2026/9/17 公開
注文住宅では、おしゃれなデザインや便利な間取りに目が向きがちです。しかし、快適な暮らしには24時間換気システムも欠かせません。
「第一種換気と第三種換気は何が違う?」「どちらを選べばよい?」と迷う方もいるでしょう。換気方式によって、快適性や費用、メンテナンス性などが異なります。
本記事では、第一種換気と第三種換気の仕組みやメリット・デメリットを解説します。それぞれの特徴を比較し、後悔しない換気システム選びにお役立てください。
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24時間換気システムは、住宅内の空気を継続的かつ計画的に入れ替える設備です。2003年の改正建築基準法施行により、シックハウス対策として、居室を有する建築物には機械換気設備の設置が原則義務付けられました。住宅では、1時間当たり0.5回以上の換気回数を確保する必要があります。
背景には、建材や家具などから発散するホルムアルデヒドへの対策があります。室内の湿気を排出することは、カビやダニなどが発生しにくい住環境を保つ上でも重要です。
※参考:国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策について」(2026-08-28)
第一種換気と第三種換気では、給気と排気を行う方法が異なります。第一種換気は給気・排気の両方を機械で行い、第三種換気は自然給気と機械排気を組み合わせる方式です。
ここからは、それぞれの仕組みや特徴を詳しく見ていきましょう。
第一種換気は、給気と排気の両方を機械で行う換気方式です。外気を取り込む給気と、室内の空気を屋外へ出す排気をファンで制御します。
外の風や天候の影響を比較的受けにくく、必要な換気量を計画的に確保しやすい点が特徴です。給気量と排気量を機械で調整できるため、住宅内の空気の流れも管理しやすいでしょう。
一方、第二種換気は機械で給気し、自然に排気する方式です。室内を正圧に保ちやすく、クリーンルームなどで利用されています。
第三種換気は、給気口から自然に外気を取り込み、排気を機械で行う方式です。排気ファンによって室内の空気を外へ出し、その分の外気を給気口から取り入れます。
給気側にファンを設けないため、第一種換気と比べて構造がシンプルです。住宅では広く採用されている換気方式の一つでもあります。
居室などから外気を取り込み、トイレや洗面所などの排気口へ空気を流すことで、住宅内の換気を行います。
第一種換気は、給気と排気を機械で管理するため、計画的な換気を行いやすい点がメリットです。
熱交換機能を備えたタイプでは、排気する空気の熱を回収します。その熱を外気へ移して、室温に近付けてから給気する仕組みです。そのため、冬の冷気や夏の熱気がそのまま入るのを抑えられます。
冷暖房の負荷も軽減しやすく、省エネや光熱費の削減につながる可能性があるでしょう。
また高性能なフィルターを備えた機種なら、花粉やPM2.5、黄砂などの侵入も抑えやすくなります。調湿機能付きのシステムでは、室内の湿度変化を抑える効果も期待できます。
ただし、熱交換や高性能フィルター、調湿機能の有無は機種によって異なります。
第一種換気は、第三種換気より導入費用が高くなりやすい点に注意が必要です。給気と排気の双方に機械を使用し、設備によってはダクト工事も必要になります。
機械を常時動かすため、換気設備の電気代も第三種換気より高くなる傾向があります。またフィルターの清掃や交換など、定期的なお手入れも欠かせません。
ダクト式では、長期的な維持管理についても確認しておきましょう。計画通りの換気を行うには、住宅の気密性能や施工品質も重要です。
第三種換気は、自然給気と機械排気を組み合わせたシンプルな換気方式です。
給気側に機械を設置しないため、第一種換気より設備費を抑えやすい傾向があります。機械で動かすのは主に排気側のファンなので、換気設備の消費電力も抑えやすいでしょう。
構造がシンプルで、管理する機器が比較的少ないこともメリットです。清掃やメンテナンスの負担を抑えたい方にも検討しやすい方式といえます。
また排気によって室内を負圧にし、給気口から排気口へ空気の流れをつくります。適切に設計・施工されていれば、湿気を排出し、結露やカビのリスクを抑えることにもつながります。
第三種換気では、給気口から外気をそのまま取り込みます。そのため冬は冷気、夏は暑く湿った空気が入り、室温へ影響する場合があります。
熱交換型の第一種換気と比べると、冷暖房で整えた熱も排気とともに逃げやすいでしょう。初期費用が抑えられても、冷暖房費を含めた総額では差が縮まる可能性があります。
またフィルターの性能によっては、花粉やPM2.5などが入り込む場合もあります。住宅の気密性が低いと隙間から外気が入り、計画通りに換気しにくくなる点にも注意してください。
第一種換気と第三種換気には、それぞれメリット・デメリットがあります。室温の維持や外気の清浄性を重視するなら、熱交換機能などを備えた第一種換気が選択肢になるでしょう。一方、初期費用やメンテナンス性を重視するなら、第三種換気も検討できます。大切なのは、換気方式だけではなく、住宅の断熱・気密性能や施工品質も含めて考えることです。
タイセーハウジングでは、厚木市を中心に、海老名市・伊勢原市をはじめとする神奈川県や東京都で家造りを手掛けています。
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