2025/3/15 公開
神奈川県央地域の中心都市として発展する厚木市は、電車や車のアクセスが良く、住みたい街としてたびたびメディアで取り上げられる都市です。厚木市が多くの人から支持を集める理由は、どのようなところにあるのでしょうか。
この記事では、厚木市の基本情報や住環境に関係する魅力、注文住宅を建てる際の費用相場などについて網羅的に解説します。厚木市内で住みやすいエリアも紹介するので、小田急線沿線や神奈川県央エリアでマイホームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
神奈川県のほぼ中央に位置する厚木市は、首都圏でも住みやすいエリアとして知られています。まずは、厚木市の人口や交通、文化・イベント、各種施設、治安といった基本情報を見ていきましょう。
厚木市の人口は令和7(2025)年2月1日現在で22万3,212人、世帯数は同じく2月1日現在で10万6,214世帯となっています(※1)。県内の市では、第9位の人口規模です。このうち15歳未満の年少人口は2万3,915人でした。
市内にある10の地区のうち、最も人口が多いのは南毛利地区で4万9,506人です(※2)。続いて、睦合地区が4万488人となっています。
※1出典:厚木市.「推計人口(最新数値はこちら)」(参照 2025-02-19).
※2出典:厚木市.「統計月報あつぎ 令和7年2月(1日現在)」(参照 2025-02-19).
厚木市内には南部に小田急小田原線が通っており、本厚木駅と愛甲石田駅が設置されています。特に本厚木駅は、特急ロマンスカーや快速急行も停車する主要駅となっており、小田急線でも有数の乗降客数を誇る駅です。
中心となる本厚木駅などを起点として、市内各地へ神奈川中央交通バスの路線が走っている他、本厚木駅から羽田空港・成田空港を結ぶ空港バスも発着し、中心部は公共交通機関が充実しています。
道路網の核となるのは、国道246号・129号・412号です。高速道路の要所にもなっており、東名高速道路の東名厚木インターチェンジからは小田原厚木道路が伸び、圏央道の圏央厚木インターチェンジ、新東名高速道路の厚木南インターチェンジも置かれています。
厚木市最大のイベントとして知られるのが、8月上旬に本厚木駅周辺で開催されるあつぎ鮎まつりです。毎年約50万人もの人が訪れる大きな祭りで、初日の夜に相模川河川敷で行われるあつぎ鮎まつり大花火大会は、県内最大級の約1万発が打ち上げられます。
また11月上旬には、同じく本厚木駅周辺でにぎわい爆発あつぎ国際大道芸が開催され、街中をステージとしてさまざまな大道芸が繰り広げられます。幅広い年代が楽しめるイベントです。
次に、厚木市の生活において役立つ買い物施設、医療施設、子育て施設を紹介します。
本厚木駅周辺は繁華街となっており、駅直結の本厚木ミロードの他、厚木ガーデンシティ、アミューあつぎといった大型商業施設が充実しています。厚木ガーデンシティ内のイオン厚木店、オーケー本厚木店など大型スーパーも立地しているため便利です。
駅から離れたエリアにも、MEGAドン・キホーテ厚木店、スーパービバホーム厚木南インター店などの大型量販店やホームセンターが点在しており、休日に家族でお出かけできる買い物スポットがいくつもあります。
食品スーパーやコンビニは各地域にあるので、市内のどのエリアに住んでも、日常の買い物には困りません。
厚木市内には総合病院が多数立地しており、特に病床数が多いのは愛光病院、厚木市立病院、東名厚木病院、相州病院などです。いずれも本厚木駅からバスでのアクセスが基本で、本厚木エリアに集中しています。
小児科ははっちこどもクリニック、ちどり子どもクリニック、あおぞらこどもクリニック小児科・アレルギー科、とうめい厚木クリニックなど、市内各地に点在しています。また産婦人科も市内に複数あるので、妊娠・出産時も安心です。
どこでもすぐに病院を受診できるため、安心して子育て環境を整えられるでしょう。
子育て施設が充実しているのも厚木市のポイントです。アミューあつぎにある子育て支援センター・もみじの手では、未就学児を対象とした親子プレイルーム(子育てサロン)を利用できる他、育児に関する相談支援や子育て講座なども開催されています。
同じくアミューあつぎ内の託児室・わたぐもでは、朝の幼稚園登園前に子どもを預かって幼稚園へ送迎を行い、夕方に幼稚園から送迎して夜まで預かってくれる、幼稚園送迎ステーション事業を展開しています。保育園に入れなかったとしても、働き続けることが可能です。
また厚木シティプラザ内の神奈川工科大学厚木市子ども科学館、市内に38館もある児童館、厚木のことが学べるあつぎ郷土博物館、県内最大級の広さを誇る七沢森林公園、有事の際は避難所にもなるぼうさいの丘公園など、子連れファミリーにおすすめのスポットも満載です。
厚木市は昼夜間人口比率が県内1位(※)で、周辺都市から多くの人が集まる県央地域の主要エリアとなっています。中心部の本厚木駅周辺は繁華街が広がっており、夜もにぎわっているため、一部治安に注意が必要な場所もあります。
一方、本厚木駅から離れている場所や愛甲石田エリアなどはファミリー層も多く住んでおり、比較的治安が良好です。
なお、本厚木駅周辺の繁華街への防犯カメラの設置、本厚木駅周辺環境浄化対策協議会による定期パトロールの実施、防犯ブザー携帯の呼びかけなど、市による防犯の取り組みも積極的に行われています。
※参考:厚木市.「昼夜間人口比率・就業等の状況」(参照 2025‐02-21)
続いて、厚木市全体の家賃相場を見ていきましょう。下の表は、間取り別に厚木市内の家賃相場をまとめたものです(※)。
間取りの種類 | 厚木市全体の家賃相場 |
---|---|
ワンルームアパート | 3.8万円 |
ワンルームマンション | 4.6万円 |
1K/1DKマンション | 5.6万円 |
1LDK/2K/2DKマンション | 7.4万円 |
2LDK/3K/3DKマンション | 7.8万円 |
3LDK/4K以上のマンション | 9.2万円 |
3LDK/4K以上の戸建て・その他 | 11万円 |
ワンルームや1Kの家賃相場が5万円台以下と安いため、学生や若者の一人暮らしでも住みやすい地域です。さらに、3LDK以上の間取りでも10万円前後に収まっており、ファミリーでも物件を探しやすいエリアといえるでしょう。
※出典:SUUMO.「神奈川県の市区郡から家賃相場・賃料相場情報を探す」(参照 2025-02-19)
ここまで厚木市の基本情報を紹介してきました。上記の特徴を踏まえ、どのような点が住みやすさにつながっているのか、具体的な魅力を3つの観点から解説します。
厚木市の魅力として1つ目に挙げられるのが、充実した交通網による利便性の高さです。
市内を通る鉄道路線は小田急小田原線のみ、駅数も2つと少ないものの、中心駅である本厚木駅は特急ロマンスカー停車駅かつ始発駅でもあります。ロマンスカーに乗れば、新宿まで直通で40〜50分程度でアクセスできる上、通勤時間帯を含めて多くの始発電車が設定されているので、快適に通勤・通学ができます。
駅数が少ない分、バス路線が充実しているのも厚木市の特徴です。特に本厚木駅は玄関口として市内各地へのバスが頻繁に乗り入れているので、郊外から中心部へのアクセスも便利です。
厚木市は神奈川県の中央に位置しているため、国道や高速道路などの道路網も使いやすくなっています。相模湾まで車であれば30分程度で行ける他、箱根や熱海といった国内有数の温泉地までも40分程度でアクセスでき、休日のレジャーや旅行も気軽に楽しめるでしょう。
本厚木駅周辺が県央随一の繁華街として栄えている一方、東は相模川、西は丹沢山系の東端になっており、周辺部には豊かな自然が広がっています。西部には白山、鳶尾山(とびおさん)などの山々が連なり、ハイキングや森林浴を楽しめます。
また本厚木から車で約30分行ったところにはあつぎ温泉郷と呼ばれる4つの温泉もあり、週末に温泉でゆったりと過ごせるのも魅力です。周辺にはゴルフ場も多く、大人も充実した休みを過ごせるでしょう。
豊かな自然を生かした公園も多数あり、子どもを連れてのびのびと過ごせます。程よく整備された環境の中で、子どもも気軽に自然と触れ合うことが可能です。
厚木市は子育てで利用しやすい施設が多いだけでなく、子育て支援制度が充実しているのも大きな魅力です。
特に、1歳になるまでの乳児(第3子以降は2歳の誕生月まで)に向けた厚木市子育て日常生活支援事業を利用すると、一定のポイント以内の紙おむつ、おしりふき、赤ちゃん用ウェットティッシュなどが無料となるのはうれしいポイントです。他にも、市内の店舗で割引やお得なサービスが受けられる子育てパスポートAYUCO、18歳までの医療費が無料になる子ども医療費助成制度などが設けられています。
保育園も2021・2022年に連続して待機児童ゼロを達成するなど、共働き夫婦でも子育てをしやすい環境といえるでしょう(※)。
※参考:厚木市.「厚木市こども・若者みらい計画(案)」(参照 2025-02-21)
子育て世帯にとって魅力の多い厚木市は、住みたい街ランキング上位の常連です。厚木市に注文住宅を建てる場合、どれくらいの費用を見込めばいいのでしょうか。ここでは、家作りの相場について見ていきましょう。
まず、住宅金融支援機構フラット35利用者調査から、全国における土地付注文住宅の平均面積と費用を紹介します(※1)。
住宅面積 | 111.2㎡(33.63坪) |
---|---|
敷地面積 | 208.1㎡(62.95坪) |
土地取得費 | 1,497.6万円 |
建設費 | 3,405.8万円 |
合計費用 | 4,903.4万円 |
2025年2月現在の厚木市の土地相場は1坪当たり44.7万円(※2)なので、全国平均と同じ広さの土地を購入する場合、土地取得費は約2,814万円となります。
次に、建築着工統計調査の建築物着工統計より、2023年度の神奈川県における木造住宅の平均床面積・平均工事費を計算すると、それぞれ約110.8㎡(33.51坪)・約2,219万円、建築費の坪単価は約66.2万円となります(※3)。先ほどの全国平均の住宅面積で考えると、建築費は約2,226万円です。
上記より、土地取得費と建築費を合計した費用相場は約5,040万円となります。全国平均の住宅は比較的ゆとりのある広さであることから、総額5,000万円以下でも満足度の高い住まいが実現できるでしょう。
※1出典:住宅金融支援機構.「2023年度 フラット35利用者調査」(参照 2025-02-19)
※2出典:SUUMO.「神奈川県の市区から土地価格相場情報を探す」(参照 2025-02-19)
※3出典:e-Stat政府統計の総合窓口.「建築着工統計調査 建築物着工統計」(参照 2025-02-19)
最後に、厚木市の中でも特に住みやすいとされる3つのエリアについて、特徴や魅力を紹介します。
小田急小田原線の主要駅である本厚木駅を中心とするエリアで、新宿まで電車一本で行ける交通アクセスの良さと、充実した生活環境が大きな魅力です。
本厚木駅直結の本厚木ミロードの他、先述のイオン厚木店、アミューあつぎなどの大型商業施設がそろっており、周辺にはにぎやかな商店街も広がっています。市役所や子育て支援センターなどの公共施設も集中していることから、日常生活で困ることはないでしょう。
駅から少し離れれば閑静な住宅街が広がっているので、利便性を重視しつつ、静かな環境で暮らしたい方におすすめのエリアです。
厚木市内にもう一つある駅が、小田急小田原線の愛甲石田駅です。本厚木駅のような大きな駅ではありませんが、快速急行や急行は停車するので利便性が高いといえます。
隣駅の本厚木駅とは異なり駅周辺は閑静な住宅街ですが、コンビニやドラッグストアなど日常生活に必要な店舗は一通りそろっています。電車に1駅乗れば、本厚木駅周辺の商業施設で買い物もできるので、特に不便は感じないでしょう。
自然豊かなベッドタウンといった印象で、治安のよさと静けさが魅力です。駅近でも安心して暮らせるので、女性の一人暮らしにもおすすめです。
厚木市の豊かな自然を感じながら、静かな環境で暮らしたい方には森の里エリアが良いでしょう。市の西部の丘陵で1985年頃から開発された大規模住宅地であり、本厚木駅や愛甲石田駅から路線バスが通っています。
地域の西側には県内最大級の県立七沢森林公園、中央には若宮公園、北側にはあつぎつつじの丘公園があり、常に緑を感じながら暮らせるのが魅力です。地区内には低層マンションと戸建てが建ち並び、美しく閑静な街並みが整備されています。住民の平均所得額が高い傾向にあり、市内でも高級住宅地として認知されるエリアです。
大規模開発によって生まれたため、教育施設や公共施設なども整っており、子育てにも適しています。自然に囲まれていて中心部までは距離があるので、車があると便利でしょう。
住みたい街ランキング上位常連の本厚木駅周辺をはじめ、厚木市は幅広い世代から住みやすいと評価される都市です。利便性と豊かな自然環境がそろっていることに加え、子育て支援も充実しているので、ファミリーで暮らすにもおすすめのエリアです。
タイセーハウジングは、厚木市を拠点にする地域密着の工務店で、これまでに1,000棟以上の注文住宅を手がけてきた実績と経験を基に、お客さま一人ひとりの夢やライフスタイルに合わせた希望の住まいを実現します。
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