2025/3/15 公開
家を建てたいと考えるとき、どのような家にするかよりも、まずは住みたいエリアから決める方もいるでしょう。神奈川県で家を建てたいのであれば、県内の各エリアの特性や魅力を把握し、家族のライフスタイルに合った住みやすい場所を決めるのがおすすめです。
本記事では、神奈川県に家を建てるメリットや費用相場に加えて、県内で特におすすめのエリアなどを紹介していきます。神奈川県のどのエリアで家を建てようか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にして、希望の暮らしを実現してみてください。
神奈川県は、交通の利便性に優れていたり、自然やレジャースポットに恵まれていたりなど、住む上で多くのメリットが挙げられます。さらに、子育て支援や家族向けの施設も充実しているため、子育て世帯にもおすすめです。ここでは、神奈川県で家を建てるメリットについて紹介していきます。
東京都に隣接している神奈川県は、都心部へとつながる路線が複数あり、アクセスに優れているエリアといえます。都心部への通勤・通学にも移動時間はそれほどかからず、負担が少ないのもメリットです。
また県の中心部には東名高速道路が東西に走り、複数のインターチェンジもあるため、車での県外へのアクセスも良好です。車の維持費を心配する方もいるかもしれませんが、神奈川県は都心部と比べると広い土地を確保しやすいため、駐車場代が比較的かからず車を維持しやすいといえます。
神奈川県の南側には太平洋が広がっています。特に海のレジャーが楽しめる湘南エリアや、緑豊かな景観が楽しめる箱根エリアが人気のスポットです。神奈川県では、都心部では味わいにくい豊かな自然に囲まれた環境での暮らしが手に入ります。日常的にも、自然に癒される機会が増えるでしょう。
さらに、神奈川県に暮らすと気軽にキャンプや山登り、海水浴などができるため、休日にリフレッシュできる機会が確保できるのもメリットです。神奈川県での暮らしは、喧騒な都会での暮らしとの違いが顕著であるといえるでしょう。
神奈川県には観光地や名所が多く、国内外から観光目的で訪れる人が多い人気のエリアです。例えば、箱根温泉や湯河原温泉がある人気温泉地や、江ノ島や葉山などの有名リゾート地の他にも、歴史ある神社仏閣が残る鎌倉などのさまざまな観光地があるのが魅力です。
また、動物園やこどもの国など、子育て世帯に人気のスポットも充実しています。
豊富なバリエーションの観光地や名所が集結している神奈川県は、家族や友人同士の休日のお出かけにも困りません。週末は、近場の県内でのお出かけでも十分に楽しめるでしょう。
神奈川県のどこに家を建てようかと考えるとき、適したエリアの選択肢が豊富であるのもメリットの一つです。例えば、都心部に近くて生活の利便性の高さに特化したエリアや、自然に囲まれた静かな暮らしが満喫できる郊外エリア、マリンスポーツが楽しめる海に近いエリアなどのさまざまな環境がそろっています。
それぞれの特性を持つ暮らしやすいエリアが豊富にそろっているのが、神奈川県の大きな魅力であるといえるでしょう。家族のライフスタイルや希望している暮らしに合わせて、住宅に適したエリアを選ぶことが可能です。
子育て世帯が家を建てるエリアを選ぶとき、子育て環境が整っているかどうかも重要なポイントです。神奈川県は豊かな自然に囲まれている上に、子ども向けの大型商業施設があるため、子育て世帯におすすめのエリアといえます。
その他にも、県内には優れた教育機関が多数存在し、子どもの教育環境にも恵まれています。さらに、都心部に比べると県全体の治安も良く、子育て支援サポートも充実しているため、安心して子育てをしながら暮らせるでしょう。
神奈川県で家を建てる際は、どのエリアに暮らそうかと考えると同時に資金計画を立てておくことも大切です。特に土地の購入を考えている場合は、エリアによって価格が異なるため注意が必要です。あらかじめ、神奈川県で家を建てた場合にどのくらいの費用が必要なのかを調べておきましょう。
ここでは神奈川県で家を建てる際の費用相場を、土地なしと土地ありに分けてそれぞれ紹介していきます。
土地がない場合、建築費に加えて土地の購入費が必要です。住宅金融支援機構のフラット35利用者調査によると、2023年首都圏における平均の土地付注文住宅の住宅面積は108.8㎡、敷地面積は160.4㎡です。首都圏における平均の土地取得費は2,277.3万円、建設費は3,402.3万円となっています。
では、神奈川県で土地を取得するには、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。SUUMOの神奈川県の土地価格相場情報によると、神奈川県大和市における100㎡〜120㎡未満の坪単価は88.7万円です。先述した首都圏の平均住宅面積である108.8㎡の広さの土地を購入する場合、土地取得費は約2,919.2万円となります。首都圏平均と比べると、神奈川県の土地取得費はやや高い傾向にあることが分かります。
次に、神奈川県の建築費相場を見ていきましょう。政府統計ポータルサイトe-Start「建築着工統計調査 建築物着工統計」から、神奈川県で居住専用住宅を木造で建てた場合の1棟当たりの平均床面積は約110.8㎡(33.51坪)、建築費の平均坪単価は約66.2万円と算出されます。神奈川県で木造住宅を建てた場合の建築費相場は、約2,218.3万円となります。
神奈川県で土地付注文住宅を購入する場合、土地取得費の約2,919.2万円と建築費相場の約2,218.3万円を合わせた約5,137.5万円の費用が必要です。土地の購入費と建築費のバランスを考慮しながら、注文住宅の予算を考えましょう。
※出典:住宅金融支援機構「2023年度 フラット35利用者調査」(参照2024-7-24)
※出典:SUUMO「神奈川県の土地価格相場情報」(参照2025-2-12)
※出典:e-Start「建築着工統計調査 建築物着工統計」(参照2024-12-27)
土地がある場合は土地の購入費がかからず、建築費のみが必要です。お得に注文住宅を建てられる点は魅力的ですが、土地のエリア選びができない点には注意しましょう。
先述の通り、政府統計ポータルサイトe-Startから、神奈川県で居住専用木造住宅を建てた場合の1棟当たりの平均床面積は約110.8㎡(33.51坪)、建築費坪単価の平均は約66.2万円と算出されます。神奈川県で所有している土地に木造住宅を建てた場合、約2,218.3万円の建築費が必要であることが分かります。神奈川県における建築費を参考にして、注文住宅の予算を考えてみてください。
※参考:e-Start「建築着工統計調査 建築物着工統計」(参照2024-12-27)
神奈川県で家を建てるのに、特におすすめなのは厚木・海老名・伊勢原エリアです。各エリアともに利便性が高く、比較的土地の価格が安いのが特徴であるため、希望の家が建てられる可能性が高まるでしょう。
ここでは、神奈川県を代表する3つのエリアの特性や魅力を紹介していきます。
厚木市は、神奈川県の中央部に位置する人口約22万人の街です。県内で7番目の広さを有する厚木市には、商業施設や観光地、豊かな自然など充実しているのが街の魅力です。
厚木エリアには、小田急小田原線が乗り入れており、本厚木駅から都心まで約1時間で到着します。また、東名高速道路や国道も走っているため、県内・県外への車でのアクセスも抜群です。さらに本厚木駅には、本厚木ロードやイオン厚木などの大型商業施設が集結しているため、駅周辺でお買い物が完結するでしょう。
自然に恵まれているのも厚木エリアの特徴です。特に緑豊かな自然に囲まれた飯山温泉や七沢温泉などの温泉地は、観光地としても人気のスポットです。広々とした神奈川県立七沢森林公園では、家族や友人とバーベキューや森林浴が楽しめます。子育て世帯にも暮らしやすい街といえるでしょう。
厚木エリアの土地価格は1坪当たり44.7万円です(※)。比較的安価であるため、希望の家を建てられる可能性が高いでしょう。アクセスが良く、商業施設や自然が充実している厚木は家を建てるのにおすすめのエリアです。
※参考:SUUMO「神奈川県の土地価格相場情報」(参照2025-2-12)
海老名市は、神奈川県の中央部に位置する人口約14万人の街です。交通アクセスに恵まれ、商業施設が充実しているのが魅力です。
鉄道3路線9駅がある海老名エリアは、市内や都心へのアクセスに優れています。海老名駅から横浜駅までは約34分、新宿駅までは約42分で到着できるため、通学・通勤にも便利な街といえます。
海老名エリアは、特に商業施設が充実しているのが特徴です。海老名駅周辺には、ららぽーと海老名やビナウォークなどの大型商業施設が立ち並びます。さらに一般道からも利用できる海老名サービスエリアは、国内トップの利用客数を誇る人気のサービスエリアです。お買い物やグルメを満足に楽しめる街といえます。
海と山の中間にある海老名エリアは、伊勢山自然公園や相模三川公園などの広々とした公園があるのも街の特徴です。子育て中の世帯にも暮らしやすいでしょう。
海老名エリアの土地価格は1坪当たり65.2万円です(※)。比較的安価であるため、希望の家を建てられるでしょう。交通アクセスとお買い物スポットが充実している海老名は、家を建てるのにおすすめのエリアです。
※参考:SUUMO「神奈川県の土地価格相場情報」(参照2025-2-12)
伊勢原市は、神奈川県の中央に位置する人口約10万人の街です。市内の3分の1を山林原野が占めており、広大な自然に恵まれているのが特徴です。
伊勢原エリアには小田急小田原線が乗り入れ、伊勢原駅から都心へは約1時間で到着します。また、東名高速道路も走っているため、車で県外へのアクセスも便利です。
豊かな自然に恵まれている伊勢原エリアは、公園や山などのスポットが充実しているのが魅力です。広大な敷地を有した伊勢原市総合運動公園では、さまざまなスポーツが楽しめる上に、遊具が充実している広場もあるため、家族での休日のお出かけが楽しめます。登山で人気の大山は、紅葉の景色が楽しめる人気のスポットです。
伊勢原エリアの土地価格は1坪当たり39.4万円です(※)。比較的安価であるため、広々とした敷地が手に入りやすく、希望の家を建てられる可能性が高くなるでしょう。自然に囲まれ、静かで落ち着いた暮らしが手に入る伊勢原は、家を建てるのにおすすめのエリアです。
※参考:SUUMO「神奈川県の土地価格相場情報」(参照2025-2-12).
敷地が確保しやすい厚木・伊勢原エリアは、平家を建てるのもおすすめです。ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。
海や山に囲まれ、エリアによってそれぞれ特性がある神奈川県では、家を建てるときに気を付けておきたいポイントがいくつかあります。失敗や後悔がないように、あらかじめ注意しておくべきポイントを理解しておきましょう。
ここでは、神奈川県で家を建てるポイントについて紹介していきます。
先述の通り、神奈川県ではエリアごとに特性が異なります。エリアによって、土地の条件や価格が異なる点には注意しましょう。
神奈川県は自然豊かな環境であることから、住宅地向けに整備されていない土地があります。土地によっては地盤改良が必要となったり、傾斜地・擁壁がある土地だと土地購入費や建築費以外の追加工事費が必要となったりする可能性があります。また海に近いエリアだと、海風による塩害についても考慮しなければなりません。
土地の価格や魅力だけで選ぶのではなく、エリアの特性や住み続けることで将来起こり得る影響などを考慮して土地選びを行うことが大切です。
地域に根付いた建築会社は、神奈川県内と県内の特定エリアの特性について理解が深いため、その土地の特性を考慮して家を建てることが可能です。地域密着型だと親しみを感じやすいため、悩みやこだわりについても伝えやすく、予算内で希望の家を建てられる可能性が高いでしょう。
家は土地の形状に合わせて建てるため、土地探しからサポートしてくれる建築会社もあります。地元の不動産会社とのつながりが強く、土地探しから頼れる建築会社に依頼するのもおすすめです。神奈川県内での建築実績が多い建築会社だと、さらに安心して任せられるでしょう。
初めから建築会社を1社に絞ることはおすすめできません。なぜならば、その建築会社が適正な価格を提示しているのか、希望を満たした条件の家が建てられるのか、安心できるアフターサービスの体制が整っているかなどの判断をするのが難しいからです。
1社だけでなく、少なくとも2〜3社程度の建築会社に相談・見積もりの依頼を行いましょう。複数社のカタログを取り寄せて確認したり、実際に建築実例を見学したりして判断するのがおすすめです。やり取りを通じて、建築会社との相性を確認することも大切です。それぞれの建築会社を比較・検討してから、安心して任せられる1社へと絞り込みましょう。
神奈川県のどこで家を建てようかと考える際、都心へと近く生活の利便性が高いエリアから、自然豊かなエリアまでさまざまな選択肢があるのが魅力です。それぞれの特性を考慮し、暮らしたいエリアを決めていきましょう。
タイセーハウジングは、神奈川県の厚木市と東京都の世田谷区に拠点を置き、地域密着型の工務店として多くのお客さまの家作りのサポートを行ってきました。神奈川県内で家を建てたい方は、まずはお気軽に資料請求して建築実例を確認してみてください。