2025/6/2 公開
神奈川県の北部に位置する相模原市は、自然に囲まれながらも都市機能が整った、暮らしやすい街として知られています。
都心へのアクセスも良く、通勤・通学に便利な立地でありながら、公園やレジャー施設も充実した街です。中央区・緑区・南区の3区それぞれに特色があり、子育て世帯からシニア層まで幅広い世代に支持されています。
本記事では、相模原市の基本情報や住環境の魅力、住宅支援制度、おすすめの駅など、これから注文住宅の購入を検討している方に役立つ情報をご紹介します。
相模原市は神奈川県の北部に位置し、中央区・緑区・南区の3つの行政区に分かれた政令指定都市です。令和7年3月時点の推計では、人口約72万人、約35万世帯が暮らしており、多くの人に選ばれている都市であることがわかります。
都心へのアクセスが良好で通勤・通学に便利なことから、ベッドタウンとしても人気です。市内には大型商業施設や医療機関が多くあり、日常生活に必要な環境が整っている点も魅力です。
さらに、相模湖や津久井湖などの自然にも恵まれており、週末にはアウトドアやレジャーを楽しめるスポットも数多くあります。都市の利便性と自然の心地よさを併せ持つ住環境で、世代を問わず人気を集めています。
相模原市の中心に位置する中央区は、行政機関や商業施設が集まり、生活の利便性と快適さが共存するエリアです。生活に必要な施設が身近にそろっており、安心して暮らせる環境が整っています。
中央区は市役所や税務署、年金事務所などの行政機関が集まっており、各種手続きがしやすい便利な環境が特徴です。相模原警察署の本部もあります。
駅周辺には「セレオ相模原」や「グッディプレイス相模原」といった商業施設があり、日常の用事が一カ所で済むため便利です。地域内には図書館や市民会館、児童館といった公共施設も点在し、子育て中の家庭や高齢者にも優しいまちづくりが進められています。
落ち着いた住宅街と都市機能が共存する、暮らしやすさの詰まったエリアです。
中央区の主要駅である相模原駅は、JR横浜線の快速電車を利用すれば新宿まで1時間以内と、都内へのアクセスも良好です。さらに、横浜駅へは約40分、新横浜駅へは約30分で到着できるため、県内外の主要都市へスムーズに移動できます。
また淵野辺駅や上溝駅なども区内にあり、目的地やライフスタイルに合わせて利用できます。相模原駅周辺にはバス路線も多く、近隣地域への移動もしやすいのが特長です。
通勤・通学はもちろん、休日のレジャーや買い物にも便利な交通網が、暮らしをより快適に支えてくれます。
豊かな自然に囲まれた緑区は、ゆとりある暮らしを求める方に人気のエリアです。商業施設や交通アクセスの利便性も備えており、自然と都市機能がバランスよく共存しています。
緑区は相模原市内で最も広い区で、相模湖や津久井湖、相模原北公園など自然豊かな環境が魅力です。四季折々の風景が楽しめる他、ハイキングやキャンプといったアウトドアも気軽に楽しめる環境のため、週末もいろいろな過ごし方ができます。
一方で、「アリオ橋本」や「ミウィ橋本」、「ラフロール橋本」など、日常生活を支える商業施設もそろっています。自然を身近に感じられる環境でありながら、日常の買い物や外食にも困らないという、自然と利便性の両立がかなう点は大きな魅力といえるでしょう。
緑区の中心駅である橋本駅には、京王線・JR横浜線・JR相模線の3路線が乗り入れており、交通の利便性が非常に高いのが特長です。新宿駅や横浜駅へは直通でアクセス可能なため、通勤や通学にも便利です。
さらに、橋本駅周辺は再開発が進み、商業施設や飲食店、公共施設などが集まり、駅前だけでも多くの生活施設がそろっています。2027年にはリニア中央新幹線の新駅が橋本エリアに開業予定で、今後ますます注目が高まっています。
南区は相模原市の中でも特に都市機能が集中したエリアで、駅周辺を中心に多彩な商業施設や文化拠点がそろっています。にぎわいのある街並みと、暮らしやすさを支える環境が調和しており、利便性を重視する方に人気の地域です。
南区は文化施設と商業施設がバランスよく整った、暮らしやすいエリアです。地域の中心となる「相模女子大学グリーンホール」や図書館、市民会館などの複合施設では、コンサートや講座などが開催され、地域の文化活動も盛んです。
商業面では、相模大野駅周辺に「bono（ボーノ）相模大野」や「相模大野ステーションスクエア」といった大型複合施設があり、ショッピングや外食、日常の買い物も一カ所で済ませられる点は大きな魅力といえます。
南区の主要駅である相模大野駅には、小田急小田原線と小田急江ノ島線の2路線が乗り入れており、都内や県内各地へのアクセスが良好です。新宿駅へは小田急線で乗り換えなし、所要時間は40分前後と通勤・通学にも便利な立地です。
また特急や急行も停車するターミナル駅のため、移動の選択肢が豊富で、混雑を避けた時間帯を選びやすい点も魅力といえるでしょう。
周辺には路線バスも豊富に運行しており、近隣の住宅街や商業施設へもスムーズに移動できます。
相模原市は自然環境、交通利便性、生活インフラ、そして子育て支援など、日々の暮らしを支えるさまざまな要素がバランスよく整っています。その中でも、相模原市が住みやすいと言われる主な理由を具体的に紹介します。
相模原市には陣馬山や相模川、相模川自然の村公園といった自然スポットが数多く存在します。四季折々の風景が楽しめるハイキングコースや、バーベキューができる河川敷などもあり、家族で過ごせる場所が豊富です。
市内にいながら自然とふれあえる環境が整っており、休日のリフレッシュや子どもの自然体験にもぴったりです。
相模原市では、妊娠期から子育て期までを継続的に支援する「出産・子育て応援事業」が展開されており、初めての子育てでも不安なくスタートしやすい体制が整っています。
市内には「子育て広場」や「子育て教室」など、保護者同士が気軽に情報交換や相談ができる場も充実しており、地域全体で子育てを支える取り組みが進められています。こうした環境は、子育て世代にとって大きな安心材料になるでしょう。
また教育機関も多く、小学校から高校、大学まで幅広くそろっており、教育と支援の両面から、子育てしやすいまちとなっています。
相模原市内の土地相場を区ごとに見ると、南区が最も高く1坪あたり約82.4万円、次いで中央区が65.5万円、緑区は50.4万円となっています。
駅ごとに見ると、相模原駅は1坪あたり100.3万円、橋本駅は106.4万円、相模大野駅は114.1万円と、交通アクセスの良いエリアほど相場が高くなる傾向があります。
一方で、淵野辺駅や矢部駅といった中心部から少し離れたエリアでは、同じ相模原市内でも土地価格が抑えめになっており、比較的広めの敷地や希望の条件に近い土地を見つけやすいのが魅力です。
※参考：SUUMO.「相模原駅（神奈川県）の土地価格相場」（参照 2025-05-15）
※参考：SUUMO.「相模原市中央区（神奈川県）の土地価格相場」（参照 2025-05-15）
※参考：SUUMO.「相模原市南区（神奈川県）の土地価格相場」（参照 2025-05-15）
※参考：SUUMO.「相模原市緑区（神奈川県）の土地価格相場」（参照 2025-05-15）
相模原市では、子育て世帯や環境配慮型住宅への支援など、多様な住宅関連の助成・補助制度が用意されています。ここでは、住まい選びに役立つ主な制度をご紹介します。
相模原市では、子育て世帯や若年世帯の定住・移住を促進するため、中古住宅の取得や改修に対して補助金を交付しています。
中古住宅を購入する場合、基本額50万円に加え、市外から転入する場合は最大100万円、市内間の転居であれば最大95万円が支給されます。
また親世帯と同居・近居する場合の住宅改修であれば、対象工事費の5分の1（上限40万円）に加え、最大80万円（市外転入）、または75万円（市内転居）の補助が受けられます。
詳しくは、子育て世帯等中古住宅購入・改修費補助事業の公式ページをご確認ください。
相模原市では、市内に住宅を新築・購入・増築する際に金融機関から借り入れた資金の利子の一部を補助する制度が用意されています。対象となる借入金額は100万円以上600万円以下で、毎年の利子の一部が市から補助される仕組みです。
家づくりや住み替えの際にかかる金利負担を軽減できるため、無理のない資金計画を立てやすくなるのが特徴です。特に若年層や子育て世帯にとっては、住宅取得を後押しする心強い制度といえます。
詳しい内容については、住宅資金借入の際の助成制度｜相模原市をご覧ください。
相模原市では、雨水の地中への浸透を促進し、都市型水害の防止や地下水の保全を目的として、雨水浸透ますの設置に対する助成制度を実施しています。
市が認定した製品を新設する場合は7,000円、既存のものを認定品に交換する場合は10,000円の助成が受けられる仕組みです。
設置工事は大がかりなものではなく、戸建て住宅の敷地内にも短期間の工事で取り付けられるため、自宅まわりの対策として取り入れやすいのが特長です。地域の防災や地下水の保全にもつながるため、身近なエコ活動として活用されています。
詳しくは、雨水浸透ます設置助成のホームページをご確認ください。
相模原市では、温室効果ガスの削減やエネルギーの効率的な利用を推進するため、スマートエネルギー設備を導入した住宅に対して奨励金を交付しています。
例えば、太陽光発電システムを搭載した場合は8万円、ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）仕様の住宅には30万円の奨励金が支給されます。
省エネ性能を高めた住宅は、光熱費の削減にもつながるため、長期的な視点で暮らしのコストを抑えたい方にもおすすめです。
詳しくは住宅用スマートエネルギー設備等導入奨励金のホームページでご確認いただけます。
相模原市では、地震に強い住まいづくりを支援するため、戸建住宅向けの耐震対策に関する補助制度を設けています。主な制度は以下の通りです。
| 戸建住宅耐震診断費用補助制度 | 専門家による耐震診断の費用を市が一部負担 |
|---|---|
| 戸建住宅耐震改修計画・工事一括補助制度 | 診断結果に基づく設計・改修工事に対して補助を実施 |
| 防火構造改修工事への補助 | 地震時の火災被害を防ぐため、老朽木造住宅の延焼対策にも補助を適用 |
その他戸建住宅の地震対策支援があり、対象や条件によって補助内容が異なるため、詳しくは相模原市の戸建住宅の地震対策に関する取り組みから確認しましょう。
地震による転倒や倒壊のリスクがあるブロック塀を安全に撤去するため、相模原市では「危険ブロック塀等撤去奨励補助制度」を実施しています。
対象となるのは、市内にあるコンクリートブロック塀や石積みなどで、市が危険と判断した場合にです。基本の補助額は撤去費用の2分の1（上限10万円）ですが、重点地区や通学路沿いにある場合は4分の3（上限15万円）まで引き上げられます。
老朽化した塀の撤去を検討している方は、対象条件や申請方法について、相模原市の公式ページでご確認ください。
相模原市には、相模大野駅や橋本駅といった主要駅の人気が高い一方で、交通の便が良く、生活環境も整った穴場の駅もいくつかあります。ここでは、住みやすさと土地価格のバランスに優れた注目駅をご紹介します。
古淵駅は相模原市南区に位置し、日々の暮らしに便利な商業施設が集まるエリアです。駅周辺にはイトーヨーカドーやイオン、MEGAドン・キホーテなど大型のショッピングモールが複数あり、買い物や外食なども気軽に楽しめます。
JR横浜線を使えば町田駅や八王子駅へのアクセスもスムーズで、通勤・通学にも便利です。
土地価格相場は1坪あたり約88.2万円と、主要駅と比べて手ごろな価格で、費用を抑えたい方にもおすすめです。
※参考：SUUMO.「古淵駅（神奈川県）の土地価格相場」（参照 2025-05-15）
南橋本駅はJR相模線沿いにあり、近年再開発が進む注目のエリアです。駅の周囲には高層マンションが建ち並び、ライフ相模原モール店やウエルシアなど、日常生活に便利な商業施設も充実しています。
交通面では、橋本駅までわずか一駅で行けるため、JR横浜線や京王相模原線への乗り換えもスムーズです。さらには、新宿や横浜方面へのアクセスも快適です。
土地価格相場は1坪あたり約86.7万円と、橋本駅周辺よりも抑えめで、住環境とコストのバランスを重視したい方に適したエリアといえるでしょう。
相模原市は、自然の豊かさと都市機能がほどよく調和した、暮らしやすい街として多くの人に選ばれています。中央区・緑区・南区それぞれに異なる魅力があり、通勤・通学の利便性はもちろん、買い物や子育て環境など生活全体を支えるバランスの取れたエリアです。主要駅周辺だけではなく、古淵駅や南橋本駅のように落ち着いた住宅街も多く、土地価格の面でも選択肢が広がります。
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