2025/5/31 公開
神奈川県湘南地域に位置する寒川町は、豊かな自然と利便性を兼ね備えた住みやすさが魅力のエリアです。首都圏へのアクセスが良好な上、手ごろな土地価格も人気のポイントです。
本記事では、交通や買い物の利便性、豊富な地域イベント、おすすめのスポットなど、寒川町の暮らしやすさを解説します。新生活を後押しする寒川町の住宅・子育て支援制度もご紹介しますので、家づくりを検討している方はぜひ参考にしてください。
寒川町は神奈川県湘南地域北部の高座郡に属し、首都圏から約50キロメートル圏内と都心への通勤・通学に便利な町です。東西2.9キロメートル、南北5.5キロメートルに細長く広がる町域は、相模川左岸の河口から上流約6キロメートルに位置します。
標高5～27メートルのほぼ平坦な台地には宅地や畑が広がり、山林はごくわずかです。東は藤沢市、南は茅ヶ崎市、西は相模川を挟んで平塚市・厚木市、北は海老名市と接しており、湘南と県央をつなぐ結節点になっています。令和7年5月1日現在の人口は4万8,426人、世帯数は2万888です（※）。相模川からもたらされる豊かな自然、メロンや梨などの特産品など恵まれた環境が魅力です。
寒川町の住みやすさは、主に次の5つのポイントにまとめられます。
各ポイントについて、次章以降で詳しく解説します。
寒川町は主要駅へのアクセスが良好で、町内の移動手段も充実しています。通勤・通学に便利な交通事情や、地域の移動を支える仕組みについてご紹介します。
寒川町内には、JR相模線の寒川駅・宮山駅・倉見駅の3駅があり、各駅にアクセスできるコミュニティバス「もくせい号」が毎日運行されています（年末年始を除く）。
東ルート・南ルート・倉見大村ルートの3路線を1日計27便が走り、住民の足として活躍しています。運賃は中学生以上150円、小学生と障がいのある方は100円、未就学児は無料となっており、家計に優しい交通インフラです。
※参考：寒川町役場.「ルート案内図_231130」（参照 2024-05-14）
寒川町は、東京都心や主要都市へのアクセスが良好です。JR相模線寒川駅から首都圏主要駅へのアクセス時間は次の通りです。
通勤・通学はもちろん、週末のお出かけにも便利な立地で、暮らしやすさにつながる魅力といえるでしょう。
寒川町は神奈川県内でも比較的土地価格が低めで、マイホームを検討する方に魅力的なエリアです。寒川駅周辺の土地価格相場は、1坪当たり56.6万円です。寒川町に隣接する茅ヶ崎市の茅ヶ崎駅周辺（110.7万円）、藤沢市の藤沢駅周辺（126.7万円）に比べると低めといえます。寒川町の宮山駅周辺も54.4万円、倉見駅周辺は44.4万円と非常にリーズナブルです。
土地代が安いことで、建物や外構、インテリアにより多くの予算をかけられたり、住宅ローンの負担を抑えられたりと、家づくりにおける自由度が高まります。費用を抑えながらゆとりある暮らしを実現できるのが、寒川町の大きな魅力です。
寒川町は、日々の買い物に困らない便利な環境が整っています。町内にはドラッグストアやコンビニエンスストアが点在し、急な買い物にも困りません。例えば、寒川町岡田には「フジスーパー」や「スーパー三和」があり、日用品から生鮮食品まで手軽にそろえられます。また町宮山にある「JAさがみ わいわい市寒川店」では、地域の魅力を感じられる地元産の新鮮野菜や加工品、切り花や鉢花なども購入できます。
スーパーやコンビニが充実していることで、日常の移動距離が短くなり、時間や手間を節約できる点も寒川町の魅力です。車や電車を利用すれば、藤沢市にある「テラスモール湘南」など大型商業施設にもアクセスできるため、休日のお出かけ先にも便利でしょう。
寒川町は子育て世代に優しいまちづくりが進んでおり、医療や遊び場などの支援が充実しています。安心して子育てできる寒川町の魅力をご紹介します。
寒川町には、子育てを支える拠点として「mamana.house（ママナハウス）」という助産院があります。JR倉見駅から徒歩5分の場所にあり、産後のお母さんや赤ちゃんのための支援が充実しているのが特徴です。1階には、赤ちゃんと安心して食事ができる「mamana食堂」や赤ちゃん食堂「ままな」があり、食事やワークショップを通じて交流が生まれる空間となっています。2階は母乳相談や産後ケアが受けられる専用フロアです。
この他、町の子育て支援課は「さむかわ子育てガイド」を発行し、妊娠が分かってからの手続きや健診、相談先などを分かりやすく案内しています。
※参考：寒川町子育て支援課.「さむかわ子育てガイド」（参照 2025-05-14）
寒川町には、親子で安心して過ごせる遊びと学びのスポットが充実しています。「寒川総合体育館」には、大小のアリーナ、武道場、弓道場、スポーツサウナなどがあり、さまざまなイベントも開かれ、子どもが体を動かせる空間として人気です。「一之宮公園」では自然に触れながら遊べる他、子ども食堂も開かれ、地域とのつながりも深められます。
「川とのふれあい公園」からは富士山を望むことができ、併設のサッカー場や野球場では思いきり体を動かすこともできます。夏には「HAYASHIウォーターさむかわ」で、幼児用プールやスライダーが子どもたちに大人気です。「神奈川県水道記念館」や「文化財学習センター」、「寒川総合図書館」など学びの場もそろっており、好奇心を育む環境も整っています。多様な遊び場と学び場があることは、ご家族にとって大きな魅力となるでしょう。
寒川町では、四季折々のイベントが開催され、暮らしの中で自然と地域のつながりを感じられます。春には「さむかわ桜まつり」や「国府祭」、「子供の日を祝う会」など、家族で楽しめる行事が盛りだくさんです。夏の風物詩は「浜降祭」です。寒川町と茅ヶ崎市の神輿が夜明けとともに茅ヶ崎西浜海岸へ集まり、禊を行う「暁の祭典」として知られています。
秋には町で一番大きなお祭り「寒川町産業まつり」が開かれ、工業・農業・スポーツ・グルメが一体となったブースで町の魅力を満喫できるでしょう。冬は「寒川駅前公園イルミネーション」が幻想的な光でまちを彩ります。こうした季節のイベントが、地域への愛着や家族の思い出を育む寒川町ならではの魅力となっています。
寒川町では、移住や住宅取得をサポートするさまざまな支援制度が用意されています。内容は随時更新されるため、詳しくは寒川町ホームページで最新情報を確認し、申請手続きを行ってください。
寒川町では、結婚に伴う新生活を応援するため「結婚新生活支援事業費補助金」を実施しています。対象は以下の3つの経費です。
補助額は、夫婦ともに29歳以下の世帯は上限60万円、その他の世帯は上限30万円、引っ越し費用は上限5万円となっています。新生活のスタート時に掛かる大きな出費をカバーし、経済的負担を軽減する心強い制度です。
申請方法などの詳細は、公式ページをご覧ください。
寒川町結婚新生活支援事業費補助金
寒川町勤労者個人住宅取得奨励事業は、勤労者福祉の向上と地域経済の活性化を目的に実施されています。町内で新築または中古住宅を取得した勤労者（事業所に勤務し賃金を得ている方）を対象に、5万ポイント相当の「デジタル地域通貨さむかわPay行政ポイント」が付与される仕組みです。
さむかわPay（略称＝さむペイ）は、寒川町内の加盟店で利用できるキャッシュレス決済アプリです。日常の買い物に使える便利なツールのため、勤労者個人住宅取得奨励事業は新居での生活をスムーズに始められる制度といえます。
勤労者個人住宅取得奨励事業の詳細はこちらでご確認ください。
令和7年度寒川町勤労者個人住宅取得奨励事業
寒川町では、移住や引っ越しを検討する方の不安を解消するため、広報戦略課の職員が個別相談を受け付けています。暮らしぶりや子育て環境について、気になることは何でも気軽に質問できるので、初めての移住でも安心です。
相談方法は、役場窓口や電話の他、ZOOMを使ったオンライン対応も可能です。オンライン相談は平日午前9時～午後5時に受け付けていますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
寒川町の移住相談についてはこちらからご確認ください。
移住に関するご相談／寒川町ホームページ
寒川町には、さまざまな住宅助成・住宅補助金制度があります。ここでは、「木造住宅耐震診断・耐震改修工事等・除却工事補助制度」、「住宅リフォーム等建築工事推進助成事業」、「寒川町危険ブロック塀等防災工事事業補助金制度」について説明します。
耐震診断の補助制度は、地震に強いまちづくりを推進するため、昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅を対象に、診断に掛かる費用の半額（上限5万円）を補助します。さらに、耐震改修工事や既存建物の除却工事にも補助が受けられる仕組みも用意されています。
詳細はこちらのページをご覧ください。
木造住宅耐震診断・耐震改修工事等・除却工事補助制度／寒川町ホームページ
住宅リフォーム等建築工事推進助成事業は、町内の施工業者を利用して住宅リフォームなどの工事を行う際の支援制度です。一定の条件を満たす場合に、対象工事費の5％分（上限3万ポイント）のデジタル地域通貨「さむかわPay」行政ポイントが付与されます。
こちらのサイトで詳しく紹介されています。
令和7年度住宅リフォーム等建築工事推進助成事業
寒川町危険ブロック塀等防災工事事業補助金制度では、道路に面した危険なブロック塀等を撤去したり、安全な工作物に建て替えたりする際の費用の一部を補助します。補助額は、対象工事費の2分の1かつ、上限30万円です。
制度の説明はこちらからご覧いただけます。
寒川町危険ブロック塀等防災工事事業補助金制度のご案内
寒川町には、自然や歴史、レジャーを楽しめる魅力的なスポットが数多くあります。訪れた際にぜひ立ち寄りたい寒川町のおすすめスポットをご紹介します。
寒川神社は、寒川比古命（さむかわひこのみこと）と寒川比女命（さむかわひめのみこと）という2柱の神を祀っている神社です。2柱を総称して寒川大明神といいます。毎年9月20日に例祭があり、その前日の9月19日には、馬に乗った人が弓で的を射る流鏑馬（やぶさめ）神事が行われ、天下泰平、五穀豊穣をお祈りします。
また寒川神社は「レイライン（光の道）」と呼ばれる特別な場所にあり、近年ではパワースポットとしても人気です。歴史と自然を感じながら、エネルギーをもらえる神社として、多くの人が訪れています。
キリンビバレッジ湘南工場では、「午後ティー」の愛称で知られる飲料「午後の紅茶」ができるまでの工程を見学できます。原料から製品になるまでの流れを分かりやすく学べる他、工場内のおすすめスポットで記念撮影をしたり、迫力ある機械を見たりできて家族連れにも人気のスポットです。見学には事前予約が必要なため、公式サイトなどで事前に確認してから訪れてください。
キリンビバレッジ 湘南工場の公式サイトはこちらからご覧いただけます。
「釣って見つけるぼうけんの国 湘南釣堀」は、釣り初心者からベテランまで幅広く楽しめる全天候型の屋内施設です。相模湾で獲れた大物から小さなかわいい魚まで、季節ごとにさまざまな活きのいい魚が回遊しています。
海水魚やザリガニ、金魚、熱帯魚などブースごとに楽しみ方も多彩です。竿やエサ、ハンドタオル、バスケットなど一式を借りられるため、手ぶらで気軽に訪れて楽しめます。
寒川町は、都心へのアクセスが良好でありながら、土地価格が比較的安く、マイホームを検討する方に大きな魅力があります。移住や住宅取得を支援する補助金制度が整っており、新生活をスタートさせやすい環境です。日常の買い物環境や子育て支援も充実し、家族で安心して暮らせる街といえるでしょう。
自然豊かな公園や、パワースポットとしても人気の神社、四季折々のイベントなど、地域の魅力も豊富な寒川町で、新たな暮らしを検討されてはいかがでしょうか。タイセーハウジングは神奈川県厚木市に拠点を置き、寒川エリアの家づくりにも強みがあります。土地探しにはじまり、設計、施工、アフターサービスまで一貫したサポートが可能です。土地だけのご相談も大歓迎ですので、寒川町でのマイホーム建築をご検討の方はぜひご相談ください。
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