2025/4/5 公開
希望の住まいを実現するには、適切な土地選びが欠かせません。土地を所有していない状態で注文住宅を建てようとする場合、「土地探しをどこに頼むべきか」「何を基準に選べばいいのか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、土地探しの方法や注文住宅が完成するまでの流れから、土地探しを成功させるコツやチェックポイントまで詳しく解説します。タイセーハウジングが土地探しからサポートしたお客さまの実例も紹介しますので、土地探しから家作りを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
土地の探し方にはいくつかの方法があります。本章では、インターネットや現地訪問、不動産会社への相談など、有効な方法をご紹介します。
注文住宅の土地探しでまず行うべきことは、インターネットでの検索です。多くの土地情報を一度に確認できて、手軽に比較できるのが魅力です。ただし、写真や文字情報だけでは実際の良し悪しを判断しにくい面もあります。現地で確認したり、専門家の意見を聞いたりしながら慎重に検討を進めましょう。
住みたいエリアが決まっている場合は、実際に現地に足を運び、歩いて購入可能な土地を探す方法もあります。空き地や広告などを目にすることで、インターネットに掲載されていない掘り出し物件に出会える可能性もあるでしょう。
近隣の環境や生活利便性を肌で感じられるメリットがあるので、気になる地域は実際に訪れてみてはいかがでしょうか。ただし、この方法は時間がかかり、効率が良くありません。エリアの雰囲気を確認するために見に行く程度にするのがおすすめです。
地域の不動産会社は、インターネットで紹介されていない物件情報を持っている場合が多いです。実際に訪問して相談する中で、希望に沿う物件に巡りあえる可能性もあるでしょう。
しかし、不動産会社は土地のプロではあっても、建物の専門家ではありません。希望する家を建てるのに適した土地かどうかは、別途ハウスメーカーや建築士と相談する必要があります。
建物の専門家であるハウスメーカーは、土地探しのサポートも行っています。建築に適した土地を提案してもらえるため、信頼して土地探しを進められるでしょう。メーカー独自の分譲地を持っていて、条件に合う土地が見つかる可能性もあります。
タイセーハウジングでは、常時100件の未公開物件を用意しています。土地と建物を一括で検討し、専門家の意見を聞きながらスムーズにマイホーム計画を進めたい方は、ぜひタイセーハウジングにお問い合わせください。
タイセーハウジングの手厚いサポート体制をご紹介したページをこちらからご覧いただけます。
注文住宅を建てるには、土地探しから入居まで、大きく次のステップを踏む必要があります。
まず、希望の住まいを実現するために情報収集を行い、家のイメージや条件を整理します。次に資金計画を立て、無理のない予算を設定します。土地が決まったら契約を進め、建物の間取りや仕様の打ち合わせです。
契約後は工事が始まり、数カ月かけて家を建て、各種手続きを済ませて最後に引っ越しとなります。本章では、土地探しから入居までの流れを詳しく解説します。
注文住宅を建てるには、入念な情報収集が欠かせません。2カ月くらいかけて家のイメージや希望条件を整理し、希望の住まいを具体化していきます。
注文住宅を建てる第一歩は、住まいのイメージを固めることです。まずは家族で話し合い、希望条件を整理しましょう。土地探しでは、交通利便性や治安、教育環境など、気になる点をリストアップするとイメージしやすくなります。現在の住まいの不満点や気に入っている部分を振り返り、新築で実現したいことを洗い出すことも大切です。
土地探しと並行して家の建築現場やモデルハウスを見学するのもおすすめです。建築現場では、大工さんの仕事ぶりや施工の丁寧さを確認しながら、住宅会社の雰囲気も感じ取ることができます。
モデルハウスで完成した家を見ることで、間取りや設備のイメージを具体的に考えやすくなります。実物を見れば、自分たちの希望する家に適した土地の条件も明確になり、より効率的に土地探しを進められるでしょう。住宅会社によって得意なデザインや工法が異なるため、複数のモデルハウスを比較することも大切です。
注文住宅を土地から探して建てる場合は、適切な資金計画も重要です。土地の購入費用と建築費用だけではなく、諸費用も考慮しなければなりません。
諸費用の例
諸費用は土地・建物工事価格の約10%程度が目安となります。事前に把握しておくことで、予算オーバーを防いで土地探しを進められます。
ローンを利用するに当たっては、無理のない返済計画を立てることが大切です。将来のライフプランやライフスタイルの変化を想定し、余裕を持って返済できる金額を設定します。この際、子どもの教育費や老後資金の確保など幅広い支出を考慮に入れてください。
資金計画に不安がある場合は、ハウスメーカーに相談するのも一つの方法です。タイセーハウジングでも、ファイナンシャルプランナーが資金計画のサポートを行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
土地が決まり、資金計画が整ったら、契約と仕様の打ち合わせに進みます。間取りや設備の詳細を決め、敷地調査や住宅ローンの申請も行います。納得のいく家を作るため、十分に話し合いを重ねましょう。
家族の希望を反映した間取りを元に、ハウスメーカーなどに見積もりを提示してもらいます。プランと予算が合致しているかを確認しましょう。間取りと見積もりを確認したら、工事請負契約を結ぶ前に住宅ローンの事前審査(仮審査)を進めます。
住宅ローンの事前審査は、提示された資金計画に対して融資を受けられるかどうかを金融機関が簡易的に判断するものです。本人確認書類や給与所得の源泉徴収票、借入対象となる物件情報などが必要で、審査では年収や勤務先、他の借入状況などがチェックされます。
敷地調査では、購入予定の土地が法に照らして問題がないかを調べます。具体的には、予定する建物の建ぺい率(建築面積の敷地面積に対する割合)や、容積率(延床面積の敷地面積に対する割合)が基準を満たしているかどうかなどを確認します。安全性の観点から、地盤の強度や水害・土砂災害リスクなどの調査も重要です。
土地を所有していない場合に注文住宅を建てるには、まず土地を購入し、その後に工事請負契約を結ぶ流れとなります。気に入った土地が見つかったら、不動産会社に購入申込書を提出し、条件に合意すれば売買契約を交わすのが一般的です。
契約時には、売買代金や手付金の額、支払い方法、引き渡し時期などの重要な約束事を確認します。住宅ローンの審査が通らなかった場合に契約を解除できる「ローン特約」も盛り込むのが一般的です。
土地の契約が済んだら、金融機関に住宅ローンの関係書類を提出します。ローンの審査には、本人確認書類、収入を証明する書類、住宅ローン申込書、印鑑、印鑑登録証明書、土地や建物の確認書類が必要です。
住宅ローンは建物が完成するまでは組めないため、土地を持っていない状態で注文住宅を建てる場合は「つなぎ融資」や「土地分割融資」を借りる必要があります。つなぎ融資は住宅ローンが実行される前に必要な資金を借りられる制度で、土地分割融資は支払いが発生するタイミングで複数回に分けて融資を受けられる仕組みです。
工事請負契約は、ハウスメーカーと工事の完成を約束する契約です。契約書には、工事を行う場所や工事内容、請負金額、工期などが明記され、万が一トラブルが発生した際の対応も取り決めます。
契約時には工事費の5〜10%程度を手付金として支払うのが一般的です。工事請負契約を交わすことで、正式に工事がスタートします。
工事請負契約を結んだ後は、設計士と打ち合わせを重ね、間取りの詳細や内装、外観デザインなどを具体的に決めていきます。壁紙や床材、設備の仕様など細かい部分まで選択するため、家作りの重要な工程です。
打ち合わせの回数はお客さまによって異なり、納得のいくまで相談できるかどうかが大切です。家族の希望に寄り添い、柔軟に対応してくれる設計士のいるハウスメーカーを選ぶことも、家作りにおけるポイントの一つです。
住宅ローンの事前審査通過後に行われる本審査に通れば、住宅ローン契約に進みます。本審査は、事前審査より詳細なチェックが行われます。毎月の返済の可否や、抵当権を設定する物件の価値などを正確に判断するためです。
住宅ローンの手続きなどを進めつつ、住まいの使い勝手や快適性を考えながらデザインを具体的に決めていきます。キッチンやバス、トイレなど住宅設備の選定をはじめ、コンセントやスイッチの位置、外観や内装の仕上げまで細かく決めていきます。日々の暮らしに直結する部分が多いため、利便性を考慮しながら慎重に検討するのが大切です。
土地の決済日当日は、買い主(お客さま)、売り主(土地の所有者)、融資を行う金融機関の担当者が金融機関に集まり、契約内容の最終確認を行います。所有権移転の登記申請を行う司法書士も同席するのが一般的です。通常は午前9時から正午に行われます。買い主から売り主に代金が支払われ、土地の所有権が正式に移転する流れで、終了後に司法書士が登記手続きを行います。
工事請負契約や土地の決済が終わったら、工事に入ります。着工前に土地の神様に工事の安全を祈る「地鎮祭」を行うことがあります。実施は本人の任意で行うもので、必須ではありません。地鎮祭が終わると基礎工事の開始です。工事の騒音や車両の出入りが増えて近隣に迷惑となる可能性もあるため、事前に挨拶回りをしておくのがおすすめです。着工時にはハウスメーカーに建物代金の約30%の着工金を支払います。
屋根の最も高い部分である棟木(むなぎ)を取り付ける際には、本人の判断で「上棟式」を行うケースもあります。このタイミングで建物代金の約30%の中間金を支払うのが一般的です。
工事中は、現場で立ち会いを行い、図面通りに工事が進んでいるか、収納棚の高さやスイッチ・コンセントの位置・数などに間違いはないかなどを確認しながら打ち合わせをします。建物が完成に近づいてきたら、外構工事の計画、工事も検討しましょう。建物完成後は竣工検査を行い、仕上がりに問題がないかを確認します。気になる点があれば修正依頼も検討してください。
建物完成後、工事費の残代金の支払いなどをもって正式に建物の所有権が移ります。引っ越しをスムーズに進めるには、2カ月以上前から準備を始めるのがおすすめです。引っ越し業者の手配やライフラインの契約、住所変更の手続きなどを余裕を持って進めておきましょう。不用品の整理や荷造りも計画的に行うと、引っ越し作業時の負担を軽減できます。新居で快適に暮らすために、計画的に準備してください。
土地探しから引っ越しまでの流れを詳しく解説した記事をご覧いただけます。住宅ローンの流れや必要な費用などをさらに知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
満足できる注文住宅を建てるには、土地探しが重要です。しかし、全ての希望を満たす土地を見つけるのは難しく、優先順位を明確にすることが成功のカギとなります。ここでは、失敗しない土地探しのコツを詳しく解説します。
土地探しで成功するコツの一つは、希望する条件に優先順位を付けることです。全ての希望を満たす土地を見つけ出すのは難しいことですが、「絶対に譲れない条件」「あるとうれしい条件」と優先順位を付けて整理しておくと、判断しやすくなります。
例えば「日当たりの良さ」「土地は40坪以上」など、譲れない条件を明確にします。その上で、「バスがあれば駅から遠くても良い」「急行が停まらなくても問題ない」といった許容できる条件も考えておくと、選択肢が広がるでしょう。
条件を整理しておくことで、気になる土地が見つかった際にすぐに判断でき、チャンスを逃さずに済みます。
住みたいエリアを決めることも、注文住宅の土地探しを成功させるポイントです。希望条件の優先順位を整理することで、どのような環境がご家族に合っているのかイメージしやすくなります。例えば駅から近く、周辺施設が充実していることが絶対条件であれば、都市部がおすすめです。都市部では土地の広さは限られますが、利便性が魅力になります。
一方、「広い土地がほしい」「のどかな環境で暮らしたい」と考える場合は、郊外が向いています。具体的には、神奈川県の厚木市や海老名市は、都市部に比べて土地価格が安く、広い土地が手に入りやすいエリアです。
下記記事では、厚木市での注文住宅を建てる魅力を紹介していますので、参考にしてください。
平屋を建てるなら厚木・伊勢原がおすすめ?!その理由や失敗しない土地選びのポイントをご紹介
広い土地を確保できる場合は、平屋や薪ストーブ、庭でのBBQなど、希望の暮らしを実現しやすくなるのも魅力です。郊外でも都心へのアクセスが良い場所を選べば、通勤や買い物にも困りません。自分に合ったエリアを見極め、希望の暮らしをかなえてみてはいかがでしょうか。
BBQなどを楽しむための土地探しのポイントを解説した記事はこちらからどうぞ。
注文住宅の土地探しを成功させるには、土地とハウスメーカー探しを同時に進めるのもポイントです。土地と建物を一緒に検討することで、予算オーバーや建築プランの失敗を防げます。
土地を先に決めてしまうと、購入後に地盤改良費など想定しない費用が発生し、建物にかけられる予算が不足するケースもあります。土地の形状や制約によって希望の間取りを実現できないこともあるため、慎重な検討が必要です。
そのため、土地探しと家作りを同時に進めてくれるハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。タイセーハウジングでは、土地探しから設計・施工までワンストップでサポートしており、希望の住まいをスムーズに実現できます。
こちらでタイセーハウジングの手厚いサポート体制をご紹介しています。
気になる土地を見つけたら、現地に何度も足を運ぶことも大切です。朝・昼・夜の異なる時間帯に訪れてみてください。昼間は問題を感じなくても、夜になると人通りが極端に少なかったり、通りが暗かったりして治安が気になることもあります。
車で周辺の道路を走って交通状況を確認したり、実際に歩いて学校や駅、スーパーまでの距離を体感したりするのもおすすめです。歩くことで坂道の有無や道幅の狭さ、交通量の多さなど、住み始めてから気付きそうな点を事前にチェックできます。何度も訪れることで、その土地の本当の暮らしやすさを見極められるでしょう。
土地探しを成功させるコツとして、土地探しが得意なハウスメーカーに依頼することも挙げられます。経験豊富なハウスメーカーなら、予算や希望条件に合った土地を的確に提案できます。逆に土地探しに慣れていないハウスメーカーでは、十分な近隣情報を把握していないため希望に合う土地を見つけるのが難しくなるでしょう。
タイセーハウジングは神奈川県厚木市や東京都世田谷区に拠点を置き、地域に密着した営業活動を展開しています。お客さまに対する提案のこだわりや強みの背景が分かる動画がありますので、ぜひご覧ください。
希望に沿う土地を見つけても、それが建築に適しているとは限りません。用途地域や土地の状態など、事前に確認すべきポイントがあります。本章では、土地購入後に後悔しないためのチェックポイントや注意点を詳しく解説します。
土地を購入する際は、法令上の規制のチェックが重要です。土地によっては建築に関するさまざまな制限があり、希望する家を建てられない場合もあるため、事前に確認しましょう。
<規制に関するチェック項目>
用途地域 | 都市計画法に基づき、土地の利用目的で分けられたエリア。住居系、商業系、工業系に大きく分かれ、それぞれ建てられる建物の種類が異なる |
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建ぺい率・容積率 | 建ぺい率は敷地面積に対する建築面積の割合を示し、容積率は敷地面積に対する延床面積の割合を指す。その土地にどれだけの規模の建物を建てられるかが決まる |
防火地域・準防火地域 | 市街地での火災を防ぐために都市計画法に基づいて指定された地域。防火地域は準防火地域より防火対策の必要性が高く、耐火建築物にしなければならない条件がより厳しく設定されている |
高さ制限・斜線制限 | 周囲の景観や日照権を守るため、高さ制限や斜線制限(道路斜線制限・隣地斜線制限・北側斜線制限)が設けられている地域もある。希望する建物の高さが確保できるかを確認する必要がある |
上記の他、地域ごとに制限が異なる場合もあるため、土地を購入する前にどのような規制があるのかを把握しておくことが大切です。
土地探しでは、価格や立地、法令上の制限だけではなく、土地の状態の確認も大切です。チェックすべき項目には次のものがあります。
<土地の状態に関する主なチェック項目>
日当たりや風通し、高低差や道路幅は、暮らし始めてからの快適性に影響し、地盤の強さや災害リスクは安全面に関係します。
更地ではなく古い家が建っている場合、解体工事費として数百万円かかることもあるため注意が必要です。インフラ整備が不十分な土地では、水道管の引き込みに追加費用が必要になることもあります。
タイセーハウジングで土地を探し、厚木市でマイホームを建てたSさまファミリーの実例をご紹介します。お子さまが小学生に上がる前に引っ越したい思いから土地探しを始め、「自然がいっぱいでのんびりした場所」を希望されていました。
当初は土地探しのみタイセーハウジングに依頼し、建築は決めていた工務店にお願いする予定でしたが、薪ストーブなどの希望を盛り込んだ結果、予算オーバーに。そこで弊社に相談していただいたところ、予算内に収められるプランを提案し、建物もお任せいただけることになりました。お客さまの要望をかなえつつ、予算を考慮しながら希望される住まいを実現した形になり、Sさまからは「120点の評価」と大変満足していただいています。
Sさまの詳しいインタビューはこちらからご覧ください。
希望の注文住宅を建てるには、土地探しが肝心です。どのような条件を優先するかを整理し、住みたいエリアを明確にしてください。用途地域、地盤の強さ、インフラの整備状況といった法的・物理的条件も事前によく確認しておく必要があります。
土地探しに当たっては、ハウスメーカーも同時に探すことで、建築プランのずれや予算オーバーとなる事態を防げます。タイセーハウジングでは、土地探しから設計・施工までトータルでサポートできるのが強みです。お客さまが希望する住まいを実現するためにも、土地選びに迷ったら、ぜひお気軽にご相談ください。もちろん、土地のみのご相談も大歓迎です。