2025/5/16 公開
家を建てたいと考え始めたとき、「工務店とハウスメーカーってどう違うの?」「自分たちに合っているのはどちらなんだろう?」と悩む方もいらっしゃるでしょう。家づくりは人生の中でも大きな選択だからこそ、信頼できるパートナー選びが非常に大切です。
本記事では、工務店に依頼する際に知っておきたい特徴や選び方のポイントを分かりやすくまとめました。希望の住まいを実現するための第一歩として、ぜひ参考にしてください。
工務店とは、主に地域に密着して住宅の設計・施工を行っている会社のことを指します。
全国に展開するハウスメーカーとは異なり、営業エリアを限定して活動しているのが特徴です。そのため、地域の気候や風土、条例などにも詳しく、その土地に合った住まいを建てられる点が魅力として挙げられます。
「工務店」と一口にいってもその形態はさまざまで、「地域密着型」「フランチャイズ型」「中堅ビルダー型」など、運営体制や対応範囲には違いがあります。ここからは、それぞれの型について特徴を解説します。
地域密着型の工務店は、特定のエリアに根差して営業しており、地域の気候や建築基準、土地の特性などにも精通しています。規模は小さめですが、施主との距離が近く、柔軟で丁寧な対応が受けられるのが魅力です。
フランチャイズ型の工務店は、本部が用意した設計や広告方針に沿って施工を行うスタイルです。安定した品質とノウハウを持ちながらも、工務店によっては複数のフランチャイズに加盟し、幅広い工法やデザインに対応しています。
中堅ビルダー型の工務店は、地域密着型よりも規模が大きく、モデルハウスや住宅展示場を展開していることが多いのが特徴です。年間の着工数も比較的多く、分譲住宅や建売住宅の施工・販売にも対応しています。また本社のある地域だけではなく、隣接する市や県にも拠点を持ち、広範囲で営業しているケースも見られます。
工務店にはさまざまな種類があり、どこに頼むかによって、家づくりの進め方や対応できる内容も変わってきます。工務店選びをスタートする前に、それぞれの違いを知っておきましょう。
営業から施工、アフターメンテナンスまでの全てを自社で一貫して対応するのが、独立自営型工務店です。
お客さまとの距離が近く、希望や要望を丁寧に反映しながら家づくりを進めているのが大きな特徴です。さらに、アフターサポートまで自社で対応しており、長く付き合える会社が多い点は魅力といえるでしょう。
柔軟な対応力に加えて、地域とのつながりを生かした家づくりができ、タイセーハウジングもこのタイプに該当します。
施工特化型工務店は、少人数で運営されていることが多く、現場での施工を中心に活動しています。営業専任のスタッフを置かず、地域のつながりや既存のお客さまからの紹介で依頼を受けるケースが一般的です。
職人の顔が見える安心感に加え、仕上がりの丁寧さや真摯な仕事ぶりに魅力を感じて依頼する方も多くいます。
営業活動はせず、施工の質や完成度を重視して家づくりに取り組んでいる点も、このタイプの工務店ならではの特徴です。
下請け型工務店は、ハウスメーカーや分譲住宅会社などから依頼を受け、施工を専門に行うタイプの工務店です。施主と直接契約を結ぶのではなく、元請け企業が窓口となるため、設計や仕様の自由度は限られる傾向があります。
その一方で、一定の基準やルールに沿って施工されるため、品質が安定しやすいという点はメリットです。施工実績が豊富な会社も多く、現場での対応力や工事のスピード感にも期待できるでしょう。
リフォーム専門型の工務店は、新築ではなく既存住宅の改修を主な業務としています。
水まわりのリフォームや内装の模様替え、間取りの変更など、多様なニーズに柔軟に対応できるため、ライフスタイルの変化に合わせて住まいを整えたい方にとって、心強い存在といえるでしょう。
ただし、新築工事に対応していないケースや、施工実績が少ない工務店もある点には注意が必要です。
不動産会社の建築担当型工務店は、土地の販売と住宅の建築をセットで手掛けているのが特徴です。このタイプの工務店で家を建てる場合は、建築条件付き土地を購入し、指定された施工会社で家を建てることが条件になります。
土地探しと家づくりを同時に行えるため、計画をスムーズに進めたい方にはぴったりです。また自由設計に対応していることも多く、間取りやデザインにこだわりたい方にも向いています。
家づくりを進める中で、「工務店とハウスメーカー、どちらに依頼すべきか」と迷う方も少なくありません。以下の表では、代表的な違いを比較しているので、判断材料の一つとして参考にしてください。
ハウスメーカー | 工務店 | |
---|---|---|
施工エリア(会社の規模) | 全国展開、展示場を多数保有 | 限られたエリアで営業 |
コスト | 広告費や人件費がかかるため高め | 中間コストが少なく比較的リーズナブル |
間取り・デザインの自由度 | 規格商品が中心で自由度は低め | 自由設計が可能で要望に柔軟に対応 |
工期の長さ | 資材や工程が統一されていて比較的短い | 工期は長めになる傾向 |
アフターフォロー | 統一されたサポート体制あり | 会社によって対応内容に差があることも |
工務店には、ハウスメーカーにはない魅力がいくつもあります。地域密着だからこそできる細やかな対応や、自由度の高い設計など、家づくりにおいて大きなメリットを感じられる場面もあります。ここでは、工務店ならではの魅力について詳しく見ていきましょう。
工務店は、地域に根差して営業している小規模な会社が多く、広告宣伝費や人件費などのコストが抑えられている傾向にあります。そのため、ハウスメーカーと比べて建築費を抑えられます。コストを意識しながらも、希望がかなう家づくりをしたい方にとっては、大きな魅力の一つといえるでしょう。
工務店は、間取りや仕様、設備などを自由に選べるため、施主のこだわりを反映しやすい点もメリットです。ライフスタイルや将来の変化を見据えた住まいづくりにも柔軟に対応してくれます。
ハウスメーカーのように標準仕様が決まっていないため、お客さまの予算や希望のテイストに合わせて自由度の高い提案を行えます。オーダーメイドのような家づくりを実現できるのは大きな魅力でしょう。
ただし、工務店によって提案力やデザインの得意分野には差があるため、あらかじめ施工事例をチェックしておくことが重要です。
工務店は営業エリアを絞って活動していることが多く、その土地ならではの気候や風土、建築ルールにも詳しいのが強みです。例えば、雪が多い地域では屋根や断熱に工夫を加えたり、湿気の多い場所では風通しの良さを考えたプランを提案したりしてくれます。
地元での施工実績が豊富な会社であれば、その土地での暮らしを想定した建築のアドバイスをしてもらえるかもしれません。土地との相性まで考えた住まいづくりをしたい方にとって、頼れる存在といえるでしょう。
地域に根差した工務店は、何かあったときにすぐ相談しやすいという安心感があるというのも、大きな特徴として挙げられます。
施工中はもちろん、住み始めてからのちょっとした不具合にもフットワーク軽く対応してくれるケースが多く、「困ったときに頼れる存在が近くにいる」ことは心強いものです。
引き渡し後のサポート体制が整っている工務店を選べば、住み始めたあとも安心して暮らし続けられるでしょう。
工務店は地域に根差して営業しているため、実際にその会社で家を建てた人が近くに住んでいるケースも少なくありません。もし検討中の工務店で家を建てた人と話す機会があれば、その工務店の良い点や気になる点など、実際の声を直接聞けます。これは地域密着型ならではのメリットといえるでしょう。
リアルな体験談を参考にすることで、自分たちが家を建てるときのイメージも具体的になり、納得のいく工務店選びにつながります。
工務店には多くのメリットがある一方で、注意しておきたい点もいくつかあります。依頼先によって対応力や品質に差が出ることもあるため、家づくりに失敗しないためにはデメリットもきちんと理解しておきましょう。
工務店での家づくりは、担当者の知識や提案力、大工の技術に大きく左右されます。同じ会社でもスタッフによって仕上がりに差が出る可能性がある点には注意しなければなりません。
納得のいく家を建てるためには、過去の施工事例を確認したり、口コミや評判を調べたりするなど、事前に十分な情報を集めることが重要です。
工務店では、住宅展示場やモデルハウスを設けていない会社も多く、完成後の住まいのイメージが湧きにくい傾向があります。図面だけでは細かな仕上がりや空間の雰囲気を把握しづらく、具体的な完成像を思い描くのが難しい場合もあるでしょう。
ただし、過去に建てた住宅を案内してくれたり、建築中の現場を見せてくれる工務店もあります。不安な場合は、見学可能な物件があるかどうかを事前に相談してみるのがおすすめです。
工務店での家づくりは、ハウスメーカーに比べて工期が長くなる傾向があります。これは、大手と比べて人員や施工体制が限られていることが影響しており、完成までに1〜2カ月程度の差が出ることもあります。
また資材の調達や職人の手配が遅れると、工事が一時中断する可能性もあります。仮住まいや賃貸住宅の家賃が追加で発生したり、希望の入居時期に間に合わなかったりする可能性もあるため注意が必要です。
工務店によっては、引き渡し後のアフターメンテナンスや保証対応が不十分なケースもあります。不具合が発生した際に対応まで時間がかかったり、十分なサポートを受けられなかったりすることがあるため、事前に確認しておくことが重要です。
一方で、アフターサービスを重視し、手厚い保証制度を整えている工務店もあります。タイセーハウジングでは、初期保証20年に加え、定期点検を継続することで最長60年まで延長できる、安心の保証制度を導入しています。詳しくは以下のページをご覧ください。
工務店はハウスメーカーに比べて規模が小さいところが多く、経営状況によっては倒産のリスクがある点も注意が必要です。万が一、施工中に倒産してしまうと、すでに支払ったお金が返ってこない可能性もあります。
こうした事態を避けるためにも、会社の安定性や、後にご紹介する「住宅完成保証制度」への加入状況を事前に確認しておくと安心です。
工務店に依頼する際は、価格や施工内容だけではなく「この会社に任せて安心かどうか」という視点も大切です。同じように見える工務店でも、得意分野や対応力には違いがあります。満足のいく家づくりを実現するために、事前にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
工務店を選ぶときは、口コミや評判を事前に確認しましょう。施工中の対応や完成後の住み心地など、実際に建てた人の声は非常に参考になります。公式サイトやSNSを見て、どれくらい長く営業を続けていて、どのような施工実績があるのかも併せて見ておくと安心です。
言葉だけではわかりにくい部分も、実際の施工現場を見ることで、その工務店の仕事ぶりや特徴がよく見えてきます。もし完成した住宅を見る機会が得られれば、仕上がりの質感やデザインの雰囲気を実際に体感できるチャンスです。また建築中の現場を見学できれば、施工の丁寧さや現場の管理状況も確認でき、工務店の仕事ぶりを知る上で参考になります。
タイセーハウジングでは、こだわりの住まいを実際に体験できるモデルハウスを複数ご用意しています。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
快適空間と青空リビングを体験できるモデルハウス
cocolo モデルハウス 厚木市温水西 | タイセーハウジング株式会社
木のぬくもりを感じられるモデルハウス
cocolo モデルハウス 厚木市戸室 | タイセーハウジング株式会社
宿泊体験もできるモデルハウス
cocolo6 モデルハウス 厚木市宮の里 | タイセーハウジング株式会社
工務店を選ぶ際には、「住宅完成保証制度」への加入状況も確認しておきたいポイントです。これは、万が一工務店が建築途中で倒産してしまった場合でも、すでに支払った前払い金や工事の引き継ぎ費用を保証してくれる仕組みのことです。
予期せぬリスクから施主を守る保険のような存在であり、加入しているかどうかはその工務店の信頼性をはかる一つの目安にもなります。
タイセーハウジングで建てる注文住宅でも、この住宅完成保証制度を利用できます。詳しくはこちらのページをご覧ください。
工務店には、自社施工を行う会社と、協力会社や下請け会社に施工を任せている会社があります。
自社施工であれば、担当者と職人が密に連携できるため、スムーズな進行や柔軟な対応が期待できます。
家づくりを信頼して任せるためにも、どのような体制で施工しているかをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
家づくりは、人生における大きな決断の一つです。だからこそ、自分たちに合った工務店を見つけ、一緒に家づくりを進めることが大切です。
タイセーハウジングでは、土地探しから設計・施工、アフターフォローまで一貫してサポートし、地域に根差した工務店ならではの対応で、お客さまの希望の暮らしをかたちにします。土地探しのご相談だけでももちろん可能ですので、家を建てるかどうかでまだ迷っている方も、まずは気軽にお問い合わせください。