2025/7/3 公開
「外から帰ってきたとき、くしゃみや鼻づまりが止まらない……」というお悩みをお持ちの方もいるでしょう。そのようなお悩みを軽減するには、花粉を家に持ち込まない工夫が大切です。
注文住宅なら、玄関近くに手洗い場を設けたりシューズクロークを活用したりと、暮らしに合った花粉対策が可能です。また、気密性や換気性といった住宅性能を高めることで、室内の空気を清潔に保つこともできます。
本記事では、間取り・設備の両面からできる花粉対策の方法をご紹介します。
春先になると、外に出るだけで花粉に悩まされる方もいます。実は、家の中で花粉症の症状が悪化する原因の一つに、「屋内への花粉の侵入」があります。注文住宅で花粉対策を考える前に、まずは花粉がどこから入ってくるのかを知っておくと対策しやすくなるでしょう。ここからは花粉が家の中に入る主な原因をご紹介します。
外出先では、髪の毛や洋服、バッグなどの持ち物に花粉が付着しやすくなります。特に花粉が多く飛散する時期は、目に見えない量の花粉が衣類に付き、そのまま帰宅することで家の中に持ち込まれてしまうのです。
ペットと一緒に外で散歩した場合も、ペットの毛に付着した花粉が室内に入り込むことがあるため、帰宅したらできるだけ花粉を落としてから室内に入る意識が大切です。
洗濯物に付着した花粉を取り込むと、家の中に花粉が入り込んでしまうことがあります。特に晴れていて風のある日は、空気中に舞っている花粉が洗濯物の繊維に付きやすく、花粉の侵入リスクが高まります。
外干しした洗濯物をそのまま室内に取り込むと、気づかないうちに花粉を家の中へ運んでしまうため注意が必要です。
玄関の隙間やドア、窓など、住まいの開口部は花粉の侵入経路となります。特に人の出入りが多い家庭では、そのたびに花粉が空気と一緒に入り込みやすいでしょう。また窓を開けて換気をすると、風に乗って花粉が入り込んでくることもあります。
家の中の空気を循環させる換気システムも、フィルターの性能によっては花粉の侵入経路になります。特に、外気をそのまま取り入れる自然換気型の換気システムや、花粉をブロックしないフィルターを使っている場合は注意が必要です。
しかし、花粉の時期だからといって換気を完全に止めてしまうのはおすすめしません。湿気やハウスダストがこもり、健康への悪影響が出る恐れもあるためです。
高性能フィルター付きの24時間換気システムを採用することで、室内の空気を清潔に保ちながら花粉の侵入を防げます。
せっかくのマイホームだからこそ、家に入ってからも快適に過ごせる空間にしたいものです。注文住宅なら、日々の暮らしに合わせて花粉対策を取り入れた間取りを自由に設計できます。ここからは、家の中に花粉を持ち込みにくくする間取りの工夫をご紹介します。
洗面所が家の奥にあると、花粉が付着した衣類で家の中を移動することになり、室内に花粉をまき散らす原因になります。玄関の近くに洗面所や手洗い場を設けることで、帰宅後すぐに手洗いやうがいができ、花粉を室内に広げにくくなるためおすすめです。
さらに、洗面所や脱衣所で着替えができるようにしておけば、室内に入る花粉をさらに減らせます。スペースに余裕がない場合でも、玄関付近に小さな手洗い場を設けておくだけで、花粉の侵入をある程度抑えられます。
玄関を入ってすぐの場所にシューズクロークを設けておくと、外で使った上着やバッグを室内に持ち込まずに済みます。帰宅後すぐに脱いだ服や荷物を収納できる動線を確保することで、花粉の拡散を防ぎ、リビングなどの生活空間を清潔に保てます。
なお、シューズクロークは花粉対策だけではなく、ベビーカーや自転車、アウトドア用品などの収納にも便利で、家族構成やライフスタイルに応じて柔軟に活用できる点も人気の理由です。
花粉が多く飛ぶ時期に外干しをすると、洗濯物に付着した花粉を室内に持ち込んでしまうリスクがあります。そのため、部屋干しができるスペースを設けておくとよいでしょう。
サンルームやランドリールームがあれば、天候や花粉の影響を受けずに洗濯物を干せます。ランドリールームは、乾かす・畳むといった一連の作業もその場で完結できるため、家事の効率が上がる点も魅力です。また、サンルームは日光を取り入れやすく、湿気がこもりにくくしてくれる点もメリットとして挙げられます。
花粉を家に持ち込まない工夫と併せて、室内の空気環境を整えるための設備の導入も重要なポイントです。注文住宅なら、花粉をブロックしやすい設備や性能を取り入れられ、快適な住まいを実現できます。
花粉対策としては、窓を開けずに空気を入れ替えられる24時間換気システムの導入がおすすめです。外気の取り込み時に花粉をフィルターで除去することで、室内の空気を清潔に保ちやすくなります。換気を止めることなく、快適な住環境を維持できる点が大きなメリットです。
24時間換気システムとは、室内の空気を自動的に入れ替える設備のことで、建物内の空気環境を一定に保つ役割があります。
2003年に建築基準法が改正され、新築住宅への設置が義務化されました(※)。これは、建材や接着剤などから発生する化学物質により、頭痛や吐き気、目や喉の痛み、倦怠感などの健康被害が生じる「シックハウス症候群」が社会問題となったことが背景にあります。
室内の空気の質を保つためには、常時換気が不可欠とされています。そのため、24時間換気システムは基本的に年中稼働させることが前提となっているのです。
シックハウス症候群への対策に限らず、花粉やPM2.5といった外気の汚れをカットできるフィルターを組み合わせれば、清潔な空気環境の維持にもつながります。
※参考:国土交通省.「改正建築基準法」(参照 2025-06-16)
24時間換気システムには、「第一種換気」「第二種換気」「第三種換気」の3つの種類があります。
第一種換気は、給気と排気の両方を機械で行う方式です。外気を取り込む部分に高性能フィルターが使われているため、花粉やPM2.5の侵入を大幅に抑えられるのが特徴です。また、熱交換機能があるタイプなら、室内の温度や湿度を外気と入れ替えずに維持でき、季節を問わず快適な過ごせる空間づくりに役立ちます。ただし、設備費や電気代はやや高めです。
第二種換気は、機械で給気し、排気は自然に任せる方式です。外からの空気を押し込むことで、室内の気圧を高く保てる点が特徴として挙げられます。清潔な空間が求められる医療施設や研究施設などで使われることが多い一方で、住宅では湿気やカビの原因になりやすく、導入実例は少数です。
第三種換気は、自然換気で吸気し、機械換気で排気をする方式です。構造がシンプルで導入コストを抑えやすく、現在多くの戸建て住宅で採用されています。給気口に花粉対応フィルターを取り付けることで、外気の汚れにもある程度対応可能です。
それぞれ給気と排気の方法が異なり、特徴や導入コスト、花粉対策の効果にも差があります。家族構成や暮らし方に合った換気方式を選びましょう。
花粉対策においては、換気システムだけではなく、家の気密性も重要なポイントです。気密性とは、建物にどれだけ隙間があるかを示す性能のことを指します。
気密性の高さは「C値」という数値で示され、数値が小さいほど性能が高いことを意味します。気密性が高いと外気の侵入を抑えることが可能です。一方で、気密性が低いと玄関や窓のわずかな隙間から花粉が入り込んでしまう可能性があります。
注文住宅では設計段階から気密性を意識することで、花粉の侵入リスクを大きく減らせます。断熱性とのバランスも考えながら、住宅性能を総合的に高めることが大切です。
花粉をできるだけ家の中に入れないためには、住宅そのものの性能が重要です。タイセーハウジングでは、住まいの快適さを左右する気密性や換気性能にもこだわっています。ここからは、空気の質を保ちながら花粉対策にもつながる、タイセーハウジングの取り組みをご紹介します。
気密性は先述した通り「C値」で表され、建物にどれだけ隙間があるかが分かります。C値が低いほど外気が入りにくいということです。
タイセーハウジングの注文住宅は、気密性にも力を入れています。idea styleではC値が0.5〜0.7、Chill Styleでは0.5以下、cocolo仕様で0.3と、いずれも高い性能を実現しているのが特徴です。気密性が高いといわれるC値の基準は1.0以下が目安ですが、タイセーハウジングの注文住宅はそれを大きく下回っており、高水準の住環境を実現しているといえます。詳しくはそれぞれの商品ページでご紹介しているので、ぜひご覧ください。
低コストとデザイン性を両立させた新しい注文住宅 idea style | タイセーハウジング株式会社
自然素材に囲まれて暮らすこだわりの家 cocolo | タイセーハウジング株式会社
ゆったりとした時が流れる住まい Chill Style | タイセーハウジング株式会社
タイセーハウジングの注文住宅では、24時間換気システム「Air save(エアセーブ)」を採用しています。これは第1種熱交換換気システムで、外気と室内の空気の温度や湿度を交換しながら取り入れることで、冷暖房の効率を下げずに空気を入れ替えられます。
Air saveは、スギ花粉を約90%カットできる高性能フィルターを搭載しているため、花粉対策としても優れている点も魅力です。花粉が気になる季節に窓を開けずに新鮮な空気を取り込めるので、アレルギー体質の方におすすめ。さらに、月々の電気代は240~300円程度と低コストで、経済面への負担も抑えられます。
お手入れの仕方もシンプルで、本体は工具なしで取り外しができる上に、3カ月に一度(難しい場合は年1回)の清掃で高い性能を維持できます。フィルターの交換も半年~1年に一度、特別な技術は必要なく簡単にできるのもポイントです。
花粉を家に入れないためには、間取りを工夫する他、気密性や換気設備など住宅性能の高さも重要です。タイセーハウジングでは、スギ花粉を約90%カットできる24時間換気システム「Air save」の設置や、C値0.3〜0.7の高気密な住まいづくりで、徹底した花粉対策ができます。
土地探しから設計、施工、アフターフォローまで一貫して対応しているので、「何から始めたらいいか分からない」という方でもお気軽にご相談いただけます。もちろん土地だけのご相談も可能です。
住まいの空気環境を整えることは、季節を問わず心地良い暮らしにつながります。ご家族の健康と快適さを考えた住まいを作りたい方は、ぜひタイセーハウジングにご連絡ください。
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