2025/6/2 公開
神奈川県央に位置する秦野市は、豊かな自然と利便性を兼ね備えたエリアです。土地価格相場も周辺市と比べてお手頃で、マイホームを検討する方に適した環境が整っています。
住宅取得や子育てを支援する行政の制度も充実しており、ご家族も安心できるサポート体制が魅力です。本記事では、秦野市の住みやすさのポイントや土地価格相場、支援制度の内容を詳しくご紹介します。ぜひ、希望の住まいを探す際の参考にしてください。
秦野市は神奈川県央の西部に位置し、東は伊勢原市、南は平塚市、北は厚木市に隣接する自然豊かな都市です。2025年5月1日時点で人口は約16万人、世帯数は74,022世帯となっています。東西に約13.6キロメートル、南北約12.8キロメートル、面積は103.61平方キロメートルと広大で、神奈川県内19市の中で5番目の広さがあります。
市内は「神奈川県の屋根」と称される丹沢山地や渋沢丘陵に囲まれ、東京から約60キロメートル、横浜から約37キロメートルの位置にあり、アクセスも良好です。典型的な盆地を形成しており、湧水スポットが点在することでも知られています。豊かな自然環境が生み出すおいしい水は、秦野市の大きな魅力の一つです。
秦野市の住みやすさをまとめると、主に次の5つが挙げられます。
以上のように、秦野市は生活のしやすさと自然の豊かさが共存するエリアです。次章以降で、それぞれの魅力を詳しくご紹介します。
秦野市は交通や医療などのインフラが充実しており、安心して暮らせる環境が整っています。都心へのアクセスも良好で、日常生活の利便性も高いのが特徴です。ここでは、交通事情と医療体制についてご紹介します。
秦野市には、小田急小田原線の秦野駅、鶴巻温泉駅、渋沢駅、東海大学前駅の4駅があり、交通利便性に優れています。特に秦野駅は、特急ロマンスカーや快速急行も停車し、新宿駅からは特急利用なら約1時間、快速急行で約1時間10分とスムーズにアクセスできます。横浜駅へも電車で約50分と、通勤や通学にも便利です。
自動車では東名高速道路が利用できます。東京インターチェンジと秦野中井インターチェンジの移動は約40分、横浜町田インターチェンジまで約30分と、首都圏各地への移動も快適です。
秦野市には約80の病院・医院、70以上の歯科医院があります。日常的な医療ニーズに対応できる体制が整っており、安全安心な暮らしを実現できる街です。
さらに秦野市は令和2年10月から、「派遣型救急ワークステーション事業」を実施しています。これは、消防署の救急車と救急隊を秦野赤十字病院に週4回派遣し、救急科専門医と連携して活動する取り組みです。
重症患者の救急要請時には、医師や看護師が救急車に同乗し、迅速な救命処置を施します。これにより、救命率の向上や後遺症の軽減が期待されます。待機中は医師から直接救命処置を学び、医療知識や技術を習得する機会が増えるため、救急活動のレベルアップに役立つのもメリットです。
秦野市は、神奈川県内でも比較的土地価格が安いエリアとして知られています。市全体の土地価格相場は1坪当たり29.1万円で、隣接する厚木市の44.5万円、平塚市の48万円と比べてもお手頃です。
駅別に見ると、秦野駅周辺が33.3万円、鶴巻温泉駅が34万円、渋沢駅が33.1万円、東海大学前駅が32万円となっています。土地価格を抑えることで建物の素材やデザイン、設備に回せる資金を増やせます。マイホームを検討する方にとって、秦野市は希望の住まいを実現しやすい環境が整っているといえるでしょう。
※参考：SUUMO.「神奈川県の土地価格相場情報」（参照 2025-05-17）
※参考：SUUMO.「小田急小田原線各駅の土地価格相場情報」（参照 2025-05-17）
秦野市は、商業施設やスーパーマーケットが充実しており、日常生活に必要なものがそろう環境が整っています。特に秦野駅直結の「小田急マルシェ秦野」には、便利な店舗や地元の名産品を扱う土産店が並び、日々の買い物に便利です。「イオン秦野ショッピングセンター」では、雑貨や家電、衣料品など暮らしに必要なアイテムが一通りそろいます。
さらに秦野駅周辺には、居酒屋やフレンチ、和食店など多彩な飲食店が軒を連ねています。秦野の名産品の一つである「そば」などのグルメも楽しめる街となっているのも魅力です。
秦野市は丹沢の山々や弘法山の豊かな緑に囲まれ、四季折々の自然を感じられるお出かけスポットが豊富にあります。いちごやブルーベリーなどの収穫体験が楽しめる他、名水の里で育った秦野名産の「落花生」や「さつまいも」の掘り取り観光も人気です。
秦野丹沢スマートICから車で10分の場所にある「秦野戸川公園」には、水無川が流れ、子ども向けの広場やバーベキュー場、自然観察の森など一日中楽しめるスポットになっています。「秦野盆地湧水群」は名水百選にも選ばれ、護摩屋敷の水や葛葉の泉、竜神の泉など、美しい水辺を巡る楽しみもあります。秦野は自然を満喫しながら癒しの時間を過ごせる街といえるでしょう。
秦野市は、子育て世帯にうれしい支援制度が充実しています。産後ケアや定住促進住宅、各種助成金制度など、安心して子育てできる支援内容についてご紹介します。
秦野市は、安心して子育てができる環境づくりに力を入れており、産後ケアにも積極的です。その一つが「産後ゆったりルーム ぽっかぽか」です。赤ちゃんと触れ合いながら育児相談ができ、体重測定などを通じて成長を確認することもできます。助産師や管理栄養士、保育士、保健師といった専門職がいて、初めての育児でも安心してサポートを受けられます。
1歳未満の子どもを持つママは助産院での産後ケアを、2カ月未満の乳児がいる場合は産科医療機関で宿泊型ケアを利用可能です。ママの心身や母乳相談、リフレッシュの機会が整っています。
「産後ゆったりルームぽっかぽか」の詳しい内容はこちらの資料をご覧ください。
産後ゆったりルーム ぽっかぽか
「ミライエ秦野」は、若いご夫婦や子育て中のご夫婦を対象とした定住化促進住宅です。入居月の家賃が無料で、敷金・礼金も不要という手厚い支援が魅力です。1階には子育て支援センター「ぽけっと21」が併設され、目の前には大型公園「カルチャーパーク」もあり、子育てに最適な環境が整っています。
徒歩圏内にはスーパーやコンビニ、休日夜間急患診療所もあり、生活利便性も良好です。家賃は階数によって異なり、月額4万5千円または4万7千円となっています。
「ミライエ秦野」の詳しい説明はこちらのサイトをご覧ください。
若いご夫婦・子育て中のご夫婦応援！定住化促進住宅「ミライエ秦野」 | 秦野市役所
秦野市には、子育て世帯をサポートする助成金制度が整っています。例えば、風しん予防接種では、麻しん風しん混合ワクチンに8千円、風しん単独ワクチンに4千円を助成し、風しんの流行防止と先天性風しん症候群の予防に取り組んでいます。
子どもの医療費助成制度が充実しているのも特徴です。保険適用を受ける医療費の自己負担分を助成する制度で、令和5年10月から所得制限が撤廃され、令和6年10月からは助成対象が高校生の年齢（18歳を迎えた後の3月31日）まで拡大されています。秦野市は、子育て世帯にとって心強い支援が整った環境といえるでしょう。
制度内容の詳細は秦野市のホームページで確認していただけます。
風しん予防接種費用の助成 | 秦野市役所
こども医療費助成制度 | 秦野市役所
秦野市では、移住や定住を希望する方々をサポートするため、さまざまな支援制度を用意しています。住まい探しを後押しする制度や、暮らしを豊かにする取り組みをご紹介します。
「はだのOMOTANライフ応援事業」は、秦野市への移住・定住を促進するための支援制度です。市外から秦野市へ転入する方、市内在住の若い世帯が新たに住宅を取得する際に掛かる費用の一部を助成します。
助成を受けるには、40歳以下であること、申請日に助成対象住宅に居住していて10年以上住み続ける予定であることなど、対象者と住宅の条件を満たす必要があります。対象住宅は、市内にある戸建てまたは分譲マンションで、自ら所有し居住するものが条件です。
助成金額は、基本額20万円に加え、条件に応じた加算額を合算した金額となり、最大で60万円まで受け取ることが可能です。
申請方法などは秦野市のホームページをご覧ください。
【住宅取得を応援します】はだのOMOTANライフ応援事業 | 秦野市役所
秦野市では、移住を検討している方に向けて、実際の暮らしを体験できる「TANZAWA LIFE」プログラムを用意しています。自然豊かな丹沢の山々に囲まれたログハウスに滞在し、秦野での生活をリアルに体験してもらうのが目的です。
ログハウスは、市街地や遠くの海まで一望できる絶好のロケーションにあり、冷蔵庫や炊飯器、オーブンレンジ、洗濯機など生活に必要な設備も充実しています。体験料は2泊3日から6泊7日まで、宿泊数にかかわらず一律1世帯1万円とリーズナブルです。移住前に暮らしをじっくり確認できる貴重な機会となるでしょう。
詳細は専用サイトをご参照ください。
TANZAWA LIFE
「秦野産木材を使用する快適な住まいづくり補助金」は、地元産木材の利用促進を目的とした支援制度です。秦野産のヒノキやスギを使用して住宅を新築・リフォームする際に、費用の一部が補助されます。
補助金額は、構造材に使用する場合はヒノキ材で1平方メートル当たり5万円、スギ材で同2万6千円となっており、補助の上限は60万円です。内装材の場合は、ヒノキ材なら1平方メートル当たり2,500円、スギ材で1,600円となっています。地域産業を応援しながら快適な住まいづくりを実現できる制度です。
補助金の詳しい利用条件などは、市役所のこちらのページをご覧ください。
秦野産木材を使用する快適な住まいづくり補助金 | 秦野市役所
秦野市では、災害に強いまちづくりを推進するため、平成18年6月1日から木造住宅の耐震診断・補強設計・耐震改修工事を支援する制度を実施しています。対象は、昭和56年5月31日以前に在来工法で建築された木造住宅です。
耐震診断には診断費用の全額（限度額8万5千円）が、耐震改修工事では工事費用の2分の1（限度額90万円）が補助されます。さらに、この補助制度を利用して耐震改修を行うと、25万円を上限に所得税控除や固定資産税の減額といった税制優遇も受けられます。
利用条件など詳しい説明は秦野市のホームページをご覧ください。
木造住宅の耐震診断・補強設計・耐震改修工事を支援 | 秦野市役所
自然と歴史が調和する秦野市には、訪れてみたい魅力的な場所が数多くあります。観光や日常の気分転換にも使える秦野市ならではのおすすめスポットをご紹介します。
「鶴巻温泉」は、秦野市南東部に位置する歴史ある温泉地です。周辺には市営の日帰り入浴施設や旅館が立ち並び、ハイキングや登山帰りの方にも人気です。大正時代には、大山詣りを終えた参拝者たちが旅の疲れを癒す場としてにぎわいました。
鶴巻温泉駅前には手湯があり、正面には「つるまき千の湯」の解説板も設置され、鶴巻温泉の歴史に触れることができます。公営の「弘法の里湯」敷地内には無料で利用できる足湯もあり、気軽に温泉を楽しめるのも魅力です。
鶴巻温泉はこちらのサイトで紹介されています。
温泉 | はだの旬だより-秦野市観光協会
秦野市は、いちご狩りを楽しめるスポットが豊富です。秦野中井インターチェンジから約6.5キロメートルの場所にある「石田ファーム工房」では、「紅ほっぺ」「おいCベリー」など、人気の品種を食べ比べできます。開園時期は1月上旬から5月末頃までと長く、家族連れにも人気です。石田ファーム工房以外にも「かたのいちご園」や「ファームスクエア『丹沢の森』」など多彩な果樹園があるため、いろいろ巡って味の違いを楽しむのもおすすめです。
こちらでいちご狩りに関する情報が紹介されています。
いちご狩り | はだの旬だより-秦野市観光協会
「白笹稲荷神社」は、秦野駅南口から徒歩17分の場所にあります。食物や金運、開運招福の宇迦御魂命（うかのみたまのみこと）、食物や商売繁盛の大宮売命（おおみやめのみこと）、開運や事業発展の猿田彦命（さるたひこのみこと）を神として祀り、広く親しまれています。年間を通して多彩な行事が行われ、元旦の歳旦祭や1月の新年安全祈願、7月7日の七夕祭など、季節ごとの催しも楽しめる神社です。
白笹稲荷神社の公式サイトはこちらからご覧ください。
白笹稲荷神社公式ページ - 秦野市
秦野市は豊かな自然と利便性を兼ね備え、住みやすさにあふれた魅力的な地域です。交通インフラや医療体制が整っているだけではなく、土地価格も周辺市に比べて低めになっており、マイホームを構える地として適しています。
生活施設や飲食店も豊富で日常の利便性も良好です。自然を満喫できるスポットや、子育て世帯向けの支援制度が充実し、移住支援やお試し移住体験も用意されているなど、暮らしを始めやすい環境も整っています。
同じ神奈川県の厚木市に拠点を置くタイセーハウジングは、隣接する秦野市での家づくりでもお役に立てます。土地探しや、設計、施工、アフターサービスまでワンストップでサポート可能です。土地だけのご相談もお受けできますので、秦野で家を建てたいとお考えの方は、ぜひ一度、タイセーハウジングまでご相談ください。
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