2024/10/17 公開
ベランダでのバーベキューは、家族や友人と楽しいひとときを過ごすのにぴったりのイベントですが、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。この記事では、自宅でバーベキューを行う際のマナーや注意点を解説したうえで、「おうちでバーベキュー、薪ストーブを楽しみたい」夢をかなえるために土地さがしや、注文住宅を設計するときにおさえておくべきポイントを解説します。
ベランダでバーベキューをすること自体は法律違反ではないものの、マンションやアパートといった集合住宅では禁止されているケースも少なくありません。戸建てであれば自由に楽しめる一方で、あらかじめ押さえておくべき注意点やマナーもあることを知っておきましょう。
煙やにおいが広がることで近隣の方に迷惑をかける可能性があるため、バーベキューを行う際は対策が必要です。煙の少ないガスグリルや電気グリルなどを使用すると、煙やにおいを軽減できます。さらに風向きや天候にも注意を払い、できるだけ風が強くない日を選ぶことで、煙やにおいが広がりにくくなります。
また、事前に近隣の方々にあいさつをしておくことで、予期せぬトラブルを防ぐことも大切です。
バーベキューは複数人で行うケースが多く、つい盛り上がって大声を出してしまうことがあります。特にアルコールが入ると、気分が高まり大声での会話になりがちです。しかし、大騒ぎをしてしまうと近隣に迷惑がかかる可能性があるため、注意が必要です。
音量を控えめにして会話を楽しんだり、夜遅くなる場合は家の中で過ごしたりと、時間帯や状況に応じたマナーを守りながら、バーベキューを楽しむよう心掛けましょう。
ベランダでバーベキューを快適に楽しむためには、事前に設備や道具を準備しておくことが大切です。ここでは、便利なアイテムの選び方や快適に過ごすための工夫について、具体的に解説します。
ベランダでバーベキューを快適に楽しむには、外水栓を設置すると便利です。料理の準備や片付けの際に水をすぐに使えて作業効率が大幅に向上するため、使いやすい場所への水栓の設置を計画に入れると良いでしょう。
また、シンク付きの水栓であれば、お皿や調理器具をすぐに洗えるため、バーベキュー後の片付けがスムーズに進みます。外水栓はベランダでのバーベキューをより快適にする必須アイテムといえます。
バーベキューをいつでも手軽に楽しむには、アウトドア専用の収納スペースを確保しておくのもおすすめです。例えば、広めのシューズクロークを設けておくと、道具の出し入れがスムーズになります。
もし家の中に十分なスペースがない場合は、ベランダへの物置の設置も検討しましょう。バーベキュー道具だけでなく、掃除道具やメンテナンス用品も一緒に保管できるため、常に整理された室内をキープできます。
コンロやテーブル、椅子などの基本的なアイテムに加え、雰囲気を盛り上げるアイテムもそろえると、バーベキューがより楽しい時間になります。
例えば、ランタンを置くことで、アウトドアの雰囲気をより一層楽しめます。
さらに、アウトドア気分を味わうのに最適なアイテムが薪ストーブです。薪ストーブは、暖かさだけでなく、独特の雰囲気を演出してくれて、バーベキューをさらに非日常的な時間にしてくれます。次の章では、薪ストーブを暮らしに取り入れる方法について詳しく解説します。
薪ストーブのある暮らしは、暖かさや癒しを感じられる心地よいものです。ベランダでの使用も、条件が整えば可能ですが、事前に建築会社に相談して、安全性や使用条件を確認することが大切です。快適で安心な薪ストーブライフを実現するためのポイントを詳しく解説します。
薪ストーブのある暮らしを実現するには、用途に合わせた薪ストーブ選びが重要です。デザインだけでなく、具体的な用途を考慮して選ぶことで、より快適な暮らしに近づきます。
例えば、輻射式の薪ストーブは広い設置面積が必要ですが、効率よく空間を暖められ、料理での使用にも向いています。一方、設置面積があまり取れない場合は、コンパクトなスペースでも取り入れやすい対流式が選択肢に入るでしょう。さらに、海外製のものであれば、オーブン付きなどのオプションが豊富な製品もあります。
薪ストーブの設置を検討するのであれば、まずはどのように使いたいのかを明確にした上で建築会社に相談しましょう。
薪ストーブを設置するには、さまざまなポイントを検討する必要があります。
まず大切なのが、煙突の高さです。近隣にすすがかかるリスクを軽減するためにも、最低でも4m以上の高さを確保しましょう。
また、重い薪を運びやすいように、ストーブに近い場所に薪を保管できるようにするのが理想です。庭で使用する場合は土間に置いておくとスムーズな動線が確保でき、ベランダで使う場合は市販のラックを活用すると便利です。薪は湿気ると火がつきにくくなるため、風通しの良い場所での保管をおすすめします。
薪ストーブを導入する際には、トータルで80万円から180万円ほどの予算が必要です。内訳としては、薪ストーブ本体の価格が20万~65万円程度、煙突部材に40万~75万円程度の費用がかかります。さらに、設置工事費用として20万~40万円ほどが必要です。
加えて、薪の確保にも費用がかかります。広葉樹の薪を購入する場合、7~8kg程度入っている箱が500~800円で売られています。薪ストーブでは1時間当たり1~2kgの薪が必要で、特に使用頻度が高い冬は、その分薪代がかかるということは押さえておきましょう。
薪ストーブは暮らしに豊かさを加えるアイテムとして人気です。ここからは、薪ストーブを設置することで得られる魅力について、詳しく見ていきましょう。
薪ストーブは、ガスストーブのように直接的な熱さではなく、ほんのりと柔らかい暖かさが魅力です。そのため、冬場のバーベキューなど、屋外での活動を快適にサポートするアイテムとして人気です。
薪が燃える際に揺れる炎は、視覚的なリラックス効果をもたらし、炎を眺めることで自然と心が落ち着きます。薪ストーブの炎による癒しの効果は、現代の忙しい生活の中で、心地よいリフレッシュを提供してくれるでしょう。
薪ストーブは、災害時に電気やガスが止まった場合でも役立ちます。薪さえあれば、周囲を照らす光源としても機能し、室内を暖められます。
さらに、薪ストーブを使って調理をすることも可能です。実際に過去の震災時には、薪ストーブが生活の支えとなり、多くの人々が暖を取りながら調理を行えて助かったという例もあります。災害時の備えとして、薪ストーブは非常に頼もしい存在です。
薪ストーブは燃焼によって二酸化炭素を排出しますが、薪として使用される木は、成長過程で空気中の二酸化炭素を吸収しています。薪を燃やして排出される二酸化炭素は、自然のサイクルの中で再び木が吸収するため、二酸化炭素の総量が増えることはありません。
一方で、ガスや石油を使った暖房器具は、燃焼時に二酸化窒素などの有害物質を排出し、環境への負荷が大きくなります。薪ストーブはこうした化石燃料と比べて、より環境に優しい設備です。
ベランダや薪ストーブのある家は、アウトドアや快適な暮らしを楽しむための工夫が詰まっています。ここでは、実際にベランダや薪ストーブを取り入れた家の事例を通して、その魅力や特徴を詳しく紹介します。
行き止まりのない間取りのこちらの家では、広いバルコニーが家族の憩いの場となっています。公園まで行かなくても、バルコニーに出ればシャボン玉遊びなどができ、屋外での気分転換が可能です。
さらに、テントを設置すれば、手軽にキャンプ気分を味わうこともできます。今後は火の出ないコンロを使って、バーベキューも楽しむ予定とのことです。
お客さまインタビューでさらに詳しく間取りの魅力をご覧になれます。
湘南のスローライフを満喫できるこちらの家は、友人たちとバーベキューを楽しめる広い芝生の庭が特徴です。リビングと庭をつなぐインナーテラスがあり、バーベキューの際には荷物をスムーズに移動できるだけでなく、日陰でくつろぐスペースとしても活用できます。
リビングと庭の一体感を得られることで、アウトドアの楽しみ方が広がり、スローライフを実現できる理想的な空間です。
こちらから間取りや実際のお写真をご覧いただけます。
開放的な屋上庭園のあるこの家では、天気の良い日に屋上を第二のリビングとして活用し、家にいながらアウトドアを楽しめます。
タイル部分は水はけが良く、芝生部分では子どもやペットが安心して遊べる工夫がされています。家族が安全に過ごせる空間を保ちながら、リラックスできる屋上庭園でアウトドアライフを満喫できる家の実例です。
こちらから間取りや実際のお写真をご覧いただけます。
黒のガルバリウム鋼板に覆われたスタイリッシュな外観が特徴的なこの家は、インパクトのある大きなバルコニーを備えています。バルコニーは梁と柱で外からの視線を程よく遮り、プライバシーを確保しながらも開放感を得られる設計です。
さらに、リビングとバルコニーがつながっているため、窓を開ければ広々とした一体感のある空間が広がり、バルコニーで遊ぶ子どもの様子も見守れます。
こちらから間取りや実際のお写真をご覧いただけます。
バーベキューを楽しむためのベランダや薪ストーブを設置する際は、周辺環境や動線、用途に応じて細かく計画を立てる必要があります。これらを入念に考えずに進めると、近隣に迷惑をかけたり、使い勝手が悪くなったりする可能性があるため、しっかりと建築会社に相談しながら進めることが大切です。
タイセーハウジングでは、一見難しそうな間取りや費用がかかりそうなご希望でも最大限のご提案を行っており、これまで多くのお客さまの夢の実現をお手伝いしてまいりました。バーベキューや薪ストーブの使用ができる家を建てたいといったご希望があれば、ぜひお気軽にご相談ください。