【注文住宅】海老名の住みやすさとは?
エリアの特徴や土地相場を分かりやすく解説

2024/10/15 公開

【注文住宅】海老名の住みやすさとは?エリアの特徴や土地相場を分かりやすく解説

注6文住宅の建築に当たって「どのような家を建てるか」を考えることは大切ですが、まずは「どこに建てるか」を決めておく必要があります。20〜30代の若者夫婦世帯を中心に関心が高まっている神奈川県海老名市は、最近住宅エリアとして人気を集めており、気になっている方もいるのではないでしょうか。

今回は、これから注文住宅づくりを検討している人に向けて、海老名市の人気が高まっている理由について解説していきます。海老名市で活用できる補助金制度や失敗しない注文住宅づくりのポイントも紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

海老名市が住宅エリアとして人気があるのは、さまざまな面で魅力があるからです。まずは、以下で海老名市の住みやすさについて紹介していくので、家族の暮らしやすさをかなえるための条件と照らし合わせながらチェックしてみてください。

特徴

海老名市は神奈川県のほぼ中央部に位置し、2024年9月時点で人口14万1,334人、世帯数6万3,028世帯が住んでいます。近年の人口は右肩上がりに推移しており、人口流入が続いているエリアです。

市の面積は26.59k㎡とそれほど大きくはないものの、市内には大型の商業施設や高速道路のサービスエリアとして日本最大級の広さを誇る東名高速道路・海老名サービスエリアといったスポットがいくつか存在しています。また、市の西部にある相模平野では豊かな土地を生かした昔ながらの水田や畑が多く残っている他、史跡相模国分寺跡のある歴史の街としても有名です。総じて、海老名市は近代的な街並みと昔ながらの風情ある景色が調和した活気あるエリアといえます。

利便性・安全性

海老名市は神奈川県の中央部に位置することから、交通の利便性が良いエリアです。市内には大きな商業施設があるため日常的な買い物に便利な他、子育て施設や医療施設などが充実しているのも、これから子育てをする予定の若者夫婦にとって大きな魅力でしょう。ここからは、海老名市の利便性の良さについて解説します。

交通アクセス

海老名市が近年、東京や横浜のベッドタウンとして人気が高まりつつある理由の一つが、交通アクセスの良さです。海老名市の中央部にある海老名駅には小田急線、相鉄線、JR相模線の3路線が乗り入れており、乗り換えに非常に便利な駅として知られています。特に2019年11月の相鉄・JR直通線、2023年3月の相鉄・東急直通線が開通したことによって、乗り換えなしで新横浜や渋谷へアクセスできるようになり、さらに便利になりました。

また、YOU BUSと呼ばれるコミュニティバスが市内各地を運行している他、南部には東名や新東名といった高速道路にアクセスの良い首都圏中央自動車道の海老名ICがあるなど、鉄道・バス・高速道路の全てで利便性に優れています。

買い物施設

海老名市にある代表的な商業施設としては、海老名駅周辺にある、ららぽーと海老名やイオン海老名店が挙げられます。特に、ららぽーと海老名は海老名駅西口と直結していることもあり、通勤・通学のついでに立ち寄ることもできるため便利です。また、海老名駅東口から徒歩1分のところにある大型複合施設のViNAWALKも、スーパーや飲食店、専門店といった各種店舗がそろっている施設として人気があります。

他にも、市内にはコジマ×ビックカメラ海老名店、DCM海老名店などがそろっており、買い物施設がエリア内に点在しているため、日用品の買い物には困らないでしょう。

子育て施設

海老名市には公立認可保育所が4カ所、私立認可保育所が25カ所、認定こども園が2カ所あります。詳しくは後述しますが、人口が増えている地域だけあって待機児童は多めです。また、小学校は13校、中学校は6校、高等学校は全て公立で3校ありますが、交通アクセスの良い地域であるため、海老名市外の高校に通う子どももいます。

海老名市の子育て施設の特徴として、広いガラス張りの開放感ある空間が特徴的な海老名市立中央図書館が挙げられます。当該図書館は海老名駅から徒歩7分と利用しやすい立地にある上、市立図書館としては珍しく蔦屋書店とコラボしていることが有名です。館内にはスターバックスコーヒーの店舗も入っていることから、ゆったりくつろぎながら読書を楽しめます。

医療施設

海老名市は病院の数自体はあまり多くありませんが、さまざまな科目を診察してくれる総合病院が存在するのが強みです。特に、海老名駅東口から徒歩12分程の場所に位置する海老名総合病院は、産科と婦人科を含むマタニティセンターや小児科もあるので子育て世帯は安心できます。

なお、海老名総合病院には海老名駅東口から無料シャトルバスが運行(日曜・祝日・休止日を除く)しているので、小さい子どもがいる世帯などは時刻表を確認した上で利用すると良いでしょう。

治安

海老名市の犯罪件数は、大都市に比べると少ない傾向にあります。神奈川県警察の調べによると、2024年8月暫定値の総数で横浜市11,267件、川崎市5,196件、相模原市2,639件なのに対し、海老名市は479件です。

また、海老名市は防犯に力を入れている都市としても有名で、例えば防犯灯の設置、安心安全ステーションの開所、青色防犯パトロールなどが積極的に行われています。子育て世帯が多く暮らすエリアということもあって、治安はおおむね良好な地域です。

※出典:神奈川県警察「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」(2024-09-12)

地盤

海老名市の地盤は西部の平地と東部の丘陵地帯に大きく分けられますが、どちらも極端に弱いということはありません。ただし、神奈川県周辺にはフィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北米プレートが重なっている場所があります。想定震度は地震の種類によって異なるものの、都心南部直下地震、東海地震、南海トラフ巨大地震などといった災害が起こった際は被害を受ける可能性があります。液状化リスクは高くありませんが、地震リスクについて把握しておきましょう。

地震に限らず、台風や大雨などの被害が毎年のように発生する日本において、災害リスクがない地域はありません。そのため、家を建てるエリアを決める際はどこであっても、事前にハザードマップを確認しておくことが大切です。

再開発の状況

海老名市は人口流入が続く人気エリアですが、さらなる街の発展を狙って市全体の再開発を行っていくための都市マスタープランを実行中です。具体的には海老名駅周辺の市街地整備や、道路・公園などといった都市施設の整備を挙げており、2038年度までの完了を目標に、より暮らしやすい街づくりへの取り組みを続けています。

海老名エリアの住みにくいと感じる点

ここまで紹介したように、海老名市は若者夫婦世代が暮らすに当たってたくさんの魅力が詰まっているエリアです。ただし、どのようなエリアでも不便さを感じる点が全くないとは言い切れません。以下では、海老名市に住んで実際に不便に感じやすい点について解説していきます。

都心部へのアクセスが悪い

上述したように、海老名市のメインステーションである海老名駅は、3路線が乗り入れる利便性が良い駅です。ただし、注意する点として海老名市の立地上、神奈川県内の他のアクセスの良いエリアと比べて、都心部へ行くのに時間がかかることが挙げられます。

例えば、同じ神奈川県内の鶴見駅や横浜駅であれば、品川駅までの所要時間は15分程なのに対し、海老名駅から新宿駅までは乗り換えなしというメリットはあるものの、約50分かかります。都心部まで通勤・通学や買い物に時間がかかることを、あらかじめ把握しておきましょう。

待機児童が多い

海老名市の待機児童数は、神奈川県内でも多い方です。神奈川県によると、2024年4月1日時点の海老名市の待機児童数は前年比5人増の18人で、県内19市の内ワースト3となっています。神奈川県全体の待機児童数は前年比34人減の188人で過去最少、15市町村で待機児童数0人を達成しているのに比べると、海老名市内で保育所を探すのは少々苦労するかもしれません。

待機児童の問題は子育て環境が整っていて、子ども連れの転入者が多いからこそ起きる問題ではあるものの、これから海老名エリアでの居住を考えている場合は注意しましょう。

※出典:タウンニュース│神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙.「海老名・座間・綾瀬版」(2024-06-30)

注文住宅を建てるには、住宅そのものだけでなく土地の購入費用もかかります。一般的に人気のあるエリアほど価格は高めです。ここからは、海老名市の土地価格・相場や推移について紹介していきます。

土地価格・相場

2024年の公示地価によると、海老名市の平均は68万7,878円/坪でした。特に地価が高いのは、人通りが多くにぎやかな海老名駅で82万8974円/坪、厚木駅が64万7382円/坪と上位に挙がります。海老名市の平均地価で40坪程度の土地を購入した場合、土地代は約2,750万円かかります。

日本全国の平均的な公示地価は84万5,565円/坪で、仮に同じ面積の土地を購入すると3,300万円以上かかる計算です。以上のことから、海老名市の土地価格は決して安くはないものの、高過ぎるともいえないでしょう。

土地価格の推移

海老名市の平均的な公示地価は前年に比べて4%程上昇しており、神奈川県全体の3.41%を上回っています。平均地価の68万7,878円/坪は県内の市町村の中で8位にランクインするなど、人気のあるエリアだということが分かります。

また、2024年の公示地価によると、海老名市の宅地は53万6455円/坪、変動率はプラス4.34%でした。一方で、駅前や店舗が多く集まるような商業地は123万5419円/坪、変動率はプラス1.60%と、宅地に比べてかなり高めです。そのため、宅地の取得は平均価格よりも安く手に入れられる可能性があります。

一般的にマイホームは、人生で最も高い買い物になることが多いでしょう。しかし、補助金を上手に活用すれば、お得に建てられる場合があります。以下では海老名エリアで注文住宅を建てる際に、一定の要件を満たせば利用できる補助金制度を紹介していきます。

勤労者住宅資金利子補給制度

勤労者住宅資金利子補給制度は、住宅ローンの利子の一部を補助してくれる制度です。海老名市に在住する人で同一事業所に引き続き勤務している勤労者を対象に、中央労働金庫神奈川支店から融資を受けた住宅資金に対して補助が行われます。補助期間は5年、補助額は借入金50万円から500万円を対象に、年利3%以内の利子額、または前年中に支払った利子額の2分の1のいずれか低い額が上限です。

当該制度の活用には、市税を完納している、自己の居住する住宅を市内に取得(新築・購入)または増改築する人、借入金の初回の償還日が2024年12月31日以前である、といった要件がある点には注意してください。

環境保全対策支援事業補助金

環境保全対策支援事業補助金は、太陽光発電施設や電気自動車といった、二酸化炭素排出量を減らす取り組みに対して支給される補助金です。自宅に取り付ける太陽光発電システムはもちろん、発電時に発生する熱からお湯を作るエネファーム、電気自動車から住宅への給電が可能になるV2H充放電設備の設置なども対象になります。

補助上限額は設置する設備や能力によって異なり、例えば太陽光発電施設であれば発電能力1kwにつき2万円(上限額20万円)、エネファームは1設備につき6万円です。

ブロック塀等撤去費補助事業

ブロック塀等撤去費補助事業は、道路に面したブロック塀などを撤去する際の費用を一部補助してくれる制度です。補助対象者は、道路に面するブロック塀などの所有者または管理者で、道路面から高さ0.6m以上のブロック塀であること、撤去後に新たに高さ0.6mを超えるブロック塀などを設置する予定のないことなどが要件になっています。

補助金の上限額は業者の撤去工事見積額と、標準工事単価(1㎡当たり9,500円)× 撤去面積のいずれか低い額で、通学路などに面する場合は30万円、それ以外は20万円が上限です。

木造住宅の解体工事補助事業

木造住宅の解体工事補助事業は、既存住宅の耐震診断や耐震性に問題がある木造住宅の解体費用を補助する制度です。対象となるのは海老名市にある一戸建て住宅、長屋および併用住宅(1981年5月31日以前に建築確認を受け、建築工事に着手した住宅)、在来工法による2階建て以下の木造住宅などが挙げられます。また、解体工事補助金を申請する際は簡易耐震診断または耐震診断で倒壊の危険性があると判断されたことが条件です。

補助上限額は耐震改修を行う際の耐震診断で最大10万円、耐震改修計画書の作成で5万円(計画作成費の2分の1)、耐震改修工事で93万円(工事費の2分の1)です。一方、解体をする場合は簡易耐震診断で3万円、解体工事で50万円(工事費の2分の1)が上限になります。

失敗しない注文住宅づくりのポイント

海老名市は、利便性の良さや子育て施設の充実など魅力の多いエリアです。しかし、住宅を建てるには多額のお金がかかるので、夢のマイホームを建てるに当たって失敗や後悔をしたくないと考える人は多いでしょう。ここからは、注文住宅を建てる際に失敗しないためのポイントを紹介していきます。

実際の暮らしをイメージする

注文住宅づくりに当たって理想の暮らしをイメージするあまり、デザインにこだわり過ぎてしまう場合があります。デザイン重視で家を建てると、実際に暮らしたときに不自由さを感じることがあるので注意しましょう。注文住宅を検討する際は、実際の暮らしを意識した生活動線や家事動線をしっかり考えておくことが大切です。動線を考慮することで、より具体的な設備やデザインがイメージしやすくなり、暮らしやすい理想の住宅の形が見えてきます。

全体の予算を把握しておく

注文住宅は、依頼主の希望に沿った間取りやデザインを実現できるのがメリットですが、あまりに理想を詰め込み過ぎるとすぐ予算オーバーになってしまいます。資金に余裕がある人であれば問題ないものの、予算をオーバーするほど将来的な住宅ローン返済が厳しくなってしまうでしょう。

返済リスクを防ぐために、あらかじめ全体の予算を把握しておくことが大切です。全体の予算が分かっていれば希望条件に優先順位を付けやすくなり、住宅ローンの返済が苦しくならない範囲で理想のマイホームを実現しやすくなるでしょう。

家族のライフスタイルの変化に対応しやすい間取りを意識する

注文住宅をつくるときは、あらかじめライフスタイルが変わっても大丈夫な間取りを意識しておくことが大切です。間取り変更が必要になったタイミングでリフォームすることも可能ですが、当然のことながら費用がかかります。将来的に間取り変更の必要性が見越せるのであれば、新築時に対応できるような工夫をしておくと良いでしょう。

例えば、引き戸で仕切れる部屋を用意しておき、子どもの成長とともに部屋を分けるケースが挙げられます。子どもが小さいときは引き戸を外しておき、子ども部屋が必要になったときに引き戸を設置して部屋を仕切るなどです。意外と忘れがちなのがエアコンの配管やコンセントの位置なので、検討段階で配慮しておきましょう。

信頼できる建築会社に依頼する

注文住宅を建てる際は、信頼できる建築会社に依頼することが大切です。住宅は人生において大きな買い物の一つで、一般的に購入した住宅には長い期間住むことになります。建ててから後悔しないためにも、建築会社を選ぶ際は価格だけでなくデザインや性能、アフターフォローまで含めて検討し、複数社を比較しましょう。

海老名市は利便性が良く、治安も落ち着いていて子育て世帯を中心に人気がある街です。注文住宅に活用できる補助金の種類も多いので、これからマイホームの取得を検討している人は、海老名市での暮らしを考えてみてはいかがでしょうか。

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