スカイバルコニーとは?
設置するメリットや注意点、快適にするポイントを徹底解説!

2024/8/5 公開

スカイバルコニーとは?設置するメリットや注意点、快適にするポイントを徹底解説!

自宅にいながら広々とした空間で過ごしたい、空に手が届きそうな開放感を楽しみたい。都会で暮らしていると、このような思いを感じる方は多いのではないでしょうか。スカイバルコニーを設置すれば、そういった希望がかないます。

この記事では、スカイバルコニーの基本やメリット・デメリット、快適に活用するポイントまで徹底解説します。採用した家の実例も紹介しますので、スカイバルコニーに関心を持っている方はぜひ参考にしてください。

スカイバルコニーとは?

スカイバルコニーは、屋上に設けられたバルコニーです。通常のバルコニーと異なり、屋上は安定感があるため広いスペースの確保が可能で、さまざまな用途に活用できます。

一般的に庭を確保するには広い土地が必要です。この場合、価格などの問題で希望するエリアから離れてしまうかもしれません。しかし、屋上に設けるスカイバルコニーなら、狭い土地でもプライベート空間を確保しながら、自由に楽しめるリラックススペースを手に入れられます。家族の憩いの場や趣味に使う空間として、スカイバルコニーは新しい暮らしの可能性を広げてくれるでしょう。

バルコニーとスカイバルコニーには大きな違いがあります。通常のバルコニーは建物の外壁に取り付ける比較的小さなスペースで、洗濯物を干したり、ちょっとしたガーデニングを楽しんだりする使い方が一般的です。

一方、スカイバルコニーは屋上を使うため十分な広さを確保できるので、普通のバルコニーよりも活用方法が増えます。バーベキューを楽しんだり、屋外リビングとしてくつろいだり、空中庭園のようなぜいたくな空間をつくったりすることも可能です。

スカイバルコニーのメリットや楽しみ方

スカイバルコニーには、暮らしを豊かにする多くのメリットや楽しみ方があります。ここでは、スカイバルコニーを設けることで得られる具体的なメリットや、その空間を有効に活用する方法を解説します。

開放的な空間ができる

スカイバルコニーの最大の魅力は、開放的な空間をつくれることです。周囲を建物で囲まれた都市部でも、プライバシーを守りながら広々とした空間を楽しめます。屋上に設置されるため、通行人や隣家からの視線を気にせず、伸び伸びとくつろげるでしょう。

読書やヨガ、ガーデニングなど自分好みの居場所をつくることも可能です。都会の喧騒を忘れさせてくれる特別な空間を自宅に生み出せます。

リビングとして活用できる

屋外にあるリビングのように活用できることも、スカイバルコニーのメリットです。広々としたスペースに、ゆったりとした室外用のソファを置けば、空を眺めながらくつろげる特別なリラックス空間になります。テーブルと椅子を配置すれば、開放的な屋外ダイニングとしても使えるでしょう。

また最近では、リモートワークの普及により自宅で仕事をする人が増えています。スカイバルコニーのある家なら、室内での作業に疲れても、外に出て気分を変えて働くことも可能です。

眺望が良い

スカイバルコニーの魅力の一つに、眺望の良さが挙げられます。住宅が密集する都市部では、窓からの視界が建物に遮られがちですが、屋上に設置するスカイバルコニーなら視線が抜け、良好な眺望を得られます。

立地によっては遠くの山並みや海を望むことができ、日常的に絶景を楽しめるぜいたくな空間になるでしょう。朝日や夕日、夜景など時間によって変化する景色を眺めながら、特別な時間を過ごせます。

ガーデニングスペースになる

ガーデニングスペースとして使えることも、スカイバルコニーのメリットです。プランターや鉢を使えば、屋上で植物や新鮮な野菜を育てられます。トマトやレタスといった野菜、ハーブなどを育て、食卓を彩ることも可能です。

植物が好きな方なら、色とりどりの花を配置して、イングリッシュガーデンのような華やかな空間を演出することもできます。自分だけの開放的な空間で植物と触れ合う喜びを感じられるのは、スカイバルコニーならではの魅力です。

アウトドアを楽しめる

スカイバルコニーは、自宅にいながらアウトドア活動をする空間にもなります。屋上にテントやコンロなどのキャンプ道具を持ち込めば、手軽にキャンプ気分を楽しめます。晴れた夜には、テントから星空を眺めるぜいたくな時間も過ごせるでしょう。

春は花見、夏は水遊び、秋は紅葉、冬は雪景色を楽しむなど、四季折々の楽しみ方も可能です。レジャーシートを敷いてピクニック気分にも浸れるアウトドア空間として、新しい生活の楽しみを提供してくれるのがスカイバルコニーです。

物干し場として利用できる

手軽な物干し場としても活用できるのもスカイバルコニーのメリットです。屋上に位置するため、日当たりが良く風通しも抜群です。室内で干すよりも洗濯物が早く乾きます。一般的なバルコニーよりもスペースを確保しやすいため、掛け布団や敷布団など大型の洗濯物も余裕を持って干せるのが特長です。

快適に使用するためには、洗濯機からスカイバルコニーまでの動線を考慮した間取りにすることが重要です。階段の位置や扉の開閉方向など、細かな点まで検討することで、家事の効率が上がるでしょう。

子どもやペットの遊び場になる

子どもやペットを庭や道路で遊ばせると、飛び出しや車との接触などの危険が伴います。屋上に設けるスカイバルコニーなら、小さな子どもやペットの安全な遊び場として使えます。

広々としたスペースで伸び伸びする様子を、ゆったり眺めることが可能です。ただし、高所であることを忘れてはいけません。落下防止のための十分な対策が必須であり、手すりの高さや強度などに細心の注意を払ってください。

ホームパーティーの場として利用できる

スカイバルコニーには、ホームパーティーを楽しむ場として利用できるメリットもあります。バーベキューや家族の誕生日会、友人を招いてのパーティーなど、さまざまなイベントを開催できます。テーブルやテレビを設置することで、よりくつろげる楽しい時間となるでしょう。

空の下で楽しむ食事や会話は、室内にはない開放感が得られます。夜景を背景に乾杯したり、星空の下でケーキを囲んだりといった特別な体験は、かけがえのない思い出となります。

スカイバルコニーには多くの魅力がありますが、同時に考えておくべき課題もあります。ここでは、スカイバルコニーを設置する際に注意が必要なデメリットについて詳しく解説します。

コストが高くなる

スカイバルコニーの設置は、家の建築コストが高くなる要因となります。利便性や安全性の確保に欠かせないためです。例えば、室内から屋上へアクセスするための階段を設置する必要があります。洗濯物など物を出し入れすることも考えた動線の利便性も考慮しなければなりません。

また、落下防止のための頑丈な手すりやフェンスの設置が必要です。さらには十分な強度が求められるため、建物全体をより頑丈な構造にする必要もあります。魅力的な空間を得られる半面、予算面でも慎重な検討が求められます。

掃除やメンテナンスの手間が増える

スカイバルコニーを設置すると、掃除やメンテナンスの手間が増える点を考慮する必要もあります。スカイバルコニーには屋根がないため、土や枯葉がたまりやすく、小まめな掃除が欠かせません。

防水加工された床、壁、手すりなどは常に風雨にさらされて劣化します。状態を定期的にチェックし、必要に応じて修繕や交換を行うことが重要です。メンテナンス作業は時間と労力を要するだけでなく、修繕や部品交換に掛かるコストも考慮しなければなりません。

雨漏りする可能性がある

雨漏りする可能性があることも、スカイバルコニーのデメリットです。スカイバルコニーは平坦な屋根の上に設けるため、雨水がたまりやすくなります。適切な排水設備がないと雨漏りの原因となる可能性があります。

しかも、自然劣化による雨漏りは災害ではないため、火災保険が適用されません。雨水や雨漏れを放置すれば建物全体の劣化につながり、修繕費用が膨らむ恐れもあります。定期的な点検と適切な排水システムが不可欠です。

必要なかったケースもある

スカイバルコニーは魅力的な空間ですが、勢いで設置すると、使用頻度が下がり、結果的に必要なかったと感じるケースもあります。設置に費用が掛かるにもかかわらず、ほとんど利用されず、メンテナンスの手間とコストだけが必要になるということにもなりかねません。

このような事態を避けるためには、設置前に具体的な使用目的や頻度を十分に検討することが重要です。子どもの成長に伴う家族の生活スタイルの変化や趣味なども考慮し、長期的な視点でプランを立てることをおすすめします。

スカイバルコニーを設置する際には、いくつか注意点があります。安全性や快適性を確保するために配慮するべきポイントを詳しく解説します。

防水工事が重要

スカイバルコニーを長く快適に使用するには、防水工事が重要になります。一般的には、ウレタンやFRP(繊維強化プラスチック)による防水処理が主流ですが、5〜10年ごとに塗り替えが必要です。バーベキューやガーデニングなどを楽しむには水栓も必須で、清潔さを保ち、使いやすさを向上させるには、適切な排水設備も欠かせません。最近では、サビに強く、耐久性の高いガルバリウム鋼板を採用するケースも出てきています。

こうしたメンテナンスに配慮が必要なスカイバルコニーに適した工法として、栄住産業の金属防水工法「スカイプロムナード」がおすすめです。スカイプロムナードは特殊加工の金属鋼板を組み合わせ、雨漏りの原因となる亀裂が入るのを防ぎます。54万棟以上の実績がある上、万一のトラブルにも日本金属防水工業会による10 年の保証体制を備えているため安心です。

スカイプロムナードについて詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。

落下防止対策をする

スカイバルコニーを安全に楽しむには、落下防止対策が不可欠です。特に小さな子どもやペットがいる家庭では、手すりや立ち上がり部分の高さを十分に確保してください。また柵の近くに小さな子どもが上がれそうな物を置かない、柵は子どもが通り抜けられない仕様にするなどの工夫が大切です。

転倒のリスクを軽減するには適切な床材選びも重要です。滑りにくい素材を使えば、子どもが走り回っても安心できます。転んでもけがをしにくい柔らかいマットを敷いたり、防滑加工を施した素材を活用したりするのも有効です。

プライバシーの確保や配慮が必要

スカイバルコニーは開放的な空間ですが、周辺に高い建物がある場合、プライバシーの確保が必要になります。快適に過ごすには視線対策が不可欠であり、効果的な方法の一つは目隠しフェンスの設置です。フェンスは視線を遮るだけでなく、デザイン性を高めるポイントにもなります。自然な雰囲気を出せるウッド、耐久性の高いアルミなどさまざまな素材があり、家の外観や好みに合わせて選ぶことが可能です。

また植栽を活用する方法も人気です。自然を感じられる目隠しをつくれば、緑豊かな空間を演出しながらプライバシーも守れます。季節の花や実がなる植物を選べば、四季の変化も楽しめるでしょう。

スカイバルコニーを活用して快適な空間にするにはコツがあります。ここでは、設計から日々の使用まで、スカイバルコニーをより魅力的にするためのポイントを紹介します。

スカイバルコニーまでの動線を検討する

スカイバルコニーを快適に使用するには、適切な動線設計が鍵となります。アクセスが不便だと、せっかくの空間も活用されにくくなってしまうためです。特に注意すべきは、日常的に使用する場所からの経路です。

例えば、洗濯物を干す場合は洗面所からの動線を、くつろぎの空間として使用するならLDKからの移動のしやすさを考慮してみてください。階段の位置や扉の配置を工夫し、スムーズに行き来できるようにすることで、スカイバルコニーの利用頻度が高まり、生活に溶け込んだ魅力的な空間となります。

床材などにこだわる

床材にこだわることも、スカイバルコニーを快適にするポイントです。適切な床材を選ぶことで、空間の雰囲気や使い心地が大きく変わります。一般的な選択肢として挙げられるのは、ウッドデッキ、人工芝、タイルです。ウッドデッキは木製のためメンテナンスに少し気を付ける必要がありますが、温かみのあるナチュラルな雰囲気を楽しめます。人工芝はアウトドアリビングやキャンプ気分を楽しむのに最適で、タイルはすっきりとした印象で耐久性に優れるのがメリットです。

栄住産業の金属防水工法「スカイプロムナード」では、ウッド調やタイルなどの床化粧材から屋上緑化まで、幅広い選択が可能です。防水性や耐久性に優れ、54万棟以上の実績がある工法をぜひご検討ください。

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実績があって信頼できる建築会社に依頼する

スカイバルコニーを設置する際は、経験豊富な建築会社を選ぶことが重要です。実績のある会社は、動線設計から構造的な問題、防水、安全性に至るまで、あらゆる面で適切な提案をしてくれます。これにより、使い勝手が良く、コスト効率の高いスカイバルコニーを実現できます。

一方、経験の少ない会社に依頼すると、使いづらい動線や予想外のコストが発生するなどのリスクがあります。スカイバルコニーの設置を検討する際は、実績と信頼性を重視して建築会社を選ぶことをおすすめします。

定期的なメンテナンスを行う会社を選ぶ

スカイバルコニーを長く快適に使うには、定期的なメンテナンスが欠かせません。建築会社を選ぶ際は、施工後のサポート体制にも注意してください。定期的な点検や修繕を行ってくれる会社を選ぶことで、スカイバルコニーの寿命を延ばし、安全性も維持できます。

タイセーハウジングは、お客さまに最長60年の保証を提供しています。長期間にわたる保証は、構造躯体や防水に適用されるだけでなく、定期点検にも対応可能です。例えば保証期間が10年の場合、期間満了後に家に傾きや雨漏りが発生しても補修時の自己負担は免れませんが、最長60年保証があるタイセーハウジングなら安心です。

定期的な点検とメンテナンスを継続することで、住宅の状態を常に最適に保ち、長年にわたって安心して暮らせるようサポートできます。

スカイバルコニーは家の魅力を大きく高める空間です。ここからは、タイセーハウジングが施工した間取りの例を紹介します。事例を参考に理想の住まいをイメージしてみてください。

外とのつながりを感じられる家

こちらの家は、10坪の土地を最大限に活用した3階建ての住まいです。人通りの多い場所ですが、スカイバルコニーがあることで人目を気にせず快適に過ごせます。

室内から屋上に上る階段に窓があり、常に外とのつながりを感じられる開放的な空間となっています。動線も日常的な使いやすさを重視して工夫されており、キッチン横の階段からスカイバルコニーへ直接アクセスが可能です。限られたスペースを巧みに活用し、室内と室外の一体感を実現した事例となっています。

こちらから実際のお写真をご覧いただけます。

住宅街でも空を独り占めできる家

次に紹介する家のスカイバルコニーは、タイルと天然芝を組み合わせた洗練された空間で、屋上庭園のような雰囲気です。屋外ダイニングとしての活用やアウトドア気分を楽しめます。

眺望の良さも特長です。住宅街の中にありながら、周囲の家の屋根を越えて広がる空と山々を一望できるぜいたくな空間となっています。忙しい日常から離れ、空に近い特別な場所で過ごす時間を提供してくれるでしょう。

こちらからお客さまの声やお写真をご覧いただけます。

スカイバルコニーは、住まいに開放感をもたらす魅力的な空間です。住宅密集地で十分な土地を確保できなくても、自分だけの屋外空間を手に入れられます。しかし、その魅力を最大限に引き出すには、慎重な計画が必要です。動線設計、定期的なメンテナンス、維持費用など、多くの要素を考慮する必要があります。これらをしっかりと検討し、適切に設計・施工してくれる建築会社に相談することが大切です。

神奈川県厚木市や東京都世田谷区に拠点を置くタイセーハウジングは、これまでに1,000棟以上の住宅をお引き渡ししてきた実績があります。スカイバルコニーの施工例も多く、お客さまに合った提案が可能です。この機会にぜひ資料請求をご検討ください。