2025/1/10 公開
注文住宅を検討する上で、ウッドデッキに関心を持つ方が増えています。リビングから続く開放的なウッドデッキの存在は、暮らしをより豊かにしてくれます。アウトドアリビングとしての活用や子どもの遊び場など、ウッドデッキの魅力は多彩です。
本記事では、注文住宅でウッドデッキを設置するメリットとデメリットの他、天然木と人工木それぞれの特徴や費用相場、注意点を詳しく解説します。タイセーハウジングで家を建てた方の実例も紹介しますので、希望の住まい作りに向けてぜひ参考にしてください。
ウッドデッキとは、建物の外部に設けられた木製のスペースを指します。庭や屋上などに一段高く設置されるのが一般的です。素材は通常、太陽光や雨など自然環境に対する耐久性に優れた天然木や、メンテナンスの手間がかからない人工木が使われます。
リビングやダイニングにつながる形で設置すれば、室内と屋外をつなぐ空間として機能し、開放感を演出できます。中庭に設けてアウトドアリビングとして活用するなど、さまざまな使い方で暮らしを豊かにしてくれる存在です。
注文住宅にウッドデッキを設置することで、暮らしがより豊かになります。洗濯物を干すスペースとして活用できるだけでなく、家族団らんの場やくつろぎの空間として多目的に使えるのが魅力です。ウッドデッキを設置する主なメリットを詳しく解説します。
ウッドデッキを設置するメリットの一つは、洗濯物を干すスペースとして活用できる点です。洗濯機がある1階にウッドデッキを設置すれば、水分を含んで重たくなった衣類を2階の物干しスペースまで運ぶ必要がなくなり、家事効率も改善します。
布団やマットレスなど大きな寝具類も、ウッドデッキならゆとりを持って干せます。ウッドデッキに屋根を設ければ、雨などの急な天候の変化にも慌てず対応できるのも利点です。
ウッドデッキには、アウトドアリビングやセカンドリビングとして活用できる魅力もあります。例えば、LDKの広さを十分に確保できなくても、リビングやダイニングと同じ高さでウッドデッキをつなげれば、屋外まで視線が抜けて、開放的な空間を演出できます。大きな窓を設ければ、効果は一段と高まるでしょう。
ウッドデッキに出ると、室内よりも心地よい外気や自然光を感じられるため、日常のストレス解消にもぴったりの空間となります。
子どもやペットの遊び場になるのも、ウッドデッキのメリットです。道路で遊ばせると車や自転車との接触事故が心配になりますが、ウッドデッキの上でなら走り回っても安心です。
リビングやダイニングからウッドデッキが見渡せる間取りにすれば、室内でくつろぎながら子どもの様子を見守れます。夏場はウッドデッキ上にプールを置いて水遊びも楽しめます。都会でも屋外で遊べる貴重な空間になるでしょう。
ウッドデッキは、家族や親戚、友人との特別な時間を過ごす場としても適しています。外出することなく、バーベキューやお茶などの飲み物を味わいながら会話を楽しめる空間にもなるでしょう。キッチンの近くにウッドデッキを設ければ、食材や飲み物の運び出しも便利です。
ただし、近くに住宅がある場合などは近隣への配慮が欠かせません。大声や調理の煙など、他の住民に迷惑をかけないように意識しながら、ウッドデッキを活用した時間を楽しむことが大切です。
ウッドデッキには、一人の時間を充実させられるスペースになるメリットもあります。心地よい風を感じながらお気に入りの動画を鑑賞したり、ゆっくりお昼寝をしたり、贅沢な時間を過ごせるのが魅力です。読書やガーデニングなど趣味を楽しむ場所にも使えます。
在宅ワークが増えた昨今は、テレワーク中の気分転換の場としても重宝するでしょう。日よけのパラソルを設置してハンモックを取り付ければ、さらに快適な空間となります。
ウッドデッキには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットもあります。快適に長く使い続けるためにも、設置前にデメリットをしっかり理解し、対策を考えておくのが大切です。
ウッドデッキのデメリットとしては、メンテナンスが必要になることがあります。ウッドデッキは屋外に設置され、常に紫外線や風雨にさらされるため、経年劣化が避けられません。
特に天然木の場合、防腐剤の塗布や修繕など定期的なメンテナンスが必要で、手間や費用も発生します。メンテナンスを怠ると木材の腐食や変色が進み、見た目や耐久性に影響が出る可能性があるので注意が必要です。
デッキ下の手入れが難しいことも、ウッドデッキのデメリットです。デッキの下は、落ち葉やゴミがたまりやすく、定期的な清掃が必要になります。
雑草が生えたり、虫や小動物が入り込んだりする懸念もあります。施工時に防草シートを敷いたり、小動物の侵入を防ぐ板を張ったりするなど、事前の対策を十分に行うのが重要です。
ウッドデッキの種類は、大きく天然木と人工木の2種類に分けられます。それぞれに特徴や長所・短所があり、費用も異なります。生活スタイルや予算に合わせた素材を選ぶのがポイントです。
天然木は、本物の木ならではの温かみのある風合いを楽しめるのが魅力です。ただし自然素材のため、耐久性は人工木より劣ります。
ウッドデッキに天然木を使う際は、ソフトウッド(針葉樹)とハードウッド(広葉樹)の2種類から選びます。ソフトウッドは軟らかくて加工しやすく、ハードウッドは耐久性に優れるものの、硬くて加工しにくいのが特徴です。
1平方メートル当たりの材料費は15,000〜30,000円程度が相場で、工事費はソフトウッドが25,000円程度、ハードウッドは35,000円程度となっています。
人工木は、樹脂を主な原料としているため耐久性が高く、天然の木材と異なりシロアリ被害の心配がないのが利点です。また色やデザインのバリエーションが豊富で、住宅の外観に合わせて選択しやすい点もメリットになります。
一方で、夏場は熱を吸収しやすく床面が熱くなりやすいため、素足で歩く際は注意が必要です。
人工木のウッドデッキは、1平方メートル当たりの材料費が10,000〜40,000円程度、工事費は20,000〜35,000円程度が相場となっています。
ウッドデッキを設置する際に意識するべき注意点を解説します。快適に長く使い続けるためにも、計画段階から慎重に検討することが大切です。
注意点の一つ目は、ウッドデッキの素材選びです。初期費用の安さだけで判断すると失敗する可能性もあります。安価な素材を選んだために耐久性が低く、結果的にメンテナンス費用がかさんでしまうケースに注意が必要です。
天然木は風合いが魅力で断熱性にも優れますが、定期的なケアが欠かせません。人工木は耐久性が高くメンテナンスの手間を軽減できるのが利点です。しかし、人工木の場合、夏場は日光で熱くなりやすく、特に小さな子どもがいる家庭では注意しなければなりません。それぞれの特性を理解した上で、生活スタイルに合った素材を慎重に検討してください。
ウッドデッキで快適に過ごすには、プライバシーを確保できるよう工夫するのも重要です。目隠しフェンスやルーバーを設置すれば、他人の視線を遮り、くつろぎの空間を実現できます。
ただし、視線を遮ることにこだわりすぎると圧迫感が生じます。住まいの専門家と相談しながら、開放感とプライバシーのバランスを図るのが大切です。
ウッドデッキを設置する際は、床下対策を行ってください。床下に雑草が生えないように、防草シートや砂利を敷いたり、コンクリートを打ったりする対策があります。それぞれのメリットとデメリットをまとめた表は次の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
防草シート | 防草効果がある。設置が簡単 | 紫外線に弱く、劣化する場合がある。隙間があると雑草が生えてくる |
砂利 | 初期費用が安い。防草効果がある | 掃除しにくい。雑草を十分防ぐには防草シートも必要 |
コンクリート | 耐久性が高い。防草効果が大きい。手入れしやすい | 初期費用が高い |
以上のように、それぞれの床下対策にはメリット・デメリットがあるため、専門家と相談しながら決めるのが大切です。
ここからは、タイセーハウジングが手掛けたウッドデッキのある住宅の実例をご紹介します。各家庭の暮らし方に合わせて、さまざまな工夫を施したウッドデッキの活用例をぜひ参考にしてください。
ウッドデッキのある家の実例としてまずご紹介するのは、リビング続きでウッドデッキを設置した家です。1階と2階それぞれの気配を感じられる吹き抜けなど、随所に5人家族が心地よく暮らせる工夫を施しました。
LDKから続く広々としたウッドデッキは、植栽で道路からほどよく遮られており、プライバシーを確保できる空間です。通行人の視線を気にせず、バーベキューやテレワーク、読書など思い思いの時間を過ごせます。
こちらから実際の写真や間取り図を確認いただけます。
こだわりのインテリアの家
次に紹介する実例は、タイセーハウジングが土地探しからお手伝いしたご家族宅です。モダンな外観デザインに、屋根付きのウッドデッキが映える住まいです。
吹き抜けからの眺めやパントリーなどとともに、ウッドデッキもご家族お気に入りのスペースとなっており、ご主人は飲み物を手にしながらの日向ぼっこを楽しまれています。お仲間を呼んでバーベキューも実施したいと考えているとのことでした。外観の美しさと暮らしやすさに配慮された、希望をかなえた住まいです。
写真とともに、お客さまの声も紹介しています。
スクエアデザインの外観に一目惚れ。理想の生活動線を叶えた注文住宅
ウッドデッキは、屋外で洗濯物を干す場所としての実用性に加え、アウトドアリビングや子どもの遊び場などとしても活用できる魅力的な空間です。設置に当たってはメンテナンスの必要性や素材選びなど、慎重に検討するべきポイントがあります。希望するウッドデッキのある暮らしを実現するには、間取りを柔軟に検討するためにも土地探しから信頼できるハウスメーカーに相談するのがおすすめです。
タイセーハウジングでは平成21年の創業以来、1,000棟以上の住宅の施工に携わってまいりました。お住まいになった後もストレスなく家族が幸せに過ごせる家づくりを目指しています。タイセーハウジングは土地探しから資金計画、設計・施工、アフターメンテナンスまで一貫したワンストップサービスを提供しています。
土地選びから始まり、引き渡しが終わった後もお客さまを迷わせない、困らせない、徹底したサポート体制を敷いています。「現場主義」を貫いていますので、常に現地へ赴き、お客さまのご希望に合った土地の情報をお伝えしていますので、ぜひお気軽にご相談お待ちしております。