの駐車場 2.9m × 5.8m
  • 大型車向けの駐車場 3.075m × 6.2m

まとめ

現実的に使いやすい駐車場のサイズを考えると、結構な広さが求められることが分かりますね。
なお注意点として、乳幼児がいる場合は、ベビーカーの通れる幅と乗り換える作業ができるように片側だけで100cm、車イスを利用している家族がいる場合は、車イスの通れる幅と乗り換える作業ができるように片側だけで140cmほどの余裕が求められます。また、左右にドアが1枚ずつしかないスポーツカーのような車の中には、通常のものよりドアが長いものがあるため、ドアの長さに応じた余裕が必要になります。

車種 車のサイズ(全幅×全長) 駐車場サイズ(幅×奥行) 車名
軽自動車 1.48m×3.4m 2.68m×4.4m アルト・ekワゴン・ステラ・タント・パレット・ミラ・ムーブ・ワゴンRなど
小型車 1.68m×4.5m 2.88m×5.5m ヴィッツ・スイフト・デミオ・NOTE・パッソ・フィット・マーチ・ミラージュ・ヤリスなど
中型車 1.7m×4.8m 2.9m×5.8m インサイド・カローラ・スカイライン・プリウス・プレミオなど
ワンボックス車 1.7m×4.8m 2.9m×5.8m ヴォクシー・エスティマ・シエンタ・ステップワゴン・セレナ・デリカ・ビアンテ・フリードなど
大型車 1.875m×5.2m 3.075m×6.2m アコード・クラウン・シーマ・ティアナ・ベンツ・マークX・レクサスなど

※同じ車名でも年代によってサイズが異なる場合がございます。お手持ちの車のサイズは、必ずメーカーやカタログで確認するようにしましょう。

使いやすい駐車場は「総合設計」で決まる。タイセーハウジングの家づくり

住まいにおける駐車スペースは、動線・車種・将来性を含めた総合設計が不可欠です。
タイセーハウジングでは、愛車のサイズ変化やEV化、来客用スペース確保、雨天対策なども見据えた最適な駐車プランをご提案いたします。
駐車設計でご不安な点や具体的なアイデアをお求めの方は、ぜひお気軽にご相談ください。お客様の暮らしに寄り添った設計で、使いやすさと安心を実現します。