2024/10/18 公開
平屋住宅は、多くのメリットを持つ人気の住まいです。家事の効率化や家族の絆を強める空間づくりが可能で、コスト面や耐震性にも優れています。しかし、土地の広さや日当たりなどでデメリットもあるため、慎重な検討が必要です。
本記事では、平屋住宅のメリットとデメリットを解説する他、満足のいく平屋住宅を建てるための土地選びのポイントや、平屋住宅を建てるなら厚木と伊勢原がおすすめな理由を紹介します。平屋暮らしをイメージできるよう実際の建築実例もお伝えしますので、平屋住宅をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
平屋住宅には、家事のしやすさや家族とのコミュニケーションの取りやすさなど、多くの魅力がある一方で、注意すべき点もあります。理想的な平屋住宅を建てるために知っておきたいメリット・デメリットを押さえておきましょう。
平屋のメリット | 平屋のデメリット |
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それぞれの詳細については、以下の記事でご紹介しているので併せてご確認ください
平屋住宅の魅力を引き出すには、土地選びが重要です。広さや環境によって、住み心地や家のデザインが大きく変わります。平屋に適した土地選びのポイントを詳しく解説します。
平屋住宅を建てる際、まずは必要な土地の広さを考えます。ご自身のライフスタイルに合わせて部屋数や収納など間取りを検討しましょう。
参考として、国土交通省の「住生活基本計画(全国計画)」(2021年3月19日)によると、豊かな住生活の実現に必要な住宅面積は、次のように考えられています。
必要な床面積が決まったら、地域の建ぺい率を確認します。建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合です。
例えば、建ぺい率が60%の地域では、150平方メートルの土地に家を建てる場合、建築面積は90平方メートル(=150 × 0.6)までとなります。逆算して考えて、平屋住宅を建てるのに住宅の建築面積が120平方メートル必要だとすると、土地の広さは約200平方メートル(=120 ÷ 0.6)必要ということです。
平屋住宅の土地選びで建ぺい率と共に重要なのが、用途地域の確認です。用途地域は都市計画法に基づいて定められており、住居、商業、工業などの土地利用を定めるもので、第1種低層住居専用地域や第2種低層住居専用地域など、合計13種類あります。
用途地域を知ることで、更地であっても将来的な周辺環境を予測できます。例えば、第1種低層住居専用地域は低層住宅のための地域です。低層住宅以外では、小規模なお店や事務所を兼ねた住宅が建つ可能性があります。
これに対して近隣商業地域は、住民が日用品の買い物などをする地域であり、住宅や店舗、小規模工場などを建てられるのが特徴です。用途地域を確認することで、将来の住環境を見据えた土地選びが可能になります。
ハザードマップの確認も、平屋住宅を検討する際の大切なポイントです。平屋住宅はワンフロアとなっているため、水害時に全室浸水するリスクがあります。2階建てのように避難できる上階もありません。
平屋住宅を建てる場合は、水害の危険性が高い地域を避けるのが賢明です。各自治体が公開しているハザードマップを活用し、土地の水害リスクを事前に確認しましょう。
平屋住宅に適した土地の特徴は、周囲に高い建物がないことや十分な広さがあることです。
高い建物がなければ、平屋でも採光や通風を確保しやすくなります。広めの土地なら、2階建てに比べて1階部分の面積が広くなりやすい平屋にも対応しやすいでしょう。もし周囲に高い建物があっても、十分な広さの土地があれば、日当たりや通風の問題も軽減されます。
ただし、広い土地は価格が高くなります。周囲に高さのある建物がなく、しかも価格の低い土地を探すなら、郊外エリアが最適です。広い敷地を生かせば、大きな庭やテラスを設けることができます。アウトドアリビングなど、開放的で豊かな暮らしを楽しめるでしょう。
平屋住宅を建てるには、十分な広さがある土地や住環境が整っている土地が必要です。ここでは、平屋住宅の建築に適した特徴を持つおすすめのエリアをご紹介します。
おすすめエリアの一つ目は、神奈川県の中央に位置する厚木市です。東京都心から約40キロメートル、横浜から約30キロメートルの距離にあり、小田急小田原線や広域幹線道路が整備され、交通網が充実しています。約22万人が暮らし、商業施設や教育機関が整っている一方、相模川と丹沢大山に挟まれたエリアに位置して自然豊かな環境にあるのも魅力です。
厚木市内の土地価格は1坪約46万円(2024年9月時点)と比較的安価です。同じ神奈川県内でも、東急東横線とJR横浜線が乗り入れている横浜市の菊名駅周辺では1坪約142万円と3倍以上の価格差があります。都市的な利便性、自然環境、そして手頃な土地価格のバランスが取れており、平屋住宅を建てるのに適したエリアといえるでしょう。
厚木市に隣接する伊勢原市も、平屋住宅を建てるのに適したエリアです。約10万人が暮らす自然豊かな街で、総面積の3分の1ほどが山林原野で占められ、温暖な気候にも恵まれています。交通の便も優れており、小田急小田原線が走り、新東名高速道路も通っているため、関東各地へのアクセスが良好です。大学病院などの医療施設も充実しています。
子育て環境も魅力的です。伊勢原市総合運動公園にはアスレチックなど子どもが楽しめる遊具が豊富にあり、学校では文化財を活用した授業が行われるなど教育面でも工夫がなされています。
土地価格は1坪約40万円と比較的安価で、広めの敷地を確保しやすい点が魅力です。自然環境、交通の利便性、子育て環境、手頃な土地価格と、これらのバランスが取れた伊勢原市は、平屋住宅を建てる理想的なエリアです。
実際に建てられた平屋住宅の実例を紹介します。平屋ならではの魅力を具体的にイメージしながら、住まいづくりの参考にしてください。
初めに紹介する平屋住宅の実例は、ビルトインガレージを設けている住まいです。ガレージの赤い内装がショールームのようなおしゃれな雰囲気を演出しているのが特徴的です。ガレージから直接自宅に入ることができる他、隣接する寝室に窓を設けて愛車を眺められるように工夫されています。
LDKには勾配天井を採用し、開放的な空間を作りました。家族のコミュニケーションを深めつつ、プライバシーにも配慮するよう意識し、各部屋は適度に離して配置されています。水回りや通り抜けできる収納がLDKの近くにコンパクトにまとめられており、効率的な家事動線が実現されているのも特徴です。
こちらから、実際のお写真や間取りをご覧いただけます。
次に紹介するのは、スタイリッシュな外観と和モダンな内装が調和した平屋住宅です。特徴的な片流れ屋根が洗練された印象を際立たせています。玄関を入ると、広々とした廊下が目に入ります。家全体がバリアフリー設計になっており、水回りを含む全ての空間で将来の介護にも対応できるよう配慮されているのも特徴です。
LDKは縦長の設計で、視界が広がる開放的な空間となっています。畳の部屋を含む3つの居室が用意されており、家族の生活スタイルの変化や突然のゲストの訪問にも対応できます。和のエッセンスを取り入れたモダンなデザインと、将来を見据えた機能性を両立させた理想的な平屋の実例といえるでしょう。
こちらから、実際のお写真や間取りをご覧いただけます。
最後に紹介するのは、どこにいても明るい平屋の家です。片流れ屋根のモダンな外観が印象的で、コの字型の中庭を中心とした間取りも特徴となっています。中庭の効果で、どの部屋にいても自然光が差し込む明るい空間を演出しています。
家事効率も考慮され、キッチンから水回りまでがコンパクトにまとまっているのも特徴です。中庭に洗濯物を干せるなど、動線も工夫されています。家族のコミュニケーションの中心となるリビングには、開放感のある吹き抜けを採用しました。
吹き抜けを活用し、キッチン上部にはロフトが配置されています。リビングからロフトへは階段で気軽に移動でき、季節の衣類や趣味の道具などの収納スペースとして活用できるでしょう。
こちらから、実際のお写真や間取りをご覧いただけます。
平屋住宅は、コンパクトで住みやすい暮らしを実現できることから、近年人気が高まっている住まいです。しかし、快適な平屋暮らしには十分な広さの土地が必要であり、適切なエリア選びと土地探しが成功の鍵となります。
タイセーハウジングでは、神奈川県の厚木、海老名、伊勢原エリアを拠点とし、平屋住宅に適した土地探しから家づくりまで、トータルでサポートが可能です。綾瀬、相模原、秦野などでお探しの方もぜひお気軽にご相談ください。拠点がある東京都世田谷区でも対応できます。
平屋住宅の魅力を最大限に引き出し、こだわりの家づくりを進めるには丁寧なサポートが不可欠です。豊富な経験と地域密着の強みで、理想の平屋暮らしの実現をお手伝いできるタイセーハウジングを、ぜひご利用ください。