エアーセーブ(Air save)とは?
導入する5つのメリットや注意点を解説

2026/6/22 公開

エアーセーブ(Air save)とは?導入する5つのメリットや注意点を解説

「高気密・高断熱の家にしたい」「1年を通して快適に過ごせる住まいを建てたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。住宅性能を考える際は、断熱性や気密性だけではなく、室内の空気環境を整える換気システムにも目を向けることが大切です。
高気密・高断熱住宅では、室内の空気がこもりやすいため、計画的に換気をする必要があります。花粉やPM2.5、湿気、生活臭などへの関心も高まっており、子育て世帯を中心に室内の空気質を重視する方が増えています。
そのような中で注目されているのが、ダクトレスの第1種全熱交換型換気システム「エアーセーブ(Air save)」です。冬の寒さや夏の暑さを和らげながら換気ができ、省エネ性と快適性の両立が期待できます。
本記事では、エアーセーブの仕組みや導入するメリット、設置時の注意点などを分かりやすく解説します。

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エアーセーブ(Air save)とは?

エアーセーブ(Air save)とは、株式会社キムラが日本の住宅向けに開発したダクトレスの第1種全熱交換型換気システムです。給気と排気の両方を機械で制御しながら、室内の熱や湿度を活用して外気を取り込む仕組みを採用しています。
2003年の建築基準法改正以降、シックハウス対策として居室への24時間換気設備の設置が原則として義務付けられました。特に高気密・高断熱住宅では自然換気だけでは十分な換気量を確保しにくいため、計画換気の重要性が高まっています。
第1種換気には、換気量を安定して確保し、冷暖房効率の低下を抑えながら換気できる特長があります。また、エアーセーブはダクトレス構造を採用しているため、ダクト内部の汚れや結露のリスクを抑えられ、点検や清掃がしやすい点も特長です。
高性能住宅では、断熱・気密・換気をバランスよく計画することが欠かせません。エアーセーブは、快適な空気環境づくりを支える換気設備の選択肢の一つといえるでしょう。

※参考:国土交通省.「改正建築基準法」(参照2026-06-22)

エアーセーブを導入する5つのメリット

エアーセーブを導入する5つのメリット

換気設備は、住まいの快適性やランニングコストに大きく関わります。特に高気密・高断熱住宅では、換気システムの性能によって室内環境が左右されることも少なくありません。
エアーセーブには、省エネ性やメンテナンス性、設計のしやすさなどさまざまなメリットがあります。ここでは、エアーセーブのメリットを5つのポイントに分けて解説します。

① 冷暖房の効率が上がり光熱費を抑えられる

エアーセーブは、温度交換率92%の全熱交換換気システムです。排気する室内の空気が持つ熱を利用し、外気を室温に近い状態にしてから取り込みます。そのため、冬は冷気、夏は熱気がそのまま室内に入りにくくなります。窓を開けて換気する場合と比べて室温の変化を抑えられ、快適な環境を維持できる点が特長です。
冷暖房による負荷を軽減できるため、エアコン効率の向上にもつながるでしょう。高気密・高断熱住宅やZEHとの相性も良く、光熱費の削減が期待できる換気システムです。

② 本体の水洗いが可能でお手入れが簡単にできる

高性能な換気システムを検討する際は、日常的なメンテナンスのしやすさも重要なポイントです。お手入れが複雑な設備は、将来的な負担につながる可能性があります。
エアーセーブは、熱交換素子であるセラミックを簡単に取り外して水洗いできます。フィルターも取り外しやすく、小まめなお手入れができる構造です。またダクトレス構造を採用しているため、ダクト内部の汚れや清掃について心配する必要がありません。専門業者による大掛かりな清掃の頻度を抑えられる点も魅力です。
ただし、フィルターや熱交換素子の定期的な清掃は必要です。性能を維持するためにも、取扱説明書に沿って適切にメンテナンスを行いましょう。

③ 初期費用や将来のメンテナンスコストが安い

高性能な換気システムを検討する際は、導入費だけではなく、将来的な維持費にも目を向けることが大切です。設備によっては、定期的なダクト清掃や高額な部品交換が必要になる場合があります。
エアーセーブはダクトレス構造を採用しているため、大型のダクト式換気システムや全館空調と比べて初期費用を抑えやすい点が特長です。また構造が比較的シンプルで、素子やファンなどの部品交換も容易です。
将来的なメンテナンス費用を抑えられるため、長期的なコストパフォーマンスを重視したい方にも取り入れやすい換気システムといえるでしょう。

④ ダクトがないため間取りの自由度が高い

注文住宅では、吹き抜けや勾配天井、開放的なLDKなど、こだわりの空間づくりを希望する方も多いのではないでしょうか。しかし、設備によってはダクトを通すスペースが必要になり、設計の自由度に影響する場合があります。
エアーセーブはダクトレス構造のため、天井裏に長いダクトを通す必要がありません。そのため、梁や吹き抜けなどの空間設計に制約を受けにくく、間取りの自由度を高められる点が魅力です。また本体サイズは20.8cm角とコンパクトなため、室内に設置しても圧迫感を与えにくく、インテリアの雰囲気を損ねにくいでしょう。

⑤ 排気モードで臭いやウイルス対策もできる

高気密・高断熱住宅では、臭いや空気のよどみが気になる場面もあります。特に焼肉や魚料理の後、また家族の体調不良時には、効率的に換気したいと感じる方もいるでしょう。
エアーセーブは熱交換換気だけではなく、スイッチ一つで一方向への強制排気モードに切り替えることができます。室内の空気を屋外へ排出しやすくなるため、調理後の生活臭対策として活用できる点が特長です。
また、感染者がいる部屋の空気を他の部屋へ広げにくくするための換気方法としても活用できます。状況に応じて換気モードを使い分けられることは、日常生活における利便性の向上にもつながるでしょう。

エアーセーブを設置する際の注意点

エアーセーブを設置する際の注意点

エアーセーブには多くのメリットがありますが、導入すれば終わりではありません。快適な空気環境を維持するためには、定期的なメンテナンスと住宅全体の性能を考慮した換気計画が欠かせません。
フィルターは定期的な掃除や交換が必要です。汚れを放置すると換気量が低下し、省エネ性能や快適性に影響する可能性があります。エアーセーブのコントローラーにはお掃除お知らせ機能が搭載されているため、メンテナンスの目安として活用するとよいでしょう。
また換気システムの性能を十分に発揮するためには、住宅自体に高い気密性が求められます。気密性が低い住宅では、計画通りに給気と排気が行われず、換気効率が低下することも考えられます。
高気密・高断熱住宅では、断熱・気密・換気はそれぞれが独立した要素ではありません。建物の形状や間取り、延床面積に応じて1棟ごとに適切な換気計画を立てることが、快適な住環境につながります。

まとめ

エアーセーブは、全熱交換による省エネ性や快適性、メンテナンスのしやすさ、コストパフォーマンスの良さ、設計の自由度の高さなどが魅力のダクトレス第1種全熱交換型換気システムです。一方で、定期的なフィルターの清掃や交換が必要であり、住宅の気密性や換気計画も重要になります。
高性能住宅は、設備を導入すること自体が目的ではありません。断熱・気密・換気を総合的に考え、長く快適に暮らせる住環境を実現することが大切です。そのためには、換気設備の採用実績だけではなく、住宅ごとに適切な換気計画を提案できる工務店を選ぶ必要があります。
タイセーハウジングでは、厚木・海老名・伊勢原エリアを中心に高性能住宅の施工実績を積み重ねてきました。1棟ごとに換気計算書を作成し、土地の条件や間取りに合わせた換気計画をご提案しています。

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